心の救急ケア

今朝の朝ドラは 「爆弾は怖いが 焼夷弾は怖く無い」 ・・・
東京墨田区国技館前を通り過ぎると 右手に同愛記念病院がある。
その成り立ちは
関東大震災で 特に被災者が多かった本所の旧陸軍被服廠跡地に
アメリカ合衆国から贈られた義援金が設立のもとになったンです。


「アッ お元気になられたんだ」
先々月の深夜帯に 救急隊サイレンの音色で起こされた一戸建て住宅に
今朝は 以前通りの 近くの老人施設送迎 ハイエースが停まっていた。
後ろ扉が閉まったままだったので 自力歩行まで回復されたのだろう。


朝から ギンギラと強い陽射しが照りつけている巨大な総合病院
先週末に 緩和ケア病棟からの転院が決まったご家族様から
相談室のソーシャルに
道中の見守りとして 看護師さんか救急救命士さんを付けてと
その流れで 相方さんから 自身にご指名をいただいたんです。

「もう 出発準備が出来ましたから 入って下さいな」と声掛けあり

2人部屋窓側の癒やし系 緑色のカーテンを片方向に引いて開けると
患者様は 約45度上半身アップのベッドに 両手をついて座っていて
「わたしは 大丈夫ますから」と自力歩行でストレッチャーへ。

「どうぞ お身体をご自愛ください。 お世話になりました。」
長い入院中に築かれた 大勢の看護スタッフから見送られて
ようやく上がってきたエレベーターで 2階の玄関ロビーまで降りる。

「車を持って来ますから 此処で待っていて下さいなー」
相方さんは 駐車場へ小走り
玄関先に入ってきたハイエース
「ゴー ゴー」2箇所の 運転席と後席の吹き出し口から冷気あり


「自宅前を通って下さい」ご家族様からのお話しを受けて
ゆっくりと通り過ぎると 患者様はご家族様から手渡された
自販機で冷えていたペットボトル水を 一口二口と飲まれた。

「グニュー」

お口から入れた冷水が
「食道 ︎ 胃袋 ︎ 十二指腸 ︎ 小腸 ︎ 大腸」
消化器系を嚥下しながら 刺激している 微かな反応を確認した。

「お腹を冷やす ︎ 下痢便 ︎ 脱水症 ︎ 熱中症発症」
水分補給の点滴処置が無い移送なので 身体を冷す行為はダメ

直ぐに運転席の相方さんに
「後ろのエアコンを止めて下さいな」と声を掛けながら
病室で 患者様の身体に掛けていた 保温バスタオルの上から
更に 二つ折りにしたバスタオルを お腹に重ねて置いたんです。

いまの 猛暑中での移送
1・「ガン ガン 冷すエアコン」
2・「冷たい水を 飲ませた」
2ツのデメリットは 最悪 命とりになるから移送中は要注意です。