父になり 親ばかになり 初幟 [2016年07月06日(Wed)]
「父になり 親ばかになり 初幟」
姫路の実家から祖母の俳句が届く。 旧暦の端午の節句のころで、唐桑では鯉のぼりがはためくころ。 さて、はじまりました「遠東記」改め「親ばか記」。 4月26日に長男が誕生。 30日に母子ともに退院し、その日には姫路からわらわらと両親、祖母、一番下の弟が上京。 5月2日に区役所に出生届を提出。 本籍:兵庫県姫路市 生まれたところ:東京都練馬区 住所:宮城県気仙沼市唐桑町 これが江戸時代ならインターナショナルな出生届。 5月4日、義父さんが筆で半紙に名前を記す。 それから1ヶ月後。 6月9日、東京は吉祥寺の武蔵野八幡宮でお宮参り。 翌6月10日、立派なチャイルドシートに揺られて6時間、長男が唐桑に初上陸した。 いらっしゃい、ここが5年前からパパが世話になっているまちなんです。 車を降りると早速、馬場ノ浜の潮風と初対面。これからは毎朝この潮風を浴びるんですよ。 馬場家のみんなとも初対面。えいか姉ちゃんがほのちゃんを抱っこして登場。ひとつ先輩のほのちゃんが興味深そうに顔をのぞき込む。 (実の)おじいちゃんおばあちゃんが近くにいないのは淋しいけど、このまちにはたくさんのじいじ、ばあば、兄ちゃん姉ちゃんがいるんです。一見不思議なことだけど、不思議でもなんでもないんです。 さて、どんな景色を見てどんなことを感じて、貴方は育つんでしょう。 たっぷり外海の荒波にもまれて、できるだけたくさんの先人にたくましく育ててもらいなさい。 「はじめまして、加藤東太(はるた)です」 気づいたら7月になっていた。 休みがあると息子を連れて、挨拶を兼ねてちょこちょこと町内をまわり始めた。 |