CANPAN ブログ検索
Loading
  • もっと見る
エッセイなぎさ会」講師紹介

尾島政雄(おじま まさお)先生

  平塚市出身  藤沢市在住  湘南高校・早稲田大学卒業

 中央公論社の編集者として、雑誌・書籍・全集などの編集に携わり、この間に川端康成・井上靖・円地文子・三島由紀夫氏など多数の作家たちとの交流を持たれました。

 退職後は、「ことわざ辞典」「四字熟語辞典」や、歴史物などの編集・執筆にかかわる中で、藤沢市・横浜市・鎌倉市・平塚市・相模原市などの文芸・歴史講座の講師を担当し、文学散歩・歴史散策の講師を務めるなど、幅広い活動を続けておられます。
 「YMCA専門校」文学講師

 そのほか、江ノ電沿線新聞に「文学・歴史漫歩」「湘南・知の宝庫を訪ねて」などを連載されたことがあります。
 また、レディオ湘南、FMラジオ鎌倉に「湘南の文化」「鎌倉の文化」を放送、その他講演・執筆など多数があります。
鎌倉能舞台 [2012年05月05日(Sat)]
鎌倉能舞台

 6月5日(火曜日)「鎌倉能舞台」で「県民のための能を知る会・鎌倉公演」が開催されます。
 午前の部は、10時開演で「解説 源氏物語と能(1)」「狂言 盆山」「能 須磨源氏」、午後の部は「解説 源氏物語と能(2)」「狂言 千鳥」「能 源氏供養」が上演されます。
 解説はいずれも尾島先生です。お得意の流れるようで聞く人を引き付ける解説が行われます。
 入場料は、5,500円です。大勢の皆さんのご来場をお待ちしています。


         若林信男 記
Posted by 若林 at 08:31 | 総会 | この記事のURL | コメント(0)
5月第1例会 [2012年05月03日(Thu)]
エッセイなぎさ会 5月第1例会

IMG_4121.JPG

 エッセイなぎさ会(大曽根隆会長)の2012年5月第1例会は、定例会場の「湘南なぎさ荘・学習室」で開催され、16名が参加しました。
 強風と激しい雨が予想されていたので参加者はが少なくなりました。ちなみに午後に予定されていた別グループの「文章教室」は荒天中止となりました。

@日程 5月16日  6月 6日  6月20日
      7月 4日  7月25日(18日がなぎさ祭りのため延期・和室の予定)

A尾島先生から
  ・新入会員の感想を求められました。
    今日ただ一人参加のHさんが次のことを述べられました。
     ・文章の書き方がわかるようになりました。
     ・文章を書くための考え方もわかりました。
     ・テーマがなかなか見つからないのですが……。
    先生から「強制はしませんが、トライしてください」との励ましの言葉がありました。

B原稿発表(尾島先生朗読)

 a.Mさん 「ぶらり箱根路」
   ・箱根七湯の内の最高地点にある、芦の湯温泉「紀伊国屋」へ妹さんとの二人での日帰り旅のエッセイ
   ・静かでムードがあるいい原稿
   ・ゆったりした姉妹愛が描かれている
   ・温泉から湯気があがる様子を「ほうほうと」と表現している
    その他にもいい表現があり、よく観察している様子が感じられる

 b.Hさん 「私の墓参り 続編・天狗の伝説」
   ・作者は敬虔なクリスチャン
   ・高尾山の教団墓地にお参りした時の様子が書かれている
   ・「和歌」が入ったいい原稿で人柄がにじみ出ている

 c.Oさん 「お花見連続三日間」
   ・手近な3日間の花見紀行
   ・「引地川」「鎌倉花まつり」「千鳥が渕」を描いた華やかでいいエッセイ
   ・「くさい表現」が多すぎるようだ、少し減らした方がいいのでは
   ・それにしてもよく歩いたものだ
   

 d.Nさん 「ウイーンとクリムト」
   ・4年前のウイーン旅行のことが書かれている
   ・クリムトが好きでこの原稿もクリムトのことばかり
   ・裸婦が多いがスケッチも素晴らしいと心をうたれた様子
   ・少し硬いが上手でいい原稿
   ・感想を加えるとよりよいものになる


