「ここが、お父さんの家ですよ」
[2009年07月13日(月)]

酸素吸入を受けながら
久しぶりに自宅に戻ってきた
自宅で許された時間は
『約1時間』だけだ
お父さんの大好きな
音楽が流れている和室で
横になりゆったりとした時間を過ごされている
自身は玄関脇に
「吸引器・AED」を置いて
「脈拍と酸素飽和度」の
モニター画面の数値を監視していた
「ピッ・ピッ・ピッ・ピッ・ピッ」
息子さんが
お父さんに
「聖書」を読み聞かせ始めた声が聞こえてきた
『あれ〜!どうしたんだろうか』
それまで
「72」で、一定していた脈拍の数値が変化した
『72→68』だ
「聖書」を読み終わると
「68→72」に戻った
ご家族に
『不思議ですよね〜』
『お父さんは
倒れてから意識は戻られませんが
息子さんの声が届いているんですよ』
『ただ、お父さんからご家族に
意思表示が出来ないだけなんです』
『脈拍が下がったのは
息子さんの声を聴いて
心が癒されたのでしょう』
『今日の、一時帰宅は約1時間だけでしたが
凄〜く良いことをされましたね』
移送中に、家族との会話を続けている。
その理由として
患者さんに、家族の声を届けたいとの思いがある
『安心して下さいよ〜』
『独りではありませんよ〜』
『直ぐ傍に、家族の方々もいますよ〜』
「瀕回の吸引がある患者さんですよ」
と、看護師さんから引き継ぎを受けた患者さんでも
『家族の声で
心が癒されて、気持ちが落ち着いているので
痰が溜まらないで、吸引までいかない』移送がある



