「とんとん と〜ん」
[2010年03月20日(Sat)]

「患者さんは、瀕回に吸引がありますよ」
看護師さんから
人工呼吸器の患者さんの引継ぎを受けた
「ビーコン・ビーコン・ビーコン」
人工呼吸器の患者さんは
アラームが鳴ると
「呼吸器に不具合が起きて、空気が送られてこないのではないか」
物凄い恐怖心を持ってしまう
転院先に到着するまで
1・・「アラームを鳴らさない工夫を続けよう」
2・・「患者さんを気持ちよくしてあげて
痰や唾液の量を少なくしょう」
3・・「1回あたりの吸引時間を短くしょう」
4・・「吸引は数回に分けょう」
1〜4を自身に課した
喉元の
痰や唾液の量は病状にもよるが
患者さんの
気持ちを楽にしてあげることで
たまる量が少なくなり
1回あたりの吸引も短時間ですむ
あなたが、幼子の頃に
お母さんに抱っこされて
お尻と背中と、『肩』を
「とん、とん」軽く叩かれて
『気持ち良くなって寝入った』
あの、イメージを頭に浮かべて欲しい
「とん、とん」
自身の手のひらで
患者さんの右肩を
胸の隆起に合わしながら軽く叩き続ける
人の気持ちは数値には現せないが
自身は、患者さんの気持ちを把握するのに
酸素飽和度の数値を見ている
例えば
98以上で、振れ幅が小さいと
「患者さんは、気持ちが良い容態だ」
と判断をしている
「ピッ・ピッ・ピッ・ピッ・ピッ」
モニター画面の酸素飽和度の数値は
「98・99・100」
落ち着いた数字を示している
安心されて、気持ち良くなられたのだろう
「患者さんの寝息が聞こえてきた」
結果的に、約2時間の道中に
痰や唾液の量は少なかったので
吸引は2回ですんだ
そして
「ビーコン・ビーコン・ビーコン」
アラームは、1回も鳴らなかった
『鳴らせなかった』
「よかった、よかった」



