立正大学助教授の小宮信夫先生の講義で学んだのですが、地域の安全マップと称するものは結構あるそうなんですが、間違って、というか、効果が期待できないマップが少なからず作られているということなのです。
「犯罪機会論」に基づいて作られる「地域安全マップ」は、犯罪が起こりやすい場所を見つけて記録するものです。よく作られていて、その実、あまり役に立たないマップは、過去に事故や犯罪が発生した場所を記録したものとか、不審者が発見された場所を記したマップだそうです。
ほぉ〜、ほぉ〜、そう言えば、事故・犯罪発生マップとかそういうのって見たことある。
でも、そういうのってたまたまそこで発生したのであって、それ以外のところは注意しなくていいか?っていうと、そうではなくてそれ以外のところでも、十分に事故や犯罪が発生する可能性はある。そのマップのせいで却って注意すべきところに不注意になってしまうことだってあるわけで、マップとしては××ということなんですね。
犯罪を未然に防ぐためには、犯罪者にとって「入りやすい場所」、周りから「見えにくい場所」を認識しておき、そういうところには近づかない、通らない。仮に通らなければならない場合でも、一人では通らないとか、十分気をつけるようにすることが大事なわけです。
だから、そういう場所を予め特定し、マップに書き込んだものが「地域安全マップ」なわけです。但し、それを特定の大人の人だけで作成するのではなく、作成のプロセスに子どもたちが一緒に参加すること。危険な場所を実際に町を回って目で確認しながらマップに書き込んでいく。そういう作業を通して、子どもたち自身が町の中の潜在的な危険に対して日頃から注意する意識を養うことができるのが、このマップの効用のようです。
研修の2日目には、参加者が実際に会場周辺の町を回り、マップづくりの体験をやったようです。...ようです、ってのは、実は私は2日目は名古屋に出張してたんです。
地域の防犯とか防災って、結構あちらこちらで市民ベースで語られ、実際に取組んでいる地域も見られるようになってますが、レベルはまちまちで、こういたマップ作りにしても、形だけ作って満足してしまっていることもあるんですよね。子どもから大人まで一緒になり、活動を通じて意識も啓発できるものだと、すごく良いのでしょうね。