• もっと見る

<< 2011年01月 >>
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31          
カテゴリアーカイブ
月別アーカイブ
リンク集
https://blog.canpan.info/entreplanet/index1_0.rdf
https://blog.canpan.info/entreplanet/index2_0.xml
女性起業家が必要な支援とは? [2011年01月21日(Fri)]
夕方から、京都府の方々4名と私含む熟女5名の9人で女性起業家の応援施策についての意見交換会。

まずは、呼びかけ人の男性が「女性を元気にしたい」と熱い思いを。ところが、最初から、「女性は十分元気で、今の時代に元気のないのは男性のほうでは」との突っ込み(笑)。
話題になったのは、実際に起業して間もない人にとって、行政に期待するのは、1)都心で借りれる安いインキュベーションオフィス(廃校でもガレージでもいい)、2)人脈:智恵や機会をくれる人につないでくれることで最初の一歩が随分軽くなる、3)社会での認知度を高める広報支援など。

講座開催やお金を欲しいとう意見はない。そんなもの、自分で起業すると決めたなら、自己責任で学び、資金を集めなければ仕方がない。
既に創業塾や融資制度も整ってきているし、創業支援も今や本人が受けたいと思って探せばいくらでもある。ただ、若い人は人的ネットワークがない。技術的なことや専門知識、販路開拓などで困っているときに、この人に会っておいでとキーパーソンを紹介してもらえることくらい助かる支援はない。名もない企業にドアを開けてくれる人は本当に少ないのだ。

私自身、そういう支援にどれほど助けられてきたか。その上で、自分が必要な資源を集められないようでは、商品に魅力がないか、経営者として資質がないかで、それがその人の器なのだ。あえて行政が支援する必要もない。まして、将来が見えないベンチャーに、国民の税金を使って投資するというのは、大反対。リスクをとっても収益を得る民間企業がやるべきことなのだ。融資はいいが、投資は、税金ですることではない。

また、個人の自己実現のために税金を使ってはいけない。ソフトバンクの孫さんも言っていたが、夢は個人のもの。起業家には志がなければならない。
公の機関である限り、個人の夢を支援しているのでは困る。「より良い社会を創っていくのだ」という気概を持って、事業を推進していく情熱ある人を応援したい。それが、行政だけではなしえない既存の課題解決や地域の活性化、雇用の創出にもつながる。

国も地方行政も、各部署の担当官は、毎年何か新規事業を立ち上げたいと智恵を絞っているが、陥りやすい穴は、斬新で注目されることをしたいと、本来なら民の領域であるべきことに踏み込んで不可欠な基本サービスを忘れてしまうことだ。

緊急雇用の予算の多くが大手企業に丸投げの研修支援。ノウハウは企業についたまま終わる。長い目でみれば、そんなことに多くの予算を使うより、若い人が早いうちにキャリア教育やスキル開発ができるような支援を教育委員会と連携したほうがはるかに意義があることくらい、本当はみんなわかっているはずだ。
研修などの目的で大きな施設を建てることも一つ。赤字でどうしようもなくなっているような研修センターや宿泊施設など山ほどあり、その活用をどうしようと財団法人つくって損金を見えなくしてしまっている。同時に、安い値段で会議室を貸すから、民業圧迫につながるケースもある。
一方で、廃校などで利用していない施設は耐震の問題があると手をつけないまま。それなら、土地を民間に売却するか、PFI方式などで赤字のでない施設運用するなど工夫すれば、資源の有効活用になると思うのだが。
委託で一年か二年の契約ですませられるような事業に、大したものはない。目先のことで話題を呼ぶようなことにお金を使うのは、そろそろやめてはどうだろうか。

必死で事業に取り組んできている人たちの思いが、公的資金を有効に使う立場にある人たちに届き、形なることを期待したい。
役所の職員-こうもひどいとは! [2011年01月20日(Thu)]
亀岡市の役所に申請書類を届けに行って、窓口の職員の対応のひどさにびっくりしてしまった。

