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『感染について想うこと(その2)』 [2014年08月08日(Fri)]
2014080515130000.jpgエボラ出血熱で闘う国境なき医師や看護師さん
名も無き人達の命懸けの闘いに頭がさがる

お仕事を終えて自宅に帰る途中
左前方に1台の救急車が止まっていた
通りすぎながらみると
(1)『感染防止衣』
(2)『ゴム手袋』
(3)『大型のマスク』
炎天下の猛暑でも完全武装の救急隊員達がいた
『本当にお疲れ様で〜〜す!』


『ピーポー!ピーポー!ピーポー!』
積雪と粉雪が舞う寒〜い真夜中
ある駅前の居酒屋で飲酒して歩行不能になった
『若い女性と紙袋』を通行人から引き継いで
『点滴後には病室まで担ぎ上げますから』と
頼み込んでやっと受け入れてもらえた
救急病院に搬送途上に嘔吐したために
病院の駐車場で救急車内を水洗いしていた
『寒い!寒い!寒い!』

救急救命センター手術室並みに保っている
救急車内が嘔吐物や出血等で汚染されると
出場不能にして
『水洗い〜清拭〜乾燥〜消毒』
『再出場可能になるまでは時間を要してしまう』
約4000万円の救急車と救急救命士はいても
感染防止の処置が終わるまでは
動きたくても動けないのです

『ピーポー!ピーポー!ピーポー!』
病院前を赤色警戒灯とサイレンと
『右手を軽く上げて』送ってくれた
管轄外の救急隊が通りすぎて行った
機関員(運転担当)が単独で緊急走行をしている
隊長席(助手席)が空いているときには
心臓マッサージと人工呼吸が行われている

警防本部に確認を行うと
合図は自分達の受持ち区域からの救急要請で
現場到着時には
35歳のご主人の心臓と呼吸は動きを止めていて
奥さんと幼子は
『お父さん!お父さん!目をあけて!』と
泣きわめくだけで蘇生処置は行われておらず
救急救命センターに搬送中であると分かった

航空地図で住所を指先で確認すると
『えぇ〜〜〜!』
消防署から約1分で信号機もない住宅街だった
受持ち区域の救急隊が出場中か
消毒処置のために出場不能となった時に
管轄外の救急隊を呼ぶので余分に時間を要する

救急処置室で点滴処置を受けている若い女性は
尊い命が失われたこともしらないで
鼾(いびき)をかいて眠っていた
『ばかやろー!!』


消毒処置を終えて出場可能にして
住宅街を通って帰ってきたが確かに直近だった

朝方に2階で事務処理を行っていると
救急病院から1本の電話が入ってきた
真夜中に救急隊が搬送してきた
『飲酒酩酊の若い女性の姿が見えなくなった』と
約束通りに
点滴後に人手不足の看護師さんに協力して
2階の病室に担ぎ上げた若い女性の姿が消えた
『いったい何処の誰だったんだろうか』

(つづく)
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