• もっと見る

« 2011年12月 | Main | 2012年02月»
検索
検索語句
<< 2012年01月 >>
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        
最新記事
カテゴリアーカイブ
タグ
月別アーカイブ
リンク集
プロフィール

加藤拓馬さんの画像
最新コメント
https://blog.canpan.info/entoki/index1_0.rdf
https://blog.canpan.info/entoki/index2_0.xml
けせんライナーのある日 [2012年01月28日(Sat)]

前にも書いたが、今月馬場のアパートに入った。
高田馬場、ではない。唐桑町馬場。
大家は馬場さん。運よく1月から一室空いたのだ。
まだ用途は就寝のみ。

滞在9ヶ月目にして初めて得た「鍵付きプライベート空間」に喜びと違和感を覚える。
少しずつ活動の体制も変わってきている。

「アパートに入ったし、オレも“屋号”を考えようと思う」
と提案したが、かじさんから「アパートに屋号は聞いたことがない」と当然の返事が返ってくる。却下。
同姓が多い唐桑では、みな家のニックネーム「屋号」を持つ。いつしかそれが羨ましくなっている。

---

5時40分、45分にケータイが鳴る。
けせんライナー(池袋・気仙沼間の夜行バス)でやってくるメンバーの迎えに、気仙沼駅まで行かなければならない。
なんだかんだ布団の中でもぞもぞして6時くらいにアパートを出る。

極寒の朝は、車がカチンコチンに凍っている。朝6時は一番気温が下がる時間帯だ。
雪の朝は、車に載った雪を落とす。新雪はふかふかで気持ちいい。ただ、融けたあと車が一気に汚れる。
雨が降った次の朝は、ドアが凍っていて簡単に開かない。こじ開けるとバリバリと音を立てる。ワイパーが凍って、ビクとも動かない。「ま、まじか」という声が漏れる。
びゅーっと出るはずのウォッシャー液まで凍っているのか、うんともすんとも言わない。

雨や雪が降った次の朝は、道路もつるつる。怖い。
「(冬は)滑るのは仕方ない」と地元の人は言う。
じゃあ、どうすんの?と聞くと、「滑りながら運転する。まぁブレーキを強く踏まないことだね」と、さらっと言う。東北人強し。

東北には、道路脇の至るところにデジタルの気温計が設置されている。最近はマイナスが当たり前になってきた。
今朝、6時に初めて「−9」という数字を見た。
今まで唐桑で自分が見てきた中で、最低の数字だ。「き、記録更新や」と逆に興奮する。
一方、昼1時の一番暖かい時間帯のはずの時間帯に「−1」とか出てると、萎える。

0度以下を「グランドライン」、−5度以下を「新世界」と名付けることにした。ネタが分からん人、ごめんなさい。

デジタル気温計くんが毎日20代後半をたたき出していた、サマーな時代は何だったのだろう。あれから半年。こうやって毎日毎日運転しながら気温の変動を見ていると、「日本には四季があるんだなぁ」と訳の分からない詩人モードに入る。

気仙沼駅まで車で20分。
石浜あたりから見渡せる空と海は、青とオレンジとのなんとも言えない中間色を見せる。あれは何色なんだろう。
メンバーを乗せて唐桑に帰ってくると、ちょうど朝日がキレイにのぼる。

けせんライナーのお迎えがある日はこんなカンジだ。

---

ユ○クロのダウンに、ユ○クロのパーカー、ユ○クロのフリースに、ユ○クロのロンティー、ユ○クロのヒートテックに、ユ○クロのタンクトップ。
下も完備。アイテムは、ネックウォーマーに腹巻き、手袋。
今日もOK。

東北人は春が来るまでじっと耐える。筋肉も気持ちも縮まって仕方ない。寒くないところはない。
不思議なことにエアコンというものをほとんど使わない唐桑人。寒い寒いと言いながら、ストーブを焚いて、掘りごたつを重宝する人種だ。だから、耐えることが当たり前。
「2月の半ばが一番寒い。それが過ぎれば、あとは春が来るのを待つのよ」

