• もっと見る

<< 2013年12月 >>
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        
カテゴリアーカイブ
月別アーカイブ
リンク集
https://blog.canpan.info/entreplanet/index1_0.rdf
https://blog.canpan.info/entreplanet/index2_0.xml
京都府「福祉から雇用」応援事業 [2013年12月24日(Tue)]
「福祉から雇用」応援事業、今年最後の研修会議を終了しました。
実質9月から始まった活動ですが、4ヶ月の間に35名の就職希望者が登録し、うち3名が一般就職、1名が福祉就労でA型事業所に就職が決まりました。

この事業を通じて、様々な課題が明確になってきています。
一つには、就労に向けて訓練するための福祉事業所では、就職を希望しながらそのための研修や支援を受けられていない方が多くいることや、もう一つには福祉事業所とハローワークやジョブパーク、障害者就業・生活支援センターなどの支援機関間の連携がうまく行ってないことがあります。その要因はいくつかありますが、現時点での公的対策が、それを解決するための施策になっていないのが残念です。

しかし、最も大きいな問題は、支援者の意識の問題です。就職支援機関の職員の人たちが「受入企業に迷惑をかけないレベルの人」の支援に絞っていて、必ずしも「就職したい人」の支援をしていないことです。これは正直、一番の障害者差別です。健常者であっても、人に迷惑をかけないような人など存在しませんし、こういう言葉を言われた職員の人でも、新入社員のときにみんなに迷惑をかけていたはずです。

一般の人がハローワークに求人登録に行ったり、企業実習や訓練を受けたいと行ったときに、誰が「あなたは就職の準備が十分でないから、企業実習や企業の紹介はできません」と断ることがあるでしょうか?
障害を持っている人の障害特性を直してからという前提では、障害者は一生就職支援を受けることができません。
憲法で、働く権利や納税の義務を課している限りは、働きたい気持ちを持っている人がどうすれば働くことができるかを支援する公的機関でなければ、存在の意義がありません。

自分自身が就職や生活で苦労したことがあり、当事者の気持ちがわかって応援出来る人や、それができる体制や仕組みづくりをもっともっと進める必要があると思っています。