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一般社団法人まるオフィス maru-office.com
まるオフィスは気仙沼・唐桑のまちづくり団体です。
スイスに行っちマッターホルンC「地域アイデンティティ」 [2016年05月24日(Tue)]

つづき
(前記事はコチラ

4.地域アイデンティティを育みながら
前項の「地域におカネを落とす」をもっと踏み込んだ表現に替えてみる。
それは「地域からおカネを出さない」ことだ。
昨今、地域づくりの成功事例と囃されながらもそれが持続せずに衰退するという市町がちらほら。
それはなぜか。
それは「外からおカネを稼ぐ」ことに関しては成功したのだが、「地域からおカネを出す」ことを止められなかったからではないだろうか。とかなんとかエラそうに言ってみたり。
徳島の某町、北海道の某市。

ツェルマットでガイドをしてくれたミス・ジュンコが「地域産優先」に関して、あるエピソードを話してくれた。
「私がここに移住してきた当初、みんながなぜ価格が高くても地域産のものを買うのか不思議だったんです。そこである主婦に聞いてみたんです。そしたらこんな答えが返ってきました。
『だってヨソのもの買って、まわりまわってウチの旦那の職がなくなったらどうするの』」

なぜツェルマットにはこのような意識、いや「思想」が根付いているのだろうか。もはや習慣、マナーに近い概念かもしれない。
そのヒントは、地域教育にあった。
地域教育とは詰まるところ何なのか。それは「地域アイデンティティをどう育むか」。
ツェルマットの学校では、地域の大人(事業者)を呼んできて学校の授業内であれこれ地元について講話してもらうことがある。
先生はあくまで州の職員にすぎず、コーディネーター役だ。
ここがおもしろい。教育者であると同時に、地域と子どもを引き合わせる媒体でもある、という感覚だ。
(地域の大人はもちろん無償でそれに協力し、それは「名誉ある負担」という概念とされる)
このように地域の人間が地域のことを知っている/語れるのは大前提で、それは小中学校で徹底される。
州の独立性が高いスイスだからこそ可能なのだが。
気仙沼だってがんばってるもん。最近の気仙沼の高校の取り組みには目を見張るものがあるもん。
「高校でそういうこと(地域教育)やってると、笑われますよ。まだそんなことやってるの?って」
ぐさり。
高校を経て一度はツェルマットを出る子ももちろんいる。しかし外で出るのはあくまで「修行」のため、だそうだ。
小中学校の地域教育が、結果高いUターン率を確保している、と言える。

修行かぁ。
地域づくりの大先進地・海士町の岩本悠さんがこう語ったのを思い出す。
「『ふるさと』の歌詞にこうあります。『志を果たして いつの日にか帰らん』。
 これはかつてのふるさと像です。
 ボクたちはこう替えて唄います。『志を果たしに いつの日にか帰らん』」
日本も静かに変わりつつある。

山田氏は語る。
「地域アイデンティティを育みながら、食える仕事をつくることが大事。
 結果、ツェルマットで人口減少は起きていません」
この章をまとめると、DMOを下支えする地域教育の役割が見えてくる。
「外からおカネを稼ぐ」=「食える仕事をつくる」DMOの役割
「地域からおカネを出さない」=「地域アイデンティティを育む」地域教育の役割

以上、ざっくり私が感じたことのメモだ。言葉足らずで申し訳ない。
DMOに頭を抱える私たちに、山田氏は要は「地域経営」だと言う。
「DMOである必要はない。
 地域経営を言うなら、
 観光地振興を指すD(デスティネーション=目的地/着地)でなくとも、
 A(エリア)でもR(リージョン)でもいい。AMO、RMO。
 O(オーガニゼーション)である必要もない。C(センター)でもいい。DMC。
 気仙沼の好きなようにしたらいいんです」

ある視察団の方が笑いながら言う。
「よし。気仙沼版DMOは、どーせなら(D)もっと(M)おもしろいことやろうぜ(O)!だな」

---

さいごに 株式会社気仙沼として

気仙沼を経営しよう。有機的に、創造的に。
まちをひとつの会社に見立ててみよう。
企画部はどこだ。営業販売部は誰だ。広報宣伝部は。総務部は。人事は。生産製造部門は誰だ。
その会社の収支は。優秀な人材はいるか。社内ベンチャーが起きやすいか。
官とか民ではなく、みんなで気仙沼を鳥瞰してみよう。
いち株主として、いち社員として、自分を見てみよう。