それを聞いている私なんかは(いやいやいや、なんでやねん。去年は6月くらいまで寒かったやんけ)とぶつくさ言う。耐性ゼロだ。

この気温の中、漁師は海の仕事をする。海上はさらに寒い。「海水の方があったけぇんだよ」と言う漁師。
風土や気質、というものは存在するようだ。「耐える」人たち。
ぺらぺらぺらぺらと口から生まれたような関西人とは違う。
また別の魅力がある。
東北の冬を感じて、そう考えるようになった。

---

お、余震だ。
こりゃ今年あたり、また絶対大きいの来るなぁ。東京の人、ホント気をつけてね。家の中の地震対策をしっかりね。
まぁ、あれだ。 [2012年01月22日(Sun)]

「(現地駐在員として情報の)発信が足りていない」と最近指摘を受けることが多いが、
本当に何を発信すればいいのか分からない。
いや、発信したいことはあるのだが、整理できない。故に伝わらない。

---

今は、「KECKARAけっから。」の第1号発行に向け準備を進めている。
その他にも、毎日なんだかんだで用が入る。
「働いている」に値するかどうか怪しい用事ばかりだけど、なんせ何もすることがないという日は一日もない。
毎日休みみたいなもんだけど、いや、それ故に休みがない。
働くって何だ、ホント。

遠東記も最近滞っている。書きたいことは山ほどあるのだが、いや、それ故に頭がこちらに向かない。

ノドが治らない。咳が止まらない。煙草をいよいよ本格的に減らし始めた。

短期ボランティアにできることはいよいよ無くなってきた。
ここが難しい。
マンパワーを必要とするニーズが完全にない訳ではないので、短期の団体ボラはまだやることがある。しかし、短期個人ボラは厳しい。

まぁ、あれだ。そういうことだ。自分に2〜3日で何かできるなんて思わないで。
まぁ、いろいろゴメン。

FIWCの拠点(通称:唐桑ホーム)の防寒対策は、じいじ、かじさん、ベッチがやってくれたよ。
これで、またホームに宿泊が可能になる。よかったね。みんなおいで。

あ、オレは馬場のアパートに入ったよ。契約はこれから。とりあえず布団とこたつを入れた。

---

分かんない。上手く伝えられない。
遠東記に、たまにはこんなグダグダ記事を上げてもいいよね。

ただ、この正月、唐桑に来る前に郭晃彰に言われたことが頭から離れない。

「お前の仕事に、誇りを持て」
2つの意が含まれている、と解釈。

1つ目。今の活動は、自分の「仕事」だという自覚を持て。
ボランティア、ボランティアと言われ続けて久しいが、私自身にとっては「仕事」だ。
ボランティア=アマチュア的なイメージが嫌い。プロ意識が必要。

2つ目。自分自身に変な誇りを持って自惚れるな。
私がしている「活動」に対して人は評価する訳であって、私自身ではない。
私自身に変なプライドを持つと、ただの自惚れ野郎になる。
そうでなくて「活動」に誇りを持て。

そんなことを彼は伝えたかったのだろう。夜中の六本木で。

眠い。明日は虎舞の本番だ。
あ、FIWCの週報するって決めたんだ。書かなきゃ。
唐桑ボランティア団の活動報告はもうすぐ書き終わる。
あ、議事録、まだ流してなかった。亮太の仕事だった。亮太の存在は大きかったな。
来週から皆で順番で書いてくれないかなぁ。
KECKARAが間に合わないな。2月の某日に出したいんだけどな。
原稿が遅い、ファンドレイズも相変わらずのペース。
担当は誰だ、まったく。全部自分だった。くそ。
メールがまた溜まってるな。死ぬまでメール処理に追われるのかな。
電話も一件折り返しがまだだ。
ケータイがない時代は、どうやって皆仕事してたんだろ。どうやってコミュニケーション取ってたんだろ。笑ってしまうほど全く検討がつかない。