くちゃくちゃ飴かガムかをなめながら、ヘラヘラ対応。そして持っていった書類を一枚づつ自分の指に”つば”つけながらめくるのだ。このK氏、名札に主任とあったが、こんな対応民間企業だったらすぐクレームの山です。我慢しきれず、”つばつけるのはやめてもらえたら、、”と言ったが、聞こえてないふう。

この窓口では、以前に2回も窓口の担当の人の不手際があり、結局、3回も書類を書き直して持参することになった。毎回毎回違う人が担当するのだが、本当にひどい。

田舎の役所がみんなこうとは思えないが、窓口カウンターの奥で座っている女性職員たちが、派手なピンクのキャラクターひざ掛けで体中覆いながら仕事しているのも含めて、ちょっとモラルが低すぎるのでは?と思った。

民間では、顧客サービスのために日々努力しているというのに、公益に携わる方々がこれでは世間にしめしがつきません。 明日市長に手紙を送ろうかな(苦笑)

by 原田紀久子
若者への希望@明石高専にて [2011年01月19日(Wed)]
今日は午後から、明石工業高等専門学校の2年生(高校2年にあたります)約170人を対象に、お話をしてきました。

建築学部教授の大塚先生から、早いうちにアントレプレナーシップの重要性について学生に理解してもらいたいということで、少々難しいかなと思いつつも、優秀な高専の学生たちなので、「アントレプレナーシップとイノベーション〜求められる”自ら革新を起こし仕事を創造できる人材”〜」と題して講演準備をしていきました。

一方的に話すのは嫌いなので、生徒に用語の説明をしながら「知っている起業家を上げてみて」「イノベーションといえるようなもので、身近にあるものは?」などと質問してみるのですが、なかなか答えが返ってきません。



電気情報や機械工学を学んでいる学生が多い中、少々、がっかりしながらも、スタンフォード大学でのイノベーショントーナメントの話を「What I Wish I knew When I Was 20」の本を紹介しながら話し、当センターが開催している高校生向けの国際コンペを動画を見せながら紹介し、最終的に起業家が情熱をかけて働く意義について彼らのコメントを見せて問を投げかける形で終えました。

年齢的にも微妙な学生を相手に、やっぱり難しすぎたかと思っていましたが、講義終了後、学生が私のところに来て「起業家になるためには何をやってらいいですか?スタンフォードのような授業を受けたいのに、そういう授業がない。」と話しかけてくれたり、オフィスに帰ると学生から「今日の講義を足がかりにいろいろな事に踏み切れそうで、あしたがくるのが楽しみです。」と、メッセージが入っていました。

一人でも二人でも、私の話を聞いて何か考えてくれたとしたら、こんなにうれしいことはありません。

今学んでいる技術やスキルが数年後にはもう古くなってしまう時代。中国やインドが人口パワー含めて台頭してくるなか、日本という国が活力を維持するには、彼ら若者がアントレプレナーシップを持って、イノベーションをもたらしてくれることが不可欠です。それには、日本の教育が時代遅れではないかと心配でなりません。

by 原田紀久子
愛情溢れる届け物 [2011年01月18日(Tue)]
ワインの箱が届いた。東京の墨田区で中学校教諭のM橋先生からだ。

M橋先生は、情報教育の分野では大変有名な方で、私がこの事業を始めた時に、バーチャル・カンパニーというプログラム開発の予算を申請した財団法人コンピュータ教育開発センターの審査員をされていた。

当然、それまでは全く面識のない先生で、採択前の面接でもかなり厳しい突っ込みをされ、正直怖い人だと思っていた。が、めでたく採択となり、教育プロジェクトを始めさせていただけるようになってからは、いつも笑顔の穏やかな優しい先生で、いろんな方を紹介してくださり、イベント開催の際も応援いただき、遠く東京からも自腹で審査員に来てくださったり、ずっと支援してくださっている。