 例会終了後「会費」についての討議が行われました。
 更に、関係者だけで「文集第15号」の編集についての打ち合わせがあり、出来上がりを「湘南なきさ祭り」に間に合わせるためには、日程がきわめて厳しいことを確認し会員に原稿の早期提出をお願いすることになりました。


IMG_4117.JPG


IMG_4119.JPG

IMG_4115.JPG


          若林信男 記
Posted by 若林 at 09:30 | 例会 | この記事のURL | コメント(0)
湘南高校歴史館を訪ねて [2012年04月20日(Fri)]
湘南高校歴史館を訪ねて

IMG_3824.JPG


 4月19日、県立湘南高校の敷地内建設された「湘南高校歴史館」を訪ねました。
 この記念館は、学校の創立90周年の記念行事のひとつとして建設され、今年2月に新築開館したものです。
 TBG仲間の南波さんからお誘いを受けて見学に訪れたものですが、前日18日の例会で頂戴した小冊子の「ぶらり鵠沼」にこの歴史館のことが詳しく書かれており、偶然の一致で驚きました。


 請われて初代校長に就任された赤木愛太郎先生。
 設立の大正10年から23年間も校長を続けられました。
 偉大な先生だったようで、その赤木イズムは現在まで連綿と続いているようです。
 
IMG_3817.JPG


 当時、最高の作詞者といわれた北原白秋が作詞し、音楽界の第一人者の山田耕筰の作曲で校歌が作られました。
 単なる高校の校歌には考えられない豪華なメンバーの作です。
 お二人に依頼された赤木校長のご努力と力量のほどが偲ばれます。

IMG_3818.JPG


IMG_3819.JPG

 尾島先生の著書「秀麗の富士を高く 北原白秋・山田耕筰」も展示されていました。
IMG_3820.JPG


IMG_3815.JPG
 著名な卒業生を紹介するコーナーもありました。
 ノーベル賞受賞の根岸英一さんのコーナーもありましたが撮影は禁止でした。残念。

IMG_3816.JPG

IMG_3802.JPG

 夏の甲子園で優勝した時のコーナー。
 当時田舎の高校二年生だった私にも、ありありと思いだされます。

IMG_3804.JPG


IMG_3805.JPG


 今回の見学は、昭和31年卒業の新聞部の皆さんの「るつぼ31会」が企画されたものでした。
 幹事でいろいろとお世話していただきました江島さん・内藤さん・松村さんありがとうございました。
 内藤さんは、この展示の製作も担当されました。大変なご苦労があったようです。お疲れ様でした。

 

          若林信男 記
エッセイなぎさ会4月第2例会 [2012年04月19日(Thu)]
エッセイなぎさ会4月第2例会

IMG_3795.JPG

 エッセイなぎさ会(大曽根隆会長)の4月第2例会は、18日定例会場の「湘南なぎさ荘・学習室」で開催され、24名(会員総数28名)が参加しました。

 最初に大曽根会長の就任挨拶があり、会の発足以来今回で329回となるとのお話がありました。続いて役員のメンバーが改めて紹介されました。
 「会員名簿」「電話連絡網」「歴代役員調A」が配布され、間違いがあれば、申し出るようにとのお話でした。

 文集担当の高井顧問から「文集用の原稿提出」の依頼がありました。
 「湘南なぎさ祭り」までの完成を目指しており、日程がきわめてタイトであるとのことです。


●5月の日程 2日 16日


●尾島先生からのお話
  (新たな入会者が4名ということにも関連して)

 ・原稿の提出は義務ではないが、文集に掲載されるためにも努めて書くように。
 ・文章を書くには決まったルールは特にないが、「読みやすく」「見た目が美しい」ことが求められる。
 ・決まりのようなものは時代に応じて変化していくものである。
 ・難しい漢字は「かな」で書くようになってきている。
 ・常に「読み手」がいることを考えて書くこと。
 ・プロの作家は「くせ」があり、真似する必要はない。
 ・テクニックを会得するには、書くことの積み重ねで大切。
 ・原稿用紙3枚から5枚程度で余白があるのが読みやすい。
 ・改行を効果的に使うといいが1行での改行はどうか。
 
 ・日本語は中国語とともに世界でただ一つの表意文字である。
 ・縦でも横でも書けるのも特徴である。


●原稿紹介(尾島先生から・順不同)