日本では、倒産目前の数千人の「会社」が最近画期的なベンチャー事業を始め、注目を集めている。
それを指をくわえて羨ましがるのではなく、
同じくいずれ倒産を指摘されている7万人の当社のやり方を模索しよう。

おわり

---

【ツェルマット視察メンバーによる報告会やります!】
今年 3 月 21 日(月)~28 日(日)に実施されたスイス視察メンバーによる報告会を開催します。スイスでの学びの共有に加え、DMOとは何なのか?の説明、また今後この知見を気仙沼市でどのように活かしていくべきかの提言なども行う予定です。

日 時:5月25日(水)18:30〜20:30
会 場:気仙沼市役所ワンテン庁舎 大ホール
参加料:無料

<お申込み方法>
以下問い合わせ先に 事業所名・連絡先・受講者氏名をお知らせの上、お申込みください。
一般社団法人リアス観光創造プラットフォーム
TEL 25-7115 FAX 25-7119 info@rias-kanko.com

主 催:一般社団法人リアス観光創造プラットフォーム

スイス視察報告会チラシ修正反映new!.jpg


※私もプレゼンするので、是非聞きに来て下さいネ!
スイスに行っちマッターホルンB「マーケティングと地域」 [2016年05月23日(Mon)]

つづき
(前の記事はコチラ

2.マーケティングなしに企画は打たない
「商売がどんどんダイレクトになってきてる(中抜きが起きている)。
 そうすると、顧客のDB(データベース)を持ってるところに人が集まってくる」
山田氏は語る。宿泊客のDBは観光局が管理しており、それに基づき地域のイベントが開催される。
例えばツェルマットで開催されるまちの音楽フェスでさえだ。
「調べなしには開催しない」
徹底したDBの活用。

そして「人泊数」に意味があるのであって、所謂「入込数」は無意味だという。
さらにリフト等の移動のチケットで、域内のお客の移動も把握できる。紙ベースの満足度調査アンケートも年6回は実施する。

徹底したマーケットイン。マーケットがないとプロダクトはつくらない。
「日本の地方の商品は、プロダクトアウトばっかり」

ぎく。

3.地域におカネを落とす
「地域におカネを落とす」とはどういうことか。
例えばそれは村外からのお客におカネを落としてもらう、ということだけを指すのではない。
「住民1人の年間消費額を100万円だとした場合、
 例えばその1%=1万円を地域で消費しよう。
 そうすると6万6千人の気仙沼では、年間6億6千万アップすることになる。
 たった1%アップしただけで」
地域産最優先は、ツェルマットでは当たり前だと言う。
景気がよくなるための基本はキャッシュフローがまわること。
地元の意識・考え方が本質的でシンプル。
哲学の部分で、全く観光客に媚びていない。故に一流のリゾート地になった。

「地域の発展の指標って何ですか?」との質問に山田さんはこう答える。

「個人の所得と税収アップでしょう」
志とそろばん、そんな言葉をふと思い出す。

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(標高3,100mでランチを選んでくれる 観光カリスマ 山田桂一郎氏)


つづく

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【ツェルマット視察メンバーによる報告会やります!】
今年 3 月 21 日(月)~28 日(日)に実施されたスイス視察メンバーによる報告会を開催します。スイスでの学びの共有に加え、DMOとは何なのか?の説明、また今後この知見を気仙沼市でどのように活かしていくべきかの提言なども行う予定です。

日 時:5月25日(水)18:30〜20:30
会 場:気仙沼市役所ワンテン庁舎 大ホール
参加料:無料

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※私もプレゼンするので、是非聞きに来て下さいネ!
スイスに行っちマッターホルンA「危機感が生んだPublic」 [2016年05月20日(Fri)]

つづき
(前記事はコチラ

1.「官」でも「民」でもない「公」
まず、一番印象に残っている言葉のひとつ。
ブルガーゲマインデはつまり官ですか?民ですか?と聞く日本人が多いそうだが、そもそも地域振興を考える上で必要なのは、官でも民でもない「公」という概念だ。
この組織は、官と連携しているが税収は1フランも入っていないため官ではない。
この組織は、100%出資の株式会社マッターホルングループ(ホテルやレストランを経営)によって軍資金を得ているのだが、組織自体は民間会社ではない。
官民を包括する「Public(公)」に資する組織なのだ。

