心の救急ケア

『早く家に帰えれば良いのに！』
家内とウォーキング中の夜９時すぎ
中学校体育館では大人達がバスケをしていた


今回は契約更新しなかったが高校生を対象にした
進路指導の会社に派遣講師として登録して
数年前に東北地方の高校に出掛けた時のこと
初めての東北新幹線はトンネルが多かった

正規授業を終えて応接室で学校関係者の方々と
お茶を飲みながら話が盛り上がった時に
校長先生から
地域住民に夜間帯の体育館を開放しているが
親達は夜９時を過ぎても続けていて
『子供の為に早く家に帰りなさい』と伝えても
今の親達は自分の趣味を優先して聞いてくれない

そして
親達が居ない時間帯の家を狙って
子供達が『たむろする』様になって
女生徒の中絶問題があったとのこと
他の学校でも聞いていた話しだった
いま年間の中絶総数は減少したが
２０歳以下だけは増加しているとのこと


『ピーポー！ピーポー！ピーポー！』
『女性の下腹部痛急病人』むかしの救急現場
自宅周囲の人達に知られたくないのだろう
１１９番救急要請の住所手前で
手を上げた女性(母娘)２人を車内収容した

『中学生以上の下腹部痛は全て妊娠を疑え』

適正な搬送先医療機関を決める為に
娘さんから正直な情報が欲しいので
母親が居ると話しにくいと想って
母親には救急車内から降りて貰った
そして
下腹部痛が続く娘さん(高校１年生)から
『数ヶ月生理が無いので妊娠しているかも』
心当たりがありますと聴取した

母親に告げると大人の女性同士として
娘さんの身体の異変に妊娠を疑っていたのだろう
『救急隊にお任せします』と何故か安堵の表情
娘さんの心情を優先して男性産科医師よりも
女性産科医師が居る小規模な病院に
搬送連絡の番号を押した
さらに甲高いサイレンは
娘さんの心の傷口に塩を擦る行為と想い
屋根の赤色回転灯だけで普通走行した
玄関の明かりをつけて待っていた女医に引き継ぐと
直ぐに引き揚げてきた


昨日の報道によると
空き家で生まれて間もない乳児の遺体が見つかり
１９歳の少女が死体遺棄疑いで逮捕されたと

誰にも相談出来ないで独りだけで悩むと
マイナス思考の最悪の結果しかない
２４時間・年中無休で相談出来る場所がある
是非とも電話番号を控えて欲しいのです

ＳＯＳ赤ちゃんとお母さんの妊娠相談
『０１２０(７８３)４４９』です