その上、たまにはお酒でも飲んでリラックスしてくださいと、ご出身先の山梨のワインをここ数年送ってくださるのだ。本当は私がお礼しないと駄目なのに!あー、この先生には頭が上がらないと、東京向いて感謝の手を合わせるのみである。。



by 原田紀久子
雪景色の京都 [2011年01月17日(Mon)]
週末空けて月曜日。京都は真っ白に雪化粧。背筋がピンとする澄んだ空気のなか、晴れた空に雪の照り返しで、さらにまぶしく、なんだかウキウキする。
ただし、自転車通勤の私は、凍った歩行者道路をこわごわ通勤でした。。。



by 原田紀久子
産業空洞化と法人税 [2011年01月16日(Sun)]
税収が落ち込み、日本の借金がさらに増えようとしているときに、企業の法人税を減額する話が出ている。確かに他の国に比較して高い部分があるだろうが、一律に低くするというのは、この国の財政難の時代に非現実的な気がする。

日経の記事に、米インテルの創業者の一人アンディ・グローブ氏が、「雇用と生産基盤を守るため、海外に生産委託した製品に課税し、税収を国内で創業する企業に使わせよ」という趣旨の論文を発表し話題になっているとあった。

私もグローブ氏の意見に大賛成。税収を何に使うかは別として、日本企業が工場や研究開発拠点などを海外にシフトすることで就職する場が減少し、その雇用問題に対応するために莫大な国家予算が使われている実情があるからだ。

環太平洋戦略的経済連携協定(TTP)で、工業品、農業品など全品目の関税を全面撤廃する前に、自国特有の問題に対応する政策を考えるべきだと思うのだが。。

by 原田紀久子
どこに行くのか菅内閣 [2011年01月15日(Sat)]
新しい菅内閣。ぱっとしないけど、かといって投票したい政党も、国を託したいリーダーもいない。何でいまさら与謝野さんなの?菅さんには、他に人脈ないのだろうか。

政治が機能せず、行政もあてにできない。マスメディアも本来の役割を果たしていない。
そんななか、民間レベルで環境や福祉問題、地域活性化のために様々な取り組みが行なわれて成果を出し始めている。

無駄な政治家と官僚も半減し、彼らに支払っている予算をそういう素晴らしい取り組みに回せればいいのだが。

by 原田紀久子
福祉の導入授業@平安女学院中学校 [2011年01月14日(Fri)]
きょうと介護・福祉ジョブネットの「仕事理解促進:次世代の担い手育成事業」に参加する平安女学院中学校2年生の授業が昨日から始まった。

第一回目は導入授業で、これからの取り組みの紹介と介護職を紹介するビデオを見た。福祉がテーマということで、生徒から何か疑問の声でも出るかなと思ったが、先生の説明をすんなり受け入れ、ビデオも熱心に見ている。
小学校のときに施設に訪問したという生徒も結構いて、若い人達にも福祉が身近になってきていることを感じた。



見ているのは、NHKのDVD「あしたをつかめ 平成若者仕事図鑑 介護職員 -お年寄りの力を引き出したい-」。生徒の導入授業に、ぜひビデオそ見せたいと先生が近くの社協などにも訪問して探されたのだが、あってもVHSとかでとても古いもので、やっと見つけられたのが5年前に製作されたこのDVD。
結構良くできていたが、それでも言葉など(認知症が痴呆となっていたり)が古く、福祉分野に良い人材が欲しいなら、関係団体がもっと良いのを作成したらいいのにと思った次第。努力と投資をしなければ良い人材は集まらない。

by 原田紀久子
うれしいメール [2011年01月13日(Thu)]
秋のトレードフェアにここ数年参加されている広島県尾道市立原田中学校の先生から、うれしい年始のメールをいただいた。
トレードフェアでの知事長の受賞がきっかけで、マスコミの取材や他の賞の受賞につながっているとのこと。また、いつも生徒達に賞を授与する私どもが、府から賞(あけぼも賞)を頂いたことを、とてもうれしく思いますとの御言葉も。