@Tさん 「レクイエム」
  近親者の死に伴う様子が書かれている
  今だから悲しい想い出が書ける
  表現が非常に上手
   「小さく笑った」など
  「体言止め」を効果的に使っている
   (若林注 最大級の賛辞で思わず会員から拍手が起こった)

AYさん 「自転車と私」
  自転車についての何気ないことが書かれている
  素直ないい原稿
  「ですます調」と「である調」が混在しているが統一した方がいい

BO氏 「関門トンネルを歩く」
  いつも熱心にたくさん書いている
  関門トンネルを歩いた時の様子が書かれている
  上手な文章で直すところがほとんどない

CIさん 「つゆくさ」
  老人ホームでのできごと
  入居者の暮らしがそのまま描かれてよくわかる
  シリーズになっており、短いが何編も続いている
  淡々と書かれているのがいい

DOさん 「プラトニックラブ」
  難しいことに果敢に挑戦している
  内容はショッキング
  皆さん「プラトニックラブ」があることを信じられますか



就任挨拶の大曽根会長
IMG_3792.JPG

IMG_3800.JPG

IMG_3799.JPG


IMG_3794.JPG

          若林信男 記
Posted by 若林 at 09:27 | 例会 | この記事のURL | コメント(0)
藤沢駅周辺の桜 [2012年04月11日(Wed)]
藤沢駅周辺の桜

IMG_3610.JPG

IMG_3562.JPG

IMG_3564.JPG

IMG_3568.JPG

IMG_3571.JPG


IMG_3583.JPG


IMG_3585.JPG


IMG_3615.JPG

IMG_3667.JPG

IMG_3568.JPG

          若林信男 記
4月第1例会 [2012年04月04日(Wed)]
4月第1例会

IMG_3471.JPG

 エッセイなぎさ会(大曽根隆会長)の4月第1例会は、4月4日の定時総会に引き続き開催されました。

●日程 4月18日(会費納入日)
      5月 2日
      5月16日

●原稿披露(尾島先生)

@O氏  「青梅文学散歩」
      ・3月1日の文学散歩のことが書かれている
      ・いつもは理系らしく厳格な原稿が多いが、
       今回は流れるような文章でいい原稿
      ・文章に改行は大切だが会得するのは難しい

AS氏  「続・友の短歌」
      ・震災を受けた石巻のことが描かれている
      ・言い回しがとしも上手である

BIさん 「早春・一白昼夢・二彼岸」
      ・タクシーの中で思わぬことから故郷の話になった
      ・ありえないような話ばかりで本当かなと思われる
      ・話の真偽はともかく原稿としてはとてもいい

CNさん 「昔の思いで」
      ・子供たちとの交流を書いた作品
      ・よく描かれていい文章

DO氏  「クレマチスの丘」
      ・昨年の文学散歩のことが書かれている
      ・脚色してあるようにも思えるが見事な原稿


IMG_3466.JPG


IMG_3468.JPG


IMG_3470.JPG


IMG_3469.JPG


          若林信男 記
Posted by 若林 at 19:06 | 例会 | この記事のURL | コメント(0)
エッセイなぎさ会定時総会 [2012年04月04日(Wed)]
エッセイなぎさ会定時総会

IMG_3431.JPG


 エッセイなぎさ会(相良秀夫会長)は、4月4日平成23年度の定時総会を開催し、20名が出席しました。
 まず「活動報告」「決算報告」「監査報告」が、それぞれ報告どおり承認されました。
 次いで「新年度の役員選任」に移り、出席会員に立候補を求めましたが申し出がなく、相良会長の推薦者が拍手で承認され、就任しました。

 平成24年度の役員は次の通りに決定しました。
会   長  大曽根隆さん
副 会 長  小池昭子さん(会計兼任)
会計幹事 野間郁子さん
顧   問  高井清悟さん(文集担当)
監   査  相良秀夫さん
 これからの一年間よろしくお願いいたします。

