心の救急ケア

台風８号や大雨などで各地で被害が発生して
交通機関にも影響が出てきている


『ピーポー！ピーポー！ピーポー！』
数日前に１台の緊急走行の精神科救急車が
右側車線から追い抜いて甲州街道を右折して消えた
搬送先９９％は『東京２３区と多摩地内』だが
年に数回は他県があり
越境した時点で緊急走行を停止して
赤色灯を消して一般車両として信号機に従って走る


岡山県内の病院で
入院患者(５２歳)が拳銃自殺を図った
患者の所持品検査は
『精神科強制入院時は厳しい』が
整形外科の病棟だったので無かったのだろう


所持品検査と言えばむかしのこと
精神鑑定所の駐車場に待機中に
精神鑑定で強制入院(措置・医保)が
『決まりました』担当者から連絡指示を受けると
これから搬送して精神病棟に引き継ぐ
全ての所持品を記載する作業が始まる

個人の大切な所有財産になるので
その作業は所轄の警察官の監視下で
全ての所持品をテーブル上に広げて
１品１品の確認作業を始める
仕分けをしてから丁寧に記載していく
特に金銭面は複数人で何回も確認していた
時々だが
手提げバックや全てのポケットをひっくり返して
隠してあった危ない物品類を目にすると
『ふ〜っ！』顔を見合わせて背中に冷や汗をかいた
最後に立ち合い警察官に
所属氏名・階級等を自筆で記入してもらい押印
以上の手続きを終えて精神科救急車は動き始める

『ピーポー！ピーポー！ピーポー！』
包帯１本も積載していない精神科救急車
首都高速道路をアクセル全開で駆け抜けて
東名高速・中央道から指示された精神病棟へ

そして
搬送先の精神病棟に到着すると
待っていたスタッフに所持品書類を手渡して
上から順番に赤鉛筆で確認してもらい
最後に立ち合い者名を自筆で書いてもらい
全ての所持品検査と引き継ぎ作業を終えていた


『貴重品は入っていませんか』
いま１回で運びきれないお荷物がある時には
先に看護師さんの監視下で声かけ確認してから
アルファルファードへ搬送している