原田中学校は1年生から3年生まであわせても12人。人口1500人にも満たない過疎の町では、学校の存続が大きな問題となっている。そんななか、この中学校では、ナチュラル・リサイクル・コーポレーション(通称NRC)という模擬会社を立ち上げ、6年前から腐葉土づくりを行っている。トレードフェアに参加されるようになってから、地域との連携も活発になり、今では、隣接する小学校や幼稚園児とも協力し、毎年尾道商店街や広島市内の「ひろしま夢ぷらざ」で販売している。

  
左:トレードフェアでの出展風景         右:腐葉土と球根のセット


田舎の学校では、友人も固定化されて都会のように恵まれたサービスもなく、若い子は自分が住む環境に否定的な気持ちを抱きやすい。そんななか、このような取り組みがきっかけで地域の活性化に参画し、大人からの評価を得ることが子どもたちの自尊心を高めるきっかけになっている。
このような学習機会は、先生方の努力なしでは実現しない。そして、こんな先生に出会えるかどうかで、子どもたちの人生は大きく分かれる。

万一学校が統合され地元からなくなれば過疎化がさらに一気に進む。ぜひとも、このような実績を生かして、学校が存続し、地域がさらに元気になることを期待したい。


by 原田紀久子
同志社女子大×障害者就労支援施設 [2011年01月12日(Wed)]
今日は午後から、同志社女子大学生が6つの障害者就労支援施設と連携した活動の報告会。
私は、最初に大学と施設をつなぎ、あとは2〜3回ほど6チームから提出された企画書などに対してコメントし、本当に調整が必要な場合に、個別に相談にのり、一緒に施設に同行。基本、指導教員の関口先生がファシリティターとして誘導、学生達が主体的に模索しながら進めた授業だ。

大学と施設とのコラボプロジェクトとしては、先生も初めて、学生も初めて、受け入れ施設も初めてということで、目的や活動の概要が最初にあったが、具体的に何をするかは、学生と施設の担当者が議論を進めながら形にしていかれたので、相手のニーズを探るのにかなり時間が費やされた。焦点がそれ、二転三転して、正直、”どうなってるの?”と口だしかけたが、ぐっとがまん。

この時間、無駄なようだが、学生にとっては大いなる学びになっていた。最終的にとったアンケートからは、施設の方との意思疎通がうまくいかなかったことから、現場に行き直接話し合う時間をつくることでそれを乗り越えていた。そして、メールですますのでなく生のコミュニケーションをとる重要さと物事を形するときのグループでの協力の大切さを実感したことがうかがえる。スムーズに行っていたら、学べなかったことだろう。
ほぼ100%の学生が、この授業は意義ある授業だったと答え、社会人として必要なことが学べるのでぜひ後輩のために継続的に開講することを希望している。障害者について理解する良いきっかけにもなっている。

 
発表する学生たち

 
学生の報告にコメントする施設の方々とそれを真面目に聞く学生

施設の方々にとっては、スタッフが少ないなか学生の相手をするのは、相当な負担だったことと思うが、最終的に、学生達に意義ある学びへと形にしてくださったことに心よりお礼を言いたい。関口先生のご尽力にも感謝である。

結果的に、週2時間という短い時間のなかで、新商品を開発してHP作成し、トレードフェアで試験販売も行い、次年度に向けての改善点を提案するところまで行けたのは素晴らしい実践になったと思う。

このような機会を大学への貢献という一方的な形でとらえることなく、うまく施設にとってメリットある形で生かしていただけるかどうかは、担当スタッフや受け入れ施設の力量によるところが大きい。

施設の方にも、学生の素朴な疑問に答えながら、”できない””難しい”ではなく、福祉施設で当たり前のことは、決して当たり前でないことも多いということを認識し、新しい視点で障害者の就労支援について考えていただくきっかけになったことを期待したい。
スーツ姿で発表する学生に対し、施設の方のほとんどはラフな普段着だったことも、この一例?(笑)若者は指導する者によって、本当に大きく変わります!


by 原田紀久子