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(まちの脳ミソである組織「ブルガーゲマインデ」の事務所)

日本人の感覚でこれを噛み砕くのはなかなか難しいのかもしれない。
視察団のある方が夜こんな話をしてくれた。「明治に入って『Public』という単語を、福沢諭吉は『公』と訳したが、山県有朋は『官』と訳した、という。」
なるほど。日本と欧州ではPublicという概念にズレがある。革命の歴史がない日本※において、「Public」を担うのはずーっとお上(カミ)であり、新政府つまり「官」だった…のかもしれない。
(※明治維新は武士階級内のクーデーターに過ぎず、革命ではない。と思う)

さらに驚くのは、ツェルマット400年の歴史を聞いていても、誰一人として「HERO」が現れないのだ。
蝦夷地のようなある種の被差別地域でとても貧しい地域だったツェルマットは、カリスマに依らず、住民が細々と自分たちでホテルを建て、登山客を呼び、鉄道を通し、まちを経営してきた。
もともと一緒だった役場機能から「ブルガーゲマインデ」として独立したのは1969年。そんなブルガーゲマインデを支えるのは1,500人にのぼる会員だ。昔からの地元人(ジモティー)だそうだ。

私たちは山田さんに不思議そうに聞いた。実際、不思議だった。
「住民どうしで足の引っ張り合いとか起きないんですか?」
山田さんはあっさりと答える。
「そんなことしてたら、みんな死んじゃいますから」
山肌は岩、岩、岩。誰がここに住むと言い出したんだと思うような山の中。故に古来から知恵を絞って生きてきたという。

IMG_8623.JPG

(山岳鉄道から俯瞰するツェルマット。農業は…不可)


まちはカーフリーつまり自動車禁止で、まち中にマッチ箱のような電気自動車・電気バスがうろうろしている。制限速度はなんと20km。この形状にしたのも、住民協議による結果だとか。車で来た観光客はひとつ手前のまち(テーシュ)で駐車し、電車でツェルマットに入る。
さらに、その電気自動車をつくっている会社もなんとツェルマット内にあるという。
発電も自分たちで工夫する。水路を使った水力発電などなど。
基本「自分たちでつくっちゃえ」。そうすることで、自分たちでメンテナンスできるので、ランニングコストも抑えられる。地域の外におカネが出ていかない。
そうして自然環境を守る。観光資源を守る。生きる手段を守る。

IMG_8625.JPG

(メーカーすら内包するという脅威のツェルマット式電気自動車)


「スイスは貧しいですから」よく聞いた言葉。歴史的にスイスを支えた産業は「血の輸出」つまり「傭兵」だったという。各国に雇われたスイス人同士が殺し合ったという歴史も。
それほど貧しい土地なのだ。しかし、その結果が現代のスイスブランドを産む原動力となったという訳か。
金融、観光、時計、薬…。街中に溢れる赤字に白のクロス。国旗自体が高品質なイメージを与える、不思議な力だ。

「あいつは嫌いだけど、正しいこと言ってるから支持する」スイスと
「あいつは正しいこと言ってるけど、嫌いだから支持しない」日本。
そんな対比も出された。何も言えず、へらへら笑うしかない。情けない。

日本は資源に溢れている。しかしそれ故に「公」が育たなかった、ということなのか。
むむむ。そんなはずはない。このテーマ、奥が深いぞ。
考えていて、こんがらがる。

IMG_8547.JPG

(黄昏時のマッターホルン。どうやらこの巨人は表の主役。真打ちではないらしい)


「ツェルマット行ったの?マッターホルンが有名だから成功したまちでしょ。
 気仙沼の参考になんてならないよ」
と言う方も多いが、本質はそうではない。
このまちを突き上げてきたものは「マッターホルン」ではなく「危機感」だった。

つづく

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【ツェルマット視察メンバーによる報告会やります!】
今年 3 月 21 日(月)~28 日(日)に実施されたスイス視察メンバーによる報告会を開催します。スイスでの学びの共有に加え、DMOとは何なのか?の説明、また今後この知見を気仙沼市でどのように活かしていくべきかの提言なども行う予定です。

日 時:5月25日(水)18:30〜20:30
会 場:気仙沼市役所ワンテン庁舎 大ホール
参加料:無料

<お申込み方法>
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一般社団法人リアス観光創造プラットフォーム
TEL 25-7115 FAX 25-7119 info@rias-kanko.com

