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「港区六本木の心臓血管研究所の想い出とは」 [2016年05月04日(Wed)]
早朝から 京王多摩境駅ホームから強風の影響により
電車ダイヤの乱れを伝えるお知らせが聞こえてくる


東京渋谷区代々木神園町「明治神宮」北参道出入口にある
昭和木造平屋建て救急隊時代 寒い真っ暗闇の3時ころだった

「胸部痛が続いている急病人」と
傷病者を引き継いだ救急病院から消防所へと走る救急隊
受持区域に入ると 車載端末無線から連続出場指令が流れた。

・胸部痛が続いている傷病者は 心筋梗塞発症の可能性が大で
覚知から循環器専門病院まで 約20分以内が生死の分かれ目
連続出場で疲労困憊の身体が 瞬時に緊張感に包まれた車内
1・「高濃度酸素の点検」
2・「心停止の容態変化に備え 蘇生資器材の点検」を実施。


・「数分余りで現着」
幸いなことに 日中は渋滞で全く動かない道中の明治通りは
原宿警察署 屋根の赤色灯を回す1台のパトカーだけだった。

・「北風が通り抜ける寒い屋外で震えていた傷病者」
60歳代ご主人は 続く胸部痛に耐え切れなかったのだろう
暖かい戸建てから 寒い自宅前路上に出てきてショック症状
60歳代の奥さんが 傷病者の身体を支えて付き添っていた。

・「胸部痛時には心停止の可能性大から歩かせてはいけない」
直ぐ傍に止まった救急隊に歩いて来ようとした傷病者を直ぐに制止して
降ろしたストレッチャーで 暖房全開の暖かい車内収容した。
(悲鳴を挙げている心臓に 僅かでも負荷を掛けてはいけない)

・「付き添っていた なきじゃくる小柄な奥さんから」
1・「六本木の心臓血管研究所に掛かり付けで 既に連絡済みです。」
2・「処方されたニトロ舌下でも ずーっと 痛みが続いています。」
3・「当直医から救急隊に 高濃度酸素を流して連れて来る様に伝えてと」

尿失禁とショック症状ご主人に高濃度酸素を流しながら
直ぐに 六本木の心臓血管研究所へ向け緊急走行開始した。
(暖かくしていた保温用毛布で足先まで 身体を包み込む)


「ご主人が発症していた 胸部痛からのショック症状とは」・・・

患者等搬送乗務員 再講習テキスト19ページ第8節
傷病者の全身観察のポイント「ショックの兆候」
ショックとは 重要臓器や細胞の機能を維持する為に必要な
血液循環が得られない為に発生す種々の異常を伴った状態。
1・蒼白
2・虚脱
3・冷汗
4・脈拍触知不能
5・呼吸不全
(民間救急時代に ご自宅や施設お迎えの患者様を観察して
ショック症状の兆候があれば 直ぐに救急要請を行っていた)


六本木通り 六本木六丁目交差点 赤信号を通り抜けて
テレビ朝日通りの右手 心臓血管研究所正面に止まると
当直医とスタッフ達が待機していて 直ぐに救急処置室へ
(みっちゃんの腕時計は 覚知から18分余りだった。)

心疾患を既往症に持つ人達は 発症した時に備えて
六本木の心臓血管研究所近くに 引越してきていて
60歳代のご夫婦も ご主人の心疾患を告げられた時に
地方都市から引越して来られたと安堵した奥さんが教えてくれた。

そして長い時が流れ
ご主人の命を救った3人の救急隊員 既に2人は天国に旅立って
いまは 脳梗塞と心疾患 家族と周りの人達のお陰で乗り越えた
みっちゃん 独りだけになってしまったンです。

読者様から 介護や医療 移送等に付いてのお問い合わせ
メールで頂いていますが 間違いを無くす為に電話で頂ければ幸いです。
みっちゃんへの連絡「080・4445・4120」です。
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