 前任役員の皆様一年間ありがとうございました。


     最後の司会をされる相良会長
IMG_3433.JPG


     会計報告の大日方さん
IMG_3445.JPG


     同じく会計の山下さん退任挨拶
IMG_3450.JPG


     顧問で文集担当の大西さんの退任挨拶
IMG_3452.JPG


     会計監査報告をする坪根監査担当
IMG_3446.JPG



     大曽根会長の就任挨拶
IMG_3455.JPG


     副会長の小池さんの挨拶
IMG_3458.JPG


     野間会計幹事の挨拶
IMG_3459.JPG


     顧問・文集担当の高井さん
IMG_3461.JPG


 総会・例会終了後、新旧役員の引き継ぎが行われました。


          若林信男 記
Posted by 若林 at 19:02 | 総会 | この記事のURL | コメント(0)
旧近藤邸の桜 [2012年04月01日(Sun)]
旧近藤邸の桜

IMG_3406.JPG


 旧近藤邸の桜が満開になりました。
 このところ気温が上がったので、各地の桜が急に咲き始めたようです。
 「大庭城址公園」「伊勢山公園」などの桜も見に行きたいものです。


IMG_3408.JPG


IMG_3409.JPG


          若林信男 記
「お盆」「迎え火」「送り火」 [2012年03月30日(Fri)]
エッセイ

 
  「お盆」「迎え火」「送り火」
                     土 岐 脩 子

 故郷・信州の夏の想い出として、お盆行事のことが浮び、懐かしくなります。
 昭和二十年代の幼い時のおぼろげな記憶と、三十年代以降のことも心に残っています。

  一「お盆」
 真水で顔を洗うと目が覚めます。そして、深呼吸をしながら青空を仰ぎ山を眺めるのが、私の習慣でした。
 この時間の八ヶ岳の頂には、八月だというのに、残雪が雄大に広がっています。これがお馴染みの風景でした。そんな時期に、お盆行事の準備に入るのです。
 先ず、八月一日に「お墓参り」に行きます。その日は、とても大切な日なのです。朝、お墓の掃除に家族で行きます。先祖代々のお墓は、とても広く、六十基以上のお石塔が、さまざまに建ち並んでいます。
 ・艶があり、特別大きく聳え立っている石
 ・長年、傾いている石
 ・苔が生えて、模様みたいにこびりつき、文字が隠れている石
 ・幼くして亡くなった子の丸い小さな石
などなど。
 私は、二つとして同じ形のない石塔に、とても興味がある子供でした。そして、お墓にいることが大好きな子だったのです。二歳下の妹と一緒に、石塔に抱きついて頬を当てたり、石塔の隙間を走り回ったり、隠れんぼをしたのです。お墓は、私達の絶好の遊び場でした。
 きりなく遊んでいると、母に、
 「お掃除が済んだので、早くお線香を供えて拝んでね。帰りますよ」
と、よく言われてものです。
 お盆の前日には、お飾りの花を摘みにいきます。登山道入口の坂道を、お喋りしながら登るのです。途中で汗をかくと、湧き水で拭います。汲み上げた水は、手が凍るほど冷たいものでした。
 数十分ほど歩くと高原に着きます。花畑を走り回って、花を摘む楽しさは最高でした。キキョウ・リンドウ・ススキ・カルカヤそしてオミナエシなどを、両手で抱えて帰ります。坂道を転げることのないよう、駆け下りるのでした。
 庭先にあるブリキのバケツに水を張って、ひとまず花を入れておきます。やがて、父が谷地(やち)から蒲刈(かまが)りをして帰ってきます。長い蒲の大束を自転車の荷台に積んで、ユサ ユサと音をさせながら帰って来るのです。そして緑葉が乾かないうちに、几帳面な父は手際よく、見事に大敷物を編み上げます。
 お座敷には、テーブルを利用した雛壇作りをセットして、その上に蒲敷物を敷きます。作り仏壇の中には、五十以上の位牌が入っています。片隅にある茶色く染まった古い数十枚の板位牌は、字が消えています。顔を近づけても、まったく読めません。
 明治生まれの祖母に聞くと、
「わが家は四百年以上の古い家柄だからね。板位牌も、お寺様に持って行き、お願いしなくてはいけないわねー」
と毎年、呟いていました。
 位牌の乾拭(からぶ)きは、子供も大切なものと心得ており、丁寧に扱いました。
「伝統を守っていくことは、生きている人のお努め。といも大切なことよ」
が、祖母の口癖でした。
 次は提灯飾りです。二十個ほどありましたので座敷には置ききれず、父が天井から吊るしていました。特注品のクス珠は三色シルクの丸い花形です。漆塗りの木枠(一メートル五十センチ程)の中に、リリアンが下がっており、私はこれに触れるのが大好きでした。
 次に、お料理上手な母の手作りのお供え物が所狭しと、位牌と共に敷物の上に文字通り並ぶ。その脇には、摘んできた花を大壺に飾ります。
 彩り美しく賑やかに、気持ちが昂ぶったことを想いだします。

