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雇用支援:税金が生きる使い道とは? [2010年02月18日(Thu)]
今日は朝から、府の「新京都府雇用創出・就業支援計画推進会議」に参加。次年度の予算案について情報と意見交換が行われた。今年度5回目で最後の会議だが、私が言うことは毎回決まっていて、以下の二点を繰り返しお願いしている。

�@失業者への対処療法だけでなく、失業者をつくらない長期的投資
  →小・中高校でのキャリア教育や教員の進路指導能力向上の研修の充実)
    雇ってもらう教育だけでなく、自分で仕事が創りだせる教育の実践
�A事業予算の使い道の透明化
  →委託事業については審査結果と採択理由をWebに公開すること
   使った予算がどれだけ効果があったか測定すること

どちらも、残念ながらなかなか進まない。

「長期的投資」といっても、子どもは10年もすれば大人になる。あっという間で。それなのに、何十億もついている雇用創出事業に比べ、教育から上がってきている予算で直接職業教育に関わるのは1000万ほど。確かに、教員や校舎の建て替えなどを合計すると府の予算のなかに占める教育予算は断トツに高いが、それ以外のソフトに使われている予算は、本当に少ない。
当センターはそんな少ない予算のうちの数%を高校生の職場体験のコーディネイト事業の委託で受け入れているが、キャリ教育の指定校の学生しか行けず、それも、就職希望の学生が先生に言われて1日ほど職場体験するだけなので、受け入れる企業から意欲の面で改善希望が毎回くる。最初は、低い予算であまりに多くのことを求めておられたのでお断りしていたのだが、担当者の熱意で、やりましょう!ということになったら、ご担当者は転属。本来は、進学希望の生徒も含めて、生徒自ら応募して参加する積極的な活動に発展させるべきものだったのだが、残念ながら当センターだけが熱心に言ってもどうにもならないことで、改善も発展もしないままである。

次に、予算の使い道と事業結果の効果測定。新規事業のなかには、総予算がかなり大きいのに恩恵を被るのが極限られた人だけで、一人の人の仕事を創るのに300万円以上もかかっている事業もあり、税金の使い道に疑問を感じるものも少なくない。高卒で就業につけなかった生徒を支援する事業は総額3000万で100人を支援。一人30万の予算しかなく、それも選別がある。この差はどこから来るのだろう?効果がどれだけあるのか、本当に税金を使ってやるべきことなのか、もっともっと議論してほしいと思うし、委員として発言していかなければと責任を感じる半日であった。
他の委員がほとんど発言しないいなか、きっとうっとおしい委員だと思われているだろう。関係者団体から来ている人は、確かに発言しにくいポジションであるのかもしれない。しかし、委員謝金をもらっている限り、府民の意見を反映した意見を言わないのは税金ドロボーと思っている私としては、黙って帰ると自分への罪悪感で眠れなくなるので、お許しいただきたい(笑)!