<キャリア・生き方>悩む力[2010年04月10日(Sat)]
本棚を整理していて、もう一度読み返してみました。
著者の姜さんは、在日ということもあり、今までに多くのことについて悩んできたに違いないと思います。
いろいろな例をとりあげて、読みやすい内容にはなっていますが、夏目漱石とウェーバーに何でも帰結させなくてもよいと思いました。また、「私とは何者か?」「何のために働くのか?」といった大きなテーマに対して、あまりにも一般的な答えしか書いていないのが残念でした。これらのテーマについては、個々人について考え方が異なるので、一般的な答えしか書けないのは、当然と言えば当然なのですが・・・
「何のために働くか?」
との問いに著者は、「他者からのattention(承認)」と言っています。それはそうなのですが、みんながそこまでのレベルに到達できていませんし、最初からそれを求めて私たちが働いているわけではありません。
まずは、自分の志向と可能性を、失敗と試行錯誤をしながら発見し、一人ひとりの解を探していけばよいのだと思います。そして、働くことについて、自分の”軸”が少しずつ固まってくるにつれ、他者からの承認を自然と望むようになるのではないでしょうか。
また、悩むことはもちろん大切ですが、前に進む行動力も必要です
そして、悩むことを勧めるというよりは、悩むことをいかに少なくできるかを考えることも必要だと思います