  二「迎え火」
 「迎え火」は、仏様が迷わないためのものです。木戸で麦束を炊く。灰が熱いうちに大声で、
 「あがきれ きれるな」
 「ひび きれるな」
 「かぜ ひくな」
と、声を合わせて足を踏み飛び跳ねて、みんな大喜びです。
 仏様が帰って来るので、お線香を供えて、家に迎え入れます。これも子供のお手伝いでした。
 翌日、お坊様による念仏が行われます。大勢の方が訪れます。「お線香の煙で、仏様も嬉しいのかな」と思っていました。父母も、大忙しです。私もひざまづいてのご挨拶と、玄関の履物整理をするのが、当たり前でした。
 お楽しみは、親戚の方から頂くお小遣いでした。
 「おりこうさんだね」
と言って、お札を手に渡して下さるのです。
 そのお札を父に渡すと、財布の中から小銭と交換して、子供に似合った額を頂きます。お礼の言葉もそこそこに、玄関へ走ります。嬉しい気持ちを抑え切れず、下駄を突っかけて飛びだすと、
 「落とさないように、転ばないように、気をつけて!」
と言う父母の声を背に、突っ走るのでした。
 ものの五分ほどで、観光地の松原湖に着きます。お盆の季節なので周囲は賑やかです。浮かぶボートのオールの音がギコ ギコと涼し気です。子供どうしではボートに乗れないので、今日は諦めます。
 私のお目当ては、もちろん「カキ氷」です。夢中で頬張ると、口の中は麻痺状態になります。色に染まった舌を出し合って、皆で笑い転げるのでした。それはそれは、楽しい一時で、大満足でした。
 この氷は、冬に湖で結氷したのを切り出して、トンネル内で地下保存するのです。夏場になると天然氷として使われ、大活躍することになるのです。
 さて、次は何を買おうか?と、ポケットの小銭を何回か確かめるのです。それは楽しい一時でした。帰る途中、お宮さんから櫓太鼓の賑やかな音が響き、山にこだましています。
 母にせがんで浴衣着になつて、お宮さんへと走ります。青年団員が組んだ櫓の上では、ノド自慢を披露する人、何重もの輪の中に入り、私も盆踊りの仲間に加わります。それは楽しく最高でした。
 こうして、大満足の十五日が終わります。

  三「送り火」
 朝、供え物などを蒲敷物の中に巻き込んで、両側を縄で結びます。それを近くの大川橋で川へ投げ込みます。すると、ご近所の包みとお互いにぶつかり合いながら、下流へ流れて行きます。それを私たちは、見えなくなるまで見送るのです。
 夕方、仏様がお墓に帰る日なので、木戸で麦束を炊きます。
 夜は、松原湖畔で花火大会が開かれます。また、湖面に浮かぶ灯籠は、とっても幻想的です。夜風も心地よく、時間はアッという間に過ぎていきます。最終演目は、仕掛け花火です。大滝と横側の千曲自動車という文字との競演は、とても素敵です。
 仏様を大切に守るお盆が過ぎると、信州高地の朝晩は、秋の季節の始まりとなります。寒い季節が、すぐそこまで、やって来ているのです。


 『エッセイなぎさ会 文集十四号』から転載しました。

          若林信男 記
万福寺の梅 [2012年03月25日(Sun)]
 鵠沼神明にある万福寺の梅が満開になりました。
 万福寺は、藤沢市内でただ一つの真宗大谷派(浄土真宗)で数は少ないものの梅が綺麗なことで知られています。
 機会があればご覧ください。


IMG_3262.JPG


IMG_3258.JPG


IMG_3259.JPG


IMG_3260.JPG


IMG_3261.JPG


          若林信男 記
| 次へ