電子タバコを買ったが、あれはおもちゃだな。ごまかしはやっぱごまかしだ。
でも、なんだかんだ、そのおもちゃをふかしてる自分がいる。

まぁ、あれだ。そういうことだ。
拓プロジェクトHPリニューアル [2012年01月13日(Fri)]

この度、拓-hiraku-プロジェクトのホームページがリニューアル致しました。

「からくわ未来予報誌KECKARAけっから。」もデータで読むことができます。
また、講演会の依頼もここから可能になりました。

今後もどうぞよろしくお願いします。

拓-hiraku-プロジェクト
http://hiraku-project.net/
タッペが怖い今年もどうぞよろしく。 [2012年01月11日(Wed)]

昨年は大変お世話になりました。
2012年もどうぞよろしくお願い致します。

いよいよ復興元年がやってきました。
…のはいいが、本当に東北が冷えてきた。
天気予報によると、明日は最高気温が0度に達しないらしい。最低気温はまさかのマイナス9度。
どうなっているんだ。

さて、2012年のMy漢字は「躍」と決めました。
躍進をとことん追求する年にします。
年始に、抱負として「今年の漢字」を決めるのはオススメです。皆さんもどうぞ。

その躍進のためにもまずは身の安全、ということで…
年末に気仙沼復興協会(KRA)の方が送ってくださった資料を転載します。

東北の冬道は初めて走るという方は、必ず読んでから気仙沼にお越しください。

---

雪道への対処

歩行時
・ソールに溝の無い靴は避ける(革靴なぞ以ての外)。
・あまり膝を曲げず、足の裏全体を使って歩く(足をなるべく垂直に接地させる)。

走行時
・黒く艶のあるアスファルト路面=凍結危険
・危険度=新雪<圧雪<氷結上に新雪<凍結路面
・橋、高架橋上=下が空間のためそこだけ凍結路面になるので走行注意!
・“急”のつく行動は避ける。急加速・急ハンドル・急ブレーキ
・通常の二倍程車間距離をとり、早めに減速する。
・ソフトなポンピング(ブレーキをかけ続けるのではなくチョンチョンと間隔を空けて踏む)ブレーキで減速。
・下り坂では、フットブレーキをかける前に、ギアをシフトダウン(マニュアルなら走行時のギアより1速ダウン・ATはD→2レンジへ)しエンジンブレーキで減速。
・ハンドルを大きく切る際は、十分減速する。
・ブレーキをかけるときは、ハンドルを直進状態にする。
・ハンドルを切っている時に、アクセル・ブレーキ操作をしない。
・複合動作を避ける→×ハンドル操作+ブレーキ、×ハンドル操作+アクセル踏込
・上り坂では再発進が困難になる可能性があるので、出来る限り停止しない。
・コーナーは減速し、大きく入り小さく抜ける。(アウト→イン→イン)
・長時間駐車時は、ワイパーを上げておく。
・長時間駐車時は、サイドブレーキを使用しない(凍結しブレーキが解除出来なくなるのを防ぐため)。マニュアル車の場合、平地もしくはリアが下がった状態で停車時には、1速・フロントが下りの時はR(バック)ギアに入れておく(ギアが入ったままなので、発車時要注意!)。AT車は、当然パーキング位置にしておく。
・安全な場所で、車の挙動を確かめておく。

以上、WVJ田添さんのご説明への蛇足でした。
皆様十分に注意して、東北の冬を無事乗り切って下さい!


気仙沼復興協会 塚本

---

活動において、交通事故が一番怖い季節になりました。
こちらでは、路面に張る氷のことを「たっぺ」と言います。
タッペに注意!事故って人でも殺してしまったら、今までの活動も関係もパーです。
本当に「よそもの」は注意しましょう。私も気をつけます。

以上、新年一発目だったので、ですます調でお送りしました。