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京都フォーライフ〜「自信」と「誇り」をもって働くために〜
NPO法人京都フォーライフの公式ブログ
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「ゴールデンウィーク」に思う[2018年04月30日(Mon)]
 一昨日より『ゴールデンウィーク』に突入・・・お天気にも恵まれ 春の大型連休期間とあって、世間は少し 浮足立った雰囲気に包まれているようです。

 しかしながら、完全週休二日制の京都フォーライフでは 普段と変わりなく作業活動に取り組んでいます。
 介護施設や病院で使用される用品を扱っている事業所,生鮮野菜のパッケージに取り組んでいる事業所があり、祝日が続いても 仕事を休むわけにはいきません。通常通り シフト制で順番に休み取るようにして、全員が休んで 工場を止めることのないようにしています。

 そんな様子に、「ブラック企業だ・・・」「給付金目的だ・・・(給付金は 稼働日数に比例して 請求できる日数が増えますので・・・)」「障がい者虐待だ・・・」と、陰口を たたく人がいるようです。
 いつの頃からか、「仕事をすることは つらいこと」「働くことは いけないこと」といった風潮が 覗えるようになっています。
 もちろん、体調を壊したり 心を病むところまで 休みなく働くことは非難されるべきことです。

 一方で 仕事に生きがいを持ち,職場に仲間がいて,働くことで自己実現している人たちにとって、「働くこと」は 不要な休日よりも 何倍も 何十倍も 有意義なものだと思います。そして、働いているからこそ、余暇が充実してくるのではないでしょうか・・・

 そんな理屈を抜きにして、京都フォーライフ従業員のみなさんは それが当然であるように黙々と作業に励んでいます。カレンダーの日付の色を気にする人もありません。
 みなさん、言葉を尽くさなくても、働くことの意義,働ける喜びを きちんと享受していただいているようです。

「兵庫県三田市 障がい者監禁事件」に 思う[2018年04月16日(Mon)]
桜の花が足早に散りはて 日々 寒暖が繰り返されています。

先週末、兵庫県三田市で 知的障がいがあるわが子を20年以上にわたり、自宅敷地内のプレハブ小屋で檻に入れ監禁していたニュース報道がありました。
本人の様子,ご家庭の状況,行政の対応 等 詳細に伝えられました。
痛々しく、後味の悪いニュースです。

「もっと違う方法があったのでは・・・」
「誰かに相談していれば・・・・」
「対応に不手際が・・・」「もっと速やかに・・・」
「地域の不理解が・・・」
多くの方々の 様々な意見が報道されました。
いずれも もっともな意見だと思いました。

しかしながら 25年前、今のように障がい者施設が多くない時代、サービスメニューも乏しい時代、強度行動障がい者への支援方法・技術が不透明な時代、精神障がい者への理解が進まなかった時代に、暴れるわが子を抱え このご両親に何ができたのでしょう。
日々の苦しみの中で 地域との関係を閉ざし 情報が遮断され 孤立してしまう。行政機関,支援機関の目の届かないところで 不適切な対応を取らざるを得ない状況が生まれた。決して 単なる「虐待」や「監禁」で済まされる事件ではないはずです。

障がい者が“特別な存在”であった時代を引きずった あまりにも不幸な出来事です。
「障がい者が『労働者』として、その労働力を 適正に評価され 当たり前に 働く社会に」
「誰もが役割を負い、その役割を果たすために働く社会に」
この事件の報道で語られたのは、こうした思いだったように思います。
『支援員』・・・?[2018年04月09日(Mon)]
 日々の寒暖差に、春なのか・・・? 夏なのか・・・?
 当然 工場内の気温差も激しく、厚手のジャンパーを着て作業している人もいれば、半袖ポロシャツ1枚で作業している人もいて・・・季節が混在しています。

 ここのところ、私が 入社当初に所属していた工場で作業をすることが 週に1・2回あります。
 当時、私は まだ18歳だったということもあり、そのころから勤めている従業員さんの目には、「まだ 子供」のような印象が強いのか、あまり『支援員』として見られていないような気がします。

 作業中、従業員の方と ちょっとふざけると、先輩の支援員の方では無く 他の従業員の方に怒られてしまう事も 度々・・・
 休憩時間には よってたかって 私の事をからかいに来ます・・・
 しかしながら、作業の指示や注意は しっかり聞き入れてくれます。
 皆さん それなりに きちんとメリハリがきちんとつけられておられるようで、とにかく仕事には厳しく 責任感に満ちておられます。
 そんな 従業員さんたちの様子に 気持ちを引き締めることも多く 感心させられている毎日です。

 とは言え 従業員のみなさんにも まだまだ身につけていただかなければならない課題も多く、私も 支援員として 力不足を実感する毎日・・・・
 お互い まだまだ未熟ですが、少しずつ 少しずつ、成長していけたらと思います。
「がんばカンパニー」を 訪問しました[2018年04月02日(Mon)]
 瞬く間に桜花爛漫となり、年度末の慌ただしさが 一層強く 実感されています。
そんな中で、「社会福祉法人 共生シンフォニー『がんばカンパニー』」を訪問し 施設長の中崎様にお話を伺う機会がありました。

 『がんばカンパニー』は無添加・オーガニックのクッキーの製造販売を主作業とする 就労継続支援A型事業所です。現在 約40名の利用者が従事し、一日の生産量は約1t。全国の自然食品販売店での販売やインターネット販売で 「年間2億円の売上があります」 ということでした。
 それでも、原料費や消耗品費の高騰により 実収益は伸び悩み 「他に収益事業を 模索しています」というのが 実情のようです。そんな 中崎施設長様のお話にA型事業所の収益事業の難しさを実感いたしました。

 一方で、2014年に同じ法人内に設立された『くれおカレッジ』のお話については 目を見張るものがありました。
 『くれおカレッジ』は、自立訓練(生活訓練)事業と移行支援事業を組み合わせ、4年間の有期限事業として 総合的に社会自立に必要なスキルを身につけていただくための訓練を提供する 新しい型の事業所です。
 障がい者が「働くこと」,「働いて 生活をすること」,「豊かに生きること」を 身につけるために、単に職業訓練だけでなく 「公文式」の学習や サークル活動 等にも取り組む、まさに特別支援学校卒業後の「大学」としての役割を持って 社会自立を確かなものにしてゆくための事業だということでした。

 もう一つが 近隣事業所とのネットワークのお話でした。
 近隣地域の 各種障害福祉サービス事業所間のネットワークを有効的に機能させるためにNPO法人を組織して、単に 事業所間の親睦や情報交換にとどまらず 各事業所の機能を明確にし 事業所間での利用者異動にも取り組み、障がい者が 「本当に必要なサービスの提供ができる地域づくり」に取り組まれていることにも 大変 驚かされ 興味深いものがありました。

 「働けない障がい者が 働けるように」「働きたい障がい者が よりよく働けるように」「働く障がい者が より豊かに生活できるように」。事業所の運営だけではなく 地域をつくる。
 A型事業所の役割の重さと難しさを 再確認し、事業運営への意欲に繋げる良い機会となりました。

※ご多忙の中、長時間にわたりご対応いただいた 中崎施設長様をはじめ 『がんばカンパニー』の皆様に感謝申し上げます。
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