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スイスに行っちマッターホルン@「地域経営」 [2016年05月18日(Wed)]

2016年3月。
羽田を男9名で発った気仙沼視察団は、ジュネーヴで1名合流し計10名、やっぱり男だらけでツェルマットを目指した。
ジュネーヴからは鉄路。弓形に東西に延びたレマン湖をなぞるように東進すること2時間半、フィスプ(Vips)で乗り換え山脈の隙き間を南下すること1時間。
「あれがマッターホルンか?」「いや、あれがマッターホルンだよ」
「いんや、あれこそマッターホルンに違いない!」
途上、尖った山を見ればマッターホルンだと命名。そんな冗談を飛ばし合っていると、ぐんぐん列車は山を登り始めた。

標高約1,600m、人口5,700人のまち、ツェルマット。
スイスの南端にあり、マッターホルンを臨む山岳リゾート地だ。
3,000m級の山嶺に挟まれた谷間の終着点がこのまちだ。
本物のマッターホルンは、まるでうつむき加減にまちを見下ろす孤高の巨人で、ニセ・マッターホルンたちとは比べ物にならなかった。とてもシャイで、天気のいい日しか姿を見せないんだという。

こうして私たちの観光先進地スイス・ツェルマット視察が始まった。
キーワードのひとつは「DMO」。
ディスティネーション・マネジメント&マーケティング・オーガニゼーションの略で、着地型観光の新たな仕組みとして注目されつつある組織形態だ。ツェルマットがDMO先進地とされる。
従来の日本の観光地の「KKO(かん・経験・思い込み)」(by大社氏)を脱却して、「経営」の観点から地域のマネジメントとデータ共有に依るマーケティングをしましょう!というもの。

どういうこっちゃねん。

視察団の森さんは帰国後こうブログに書いている。
「DMOとは、地域ブランドをダイレクトマーケティングしていきながら地域側に人とお金を呼び込むシステムのことを言うんですね。」

この論点は、観光だけに留まらず、地域づくり全体に関わる重要な投げかけだ。
これからの地域づくりは、決して行政だけが行うものでも、住民が志と奉仕の精神だけで行うものでもない。まるで会社を経営するように有機的に人と資源を掛け合わせていく、という視点が必要になる。
シホンシュギはあまり好きではないが、興味深い。

そういうこっちゃねんで、私たちは、ツェルマット在住の地域経営プランナー&観光カリスマの山田桂一郎氏を訪ねた。

ツェルマットでは、主に5つの組織:役場、宿泊協会、鉄道会社、索道(ロープウェイ等)会社、観光局、そしてブルガーゲマインデが協働で「地域経営」を執り行っている。いずれも外資は入っていない。
このブルガーゲマインデ(英訳:Civic Community/和訳:住民の共同体)がキーとなる。事業者や地主らの共同体で、地域振興の企画を協議する。いわば地域の「OS」役だ。
どういうこっちゃねん。

この1週間で感じたことを、まだまだ消化吸収できていないので陳腐な所感であるが、印象に残った言葉をもとに書く。

つづく

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【ツェルマット視察メンバーによる報告会やります!】
今年 3 月 21 日(月)~28 日(日)に実施されたスイス視察メンバーによる報告会を開催します。スイスでの学びの共有に加え、DMOとは何なのか?の説明、また今後この知見を気仙沼市でどのように活かしていくべきかの提言なども行う予定です。

日 時:5月25日(水)18:30〜20:30
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「おはよう。」 [2016年04月27日(Wed)]

「おはよう。」

出て来たとたんに、おもわず出て来たことばでした。

顔をふいたら、足をぐぅとのばして、あくびをひとつして。
さぁさぁ起きて。
一生がはじまるよ。

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経営者 加藤拓馬 [2016年04月24日(Sun)]

2016年4月1日に新たな自分に変わった

…訳もなく、わたわたとして気づけば月末になっていた。
スイスから帰って来た3月末には、うぐいすが「ホケ、ホキョ、ホキョキョ」と鳴く練習をしていたのに、最近はもう立派にワンフレーズ噛むことなく歌い上げる。
クモの糸が1本ふわっと顔にかかったり、たっ◯ょんしてたら枯れ葉から慌ててムカデの子が出てきたり、朝の馬場ノ浜がガス(霧)で真っ白だったり、気づけば桜が散っていて今年は桜を愛でる間も無かったことを悔いてみたり…まだまだ寒いけど唐桑は確実に春めいてきた。

今日は「人材育成道場 第5期経営未来塾」※の開講式に参加してきた。
気仙沼の経営者や経営者のタマゴのみなさん、東京仙台の最強のメンター陣に囲まれて、なんともわくわくする半日だった。
アイリスオーヤマの大山健太郎社長のお話がとても刺激的で。
※URL参照:http://tohokumirai.jp/activity/doujou

「経営者」

ふと考える。お恥ずかしい話、正直な話、そんな自覚は一切なかった。リーダーとして!代表として!は、少なくとも、不十分ながら、あった。
が、経営者としての自覚はなかった。

活動が拡大して、予算が拡大して、仲間が必要で、仲間呼んで、参考書買って法人格とって、仲間の人件費も、お!なんとかりなそうだ!…で、ここまで来た。
「それじゃ経営者として失格だ」と言われたこともあった。が、ピンと来なかった。

ピンと来なかった自分に違和感があって、これじゃ誘った仲間に筋通せないなと思って、市役所を辞めた。
でも、カッコつけて「maru-office一本でやりまーす」と言って唐桑に帰ってきたものの、自覚がないものはない。
これは参った。そこで経営未来塾にエントリーした。

大好きなマンガ「島耕作」シリーズっぽく言うと、
「ボランティア 加藤拓馬」が
「移住者 加藤拓馬」になって
「経営者 加藤拓馬」になる…か?どうかは今年次第。

もう一人の自分が笑ってる。しかも嘲笑。
ほざくな、2011年からずっと「プー 加藤拓馬」だろ、と。
独りになると、コイツがすぐ出てくる。

黙れ、これは背水の陣だ。
背水の陣は負けないための陣形じゃない。勝つための陣形だ。
社会人になって5年、かつてない勝負どころが迫っていることは知っている。

家族のため、仲間のため、唐桑のため、気仙沼のため、日本のため、アジアのため、
経営とは何ぞや、しっかり学んでみます。
楽しみで仕方ないです。

遠東記 第六章、はじまりはじまり。
市役所、退職しました。 [2016年04月02日(Sat)]

3月31日をもって、
3年勤めた気仙沼市役所を退職することになりました。

IMG_8865.JPG


地域づくり推進課の地域支援員(嘱託職員)として、
担い手育成支援事業を立ち上げていただき、
「まち歩き(地元学)」を始めたのが3年前。
事業計画を書くところからのスタートでした。
以降「ぬま塾」「ぬま大学」を立ち上げ、2年半でのべ400名以上の気仙沼の若者に集まってもらいました。本当にありがとうございました。

「行政」という組織の中にて学ぶことはとても多く、日々復興に邁進する、時には身体を壊すまで働く市役所マンたちを目の当たりにしてきました。
行政というと復興の途上においてどうしても批判されがちだったりします。
ただ多くの行政批判が的外れであることもよく分かりました。おかんに対する文句ぐらい稚拙だったりする。
そうそう、現代の地方行政は「お上」ではなく、家で言う「おかん」の存在みたいなもんです。

だんなは、おれが稼いだカネだぞ!と叱りつける。
息子は、おれをもっと見てよ!弟妹にばっかり優しくする!と駄々をこねる。

おかんはとても大きな組織で、たくさんの人がそこで働いています。
巨大事業者で、しかも目立つ。
モットーは、7万人の大家族ひとりひとりに平等であること。

おかんはとても大変で、
とてもやりがいのある仕事だと思いました。

でも、課題も見つけました。
マザコン地域の現状です。
「何かあったらおかんが助けてくれる」これじゃ地方はダメになる。
おかんは、まちの一役割であり、一機能です。
そしてマザコンの原因は、だんなにも息子たちにもおかん自身にもあるなぁと思いました。

あれ、何の話や。おかんの話しになってもてる。

---

4月1日からは、一般社団法人まるオフィス代表理事に専念します。
唐桑を拠点に、引き続き気仙沼の地域づくりに貢献する覚悟を新たにしたところです。
地域の若者、漁師、中高生、移住者…
いろんな方と挑戦してみたいことだらけです。

