心の救急ケア

『ぶるぶるぶる〜ぶるぶるぶる〜ぶるぶるぶる』
マナーモードにしていた受付専用のピンク携帯
昨夜枕元の振動に起こされて目が覚めた
時間は日付が替わった深夜帯だった

『いま直ぐに来てくださいな』と女性の声
何処のサイトを開いて検索したのだろうか
営業にも訪れていないし搬送したこともない
自宅から約２時間先の救急病院からで
『約２時間は待てません』とのことで無し


昨日の夕方に
ご依頼を頂いていた相談室のソーシャルさんから
本日お昼頃の転院搬送は
容態悪化によりキャンセルと連絡あり
自身の経験からすると気圧が低くなると
容態悪化によりキャンセルが多い

冬型爆弾低気圧により
１０メートル以上の強風が予想されていた
圏央道を通るコースだったので懸念していた


『ホワイトアウト』とは地吹雪で(視界０)の世界
今年２月に降った２回目の大雪の深夜帯で
写真撮影後には一段と地吹雪が激しくなった


施設入居者が悪心を訴えて１１９番救急要請
救急搬送された救急病院の当直医師から
『今夜は入院の要はありません』告げられた

昨夜と同じく何処でどうやって検索したのだろう
これ迄に１回もご依頼がなかった施設名
付き添ったスタッフさんから施設までの足として
『いま直ぐに来てください』とご依頼あり

冬用タイヤにゴムチェーンを履かせたアルファード
マンション地下駐車場から幹線道路への通路は
吹き溜まりとなり腰までの積雪があった
何とかして通れる車幅分だけの除雪を行い
多摩ニュータウン通りを走り始めたが・・・

ワイパー最大でも前が見えない地吹雪で
左右には放置された多数の車両群あり
此のままでは二次遭難すると判断して
折り返しの電話で事情をお伝えして戻ると
地下駐車場への通路は雪で埋まっていたので
『わっせえ！わっせえ！わっせえ！』
長男と２人で通れる幅の除雪を始めた


しかし
どんなにしても通わないと命に関わる疾患がある
それは
週３回で約半日が必須な人工透析の通院患者様で
そして
往復の送り迎えを担当している移送業者達
みんなが
命懸けで動いているんです