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月日は百代の過客にして [2012年08月17日(Fri)]

何気ない挨拶や話題に困ったとき、気候・天気を話題に出すのは、日本人のクセだと聞いたことがある。
手紙の挨拶もそうだが、「また寒くなりましたね」とか「今日暑いね〜」とか普段の会話でも気候の話題が多いこの国。
(…この人と何を話せばいいんだ!!)と会話に気まずい沈黙が流れそうなときは、「いや〜梅雨が明けてよかったですね」とか当たり障りない共通の話題=ウェザーニュースに救われる。

唐桑にいると季節を感じる。
四季の移り変わりってのはこんなにも目まぐるしいものなんだと痛感する。と同時に、日本人にとって季節の話題が絶えないってのもよく分かった気がする。
四季がある国は、忙しい。改めて田舎暮らしをして痛感する。

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東京より遙かに遅い桜が咲き、5月頭まで咲いてるもんだから鯉のぼりと桜が同時期に春風にひらひらする。西の人間からすると、なんとも珍しい光景だった。
ふきのとうが一気に伸び始め、ホーム(我らが拠点)の前の原っぱは、もこもこと泡を吹いたようになる。おもしろい光景だと感心していると、たちまちフキの葉が広がる。かと思えば、馬場さんに一日にして刈られてしまう。
たんぽぽが原っぱを真っ黄色に染め上げよろこんで写真を撮れば、すぐに白い綿野原に変わる。

自宅の裏山のタケノコを収穫するんで手伝わないかとの話が来た。崎浜地区まで行ってみると、もはや収穫というよりもタケノコの駆除。ぽこぽことモグラ叩きのように、タケノコを刈っていく。
とんでもない速度で伸びるタケノコを一週間放置すると、竹林が拡大してしまう。その分、来年のタケノコがネズミ講のように増えるからサボれない。
「親父の代がサボったから、竹林がこんなに拡がっちまった。タケノコ掘りの手間も倍増だ」と愚痴る息子さん。この時期はほぼ毎日タケノコのカットをしなきゃならない。毎年こつこつ続けることこそ肝要。奥が深い。まぁそれよりも、貴重でご馳走だったタケノコへのイメージが一変…

GWを慌ただしく過ごす。去年同様炎天下の小学校の運動会を見に行って肌がまた黒くなり始める。
松圃虎舞の太鼓の練習が夏に向けてスタートする。
去年と同じことが繰り返されていて、なんだか感慨深くなる。360度ぐるっと季節が回ったのだ。
ガレキだらけだった去年と比べるともちろん全然違うんだけど、一緒だった。
唐桑というトラックの2週目を走っているようだ。

6月末にはご節句(旧暦)を迎える。
夏が近づいていた。

つづく
コメントに関する謝罪 [2012年08月17日(Fri)]

みなさま

3月よりコメントに関するシステムが変わったのでしょうか、承認制になっており、
今の今まで、みなさんからのコメントに気付かず未承認BOXに入っておりました。
本当に失礼しました!
さらに、3月の武田さまからのコメントに対する、自分の返信コメントまで未承認に入っていた・・・という情けないことにも。武田さまに本当に申し訳ありません。
今後、気をつけますので、改めてよろしくお願い致します。

加藤拓馬
遠東記第三章へ [2012年08月12日(Sun)]

地域の風土と暮らしは、外的要因、内的要因による変化をつねに受けています。

その変化を適正に受けとめ、地元になじませていくのは、当事者であるそこに住む人たちです。

しかし、都市化がすすむなか、暮らしの急激な変化、住民の流動化、情報過多などの理由から、住民たちの生活文化創造の担い手としての意識は急速に希薄になってきました。

地域が元気になるためには、ただ住むだけの住民から、地域を守り育てていく当事者であるという意識変革が必要です。

それはまず、住民自らが地域を調べることからはじまります。(中略)

そのときに、地元の人たちだけではひとりよがりになってしまうので、外の人たちといっしょにやっていくことが必要です。

地域のもっている力、人のもっている力を引き出すことが、外の人たちの役割です。(中略)

引き出す方法は「驚いて、質問する」ことです。

(吉本哲郎 『地元学をはじめよう』 2008 岩波ジュニア新書 36-37頁)

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お待たせいたしました。遠東記、徐々に再開します。
のんびり週一くらいの更新を目指してます。またよろしくお願いします。

こっからは、「地域のもっている力を引き出す」長い長い作業の始まりです。