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思うこと(その7の1)『救えるはずの命』 [2015年07月23日(Thu)]
image1.jpg民間放送は熱中症対策で
(1)・『こまめに水分補給してネ』
(2)・『ビールは利尿作用があるから控えてネ』
それなのに生ビールの宣伝を繰り返し流すのは何故


『ピーポー!ピーポー!ピーポー!』
『ウーーー!ウーーー!ウーーー!』
熱中症に走るPA連携中の『西町田ペア』か


救急病院駐車場で見掛ける救急車は
常に資器材や車内を消毒していると想う

『ピーポー!ピーポー!ピーポー!』
救急隊は
飲酒して歩行不能になった傷病者を搬送中に
車内を嘔吐物や出血等で汚染されてしまうと
『水洗い〜清拭〜乾燥〜噴霧消毒』実施して
再出場可能になるまでは時間を要してしまい
約4000万円の救急車と救急救命士がいても
感染防止の処置が終わるまでは動けないのです

『介護タクシーみなと』時代にも同じように
アルファードは感染防止処置を実施していた


『ピーポー!ピーポー!ピーポー!』
深夜帯に駅前ロータリーに寝込んでいた女性
通報者から手渡しされた手提げ紙袋の中には
身元が判明できる保険証等は一切無かった

近辺の救急病院は他救急隊の傷病者でベッド満床
数回の嘔吐の発症からもう待てないと判断して
エレベーターがない秘密の『小さい病院』へ

『2階の病室までお手伝いしますから』と
当直の看護婦さんに頼み込んで外来処置室へ
『急性アルコール中毒・点滴経過観察で入院』
約束通りに救急隊で階段を持上げて2階の病室へ
次は救急車内の感染防止の処置を始めた

『警防本部に車内消毒の為に出場不能』許可を得て
小雪が舞う病院駐車場で全ての床シートを剥がして
全ての救命用資器材等も降ろして水洗い開始

『ピーポー!ピーポー!ピーポー!』
約20分後にお互いに補完している
隣接のF救急隊の機関員が右手を上げて
合図を送りながら通り過ぎていった
進行方向先には救急救命センターがある

日付が変わった2階事務室で報告書を作成中に
隣接のF救急隊長から消電が入ってきた
先ほどの合図は
自分達の受持ち区域からの救命事案の救急で
F救急隊が到着した時
傷病者の心臓と呼吸は動きを止めており
まだ若い20歳代の奥さんと2人の子供達は
『お父さん!お父さん!しっかりして!』
泣きわめくだけで蘇生処置は無かった
搬送先の救急救命センターで『来院時死亡』

『お世話になりました』と消電を切り
航空地図の要請住所を指先で探していくと
待機所から約1分余りで信号機もない住宅街
『もし飲酒酩酊の女性の嘔吐が無ければ』と悔やむ

その後に2件の救急出場を終えた朝7時頃に
昨夜酩酊女性を頼み込んだ小さな病院から
『2階病室の女性の姿が消えました!』と
加入電話が入ってきた(続く)
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