かく言う、まるオフィスが一番マザコンですので(笑)、
まずは私の事業自身が自立することを目指します。

なかなか思うように形にできず、もどかしい日々ですが、
もどかしさは成長痛の証拠だと言い聞かせて、がんばります。

本当に幸せな3年間でした。
当事業を担当してくださった神谷さんはじめ職員の皆様、
まゆみ、しゅんくん、こまち、(ランチ時の)さちを、
本当にお世話になりました。

引き続き、よろしくお願いいたします。

2016.04.01
加藤拓馬

IMG_3355.JPG

(神谷さん&まゆみと島根視察。この後、神谷さんと大ゲンカになる。笑
そこから「ぬま大学」が始まった)

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(あれ、同じシャツ。思わず集合写真を撮ったH28年度「担い手」トリオ)
2016年3月11日 [2016年03月11日(Fri)]

毎年この浜に来る。独りで。
でも、今年は独りじゃなかった。
「あら、私も行こうかしら」

毎年さ、ここでお祈りして、お家行って、そしたらばぁばとぴーちゃんと何と無しに天皇陛下のお話聞いてさ。コーヒー飲みながらね。毎年。

でも、今年はぴーちゃんがいないね。
でも、その代わり今年はこの子がいるね。

…ばぁばにおぶられたほののフードをぽんぽんっと。まもなく1歳になる。

「んだねぇ。そうやって巡るんだねぇ」

ばぁばの背中にぐるぐる巻きにされた彼女は訝しげに私を見ている。

---

サイレンが鳴る前に、祠と浜に手を合わせる。
そうしてから、眼を閉じる。
今年は去年のように風は強くない。よろけることもない。
陽がぱぁっと射したのか、不意に眼の前が明るくなる。

2015年9月20日。
「おらいのおふくろは幸せもんだぁ」
声をつまらせてじぃじがつぶやく。
「震災があって、いっぺぇ孫ができた」
畳に正座してて。膝に置く手にぎゅっと力が入った。

ぴーちゃん、今年も何と無しにコーヒー飲みに行っからね。
これからも守ってな。

毎年この浜に来る。独りで。
でも、今年は独りじゃなかった。
ばぁばとほのと3人だった。

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坂をゆっくり登っていると上からえいかの声が。
「たくまぁ、どこでお祈りしてたの?」
同級生のかずみとたいがもいる。この子たちももう6年生になる。

今年の3月11日は今までで一番日常だった。
私にとっての日常になっていた。
報告会@Tokyo & 4周年記念誌 マルクワ2016 [2016年02月07日(Sun)]

「からくわ丸創立4周年記念誌 マルクワ2016」ついに完成です!
これを見れば、からくわ丸の4年が!そして今が、よく分かる…はずです!ウチのオールスターそろってます。
20ページ全カラー(無料)。
表紙だけお見せしますw 半月の突貫工事でした〜

さてさて、これがいち早くGETできるのは、「からくわ丸活動報告会@Tokyo」だけ!地元メンバーも大集合ですよ〜ん。

ぜひぜひ2月14日バレンタインデーは、渋谷へいらっしゃってください!

※ちなみに…同日開催「maru-tokyo カラクワナイト」
東京で唐桑の旬を食せるってよ!
学生部隊代表の Kohei Ohmachiがホントがんばってます!
夜からの参加も大歓迎です〜

maru-office 代表 加藤拓馬
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「からくわ丸活動報告会@Tokyo」

https://www.facebook.com/events/1542782409368308/
2015年度からくわ丸報告会@Tokyo やります!
からくわ丸地元メンバー&Pen.turn(半島移住)メンバーも参戦!
ふるってご参加ください!

【日程】
2016年2月14日(日)
14:00〜16:30

コンテンツ@
からくわ丸活動報告

コンテンツA
maru-office事業紹介&移住定住推進事業に向けて

コンテンツB
トークイベント&ワークショップ

スペシャルコンテンツ
からくわ丸創立4周年記念誌「マルクワ2016」発刊&配布!
→からくわ丸も5月で創立4周年を迎えます。
そこで、4年間を振り返ったレポート誌を発刊!(フリー)
東京でいち早く手に入れるにはここにしかない!是非もらいに来てください。

【場所】
渋谷ヒカリエ カンファレンスルームC

【主催】
からくわ丸
一般社団法人まるオフィス

※報告会終了後、懇親会を兼ねて「maru-tokyo カラクワナイト」を予定してます。


「maru-tokyo カラクワナイト」

https://www.facebook.com/events/966897250073011/
〜カラクワナイトとは?〜
宮