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原田燎太郎氏の唐桑中学校講演A [2015年03月03日(Tue)]

つづき

中国のハンセン病快復村に移り住んだ原田氏は、ソウチンクワンら村人(快復者)が差別が故に今も故郷に帰れないことを知る。

「なんで?
ハンセン病はもう治っているのに。

『中国の地元の大学生』を巻き込んで活動をしたい。
そう思うようになった…」

それから12年が経った。
今では日中の大学生や若者ら年間2000人が華南のハンセン病快復村を訪れ、ワークキャンプを通してインフラ整備や啓発活動に取り組む。
彼は2004年に「家JIA」というNGOを立ち上げ、そこが事務局としてキャンパー(キャンプする人)をコーディネートしている。

その2000人の内の1人が、大学時代の私だった。

授業はまとめに入る。
「今日はみんなに贈る言葉があります。

『心の英雄の叫びに従え』」

心には英雄がいて、その英雄が時々ざわつき、必死に何かを叫びだすときがくる。―その叫びに従えばいい。
私も大好きな言葉。白根大輔の言葉。
彼のプレゼンを聞いていると、走馬灯のように私の頭がいろんなシーンを再生し、アドレナリンが出る。

「Anyway i believe your sense.
Don't obey the voice of the others,
but obey the voice of the hero of your soul.

love,
ryotaro
2011.3.26」
あのメールがすっとよぎる。

中学生に優しく強く静かに語る彼の声が一瞬震える。
「もうソウチンクワンはこの世にいないけど、俺の中で彼の魂は生きている」
彼は拳を胸にあてる。
中学生を引き付ける。
校長先生、教頭先生は目を見開いて聞いている。
「みんながいがみ合う世の中じゃなくて、支え合う世の中にしていきたい。
でも、そんな大きなことばかり言ってもピンと来ない。
そこで最後にもう一つ贈る言葉、
『大切な人は実は身近にいる』ということ。
隣の子を見てみて。
家族を思って…」

教頭先生がぐっと頷いた。
中国・ハンセン病・ワークキャンプの話を通して、彼は子どもたちに差別、夢、仲間、家族…いろんなものを投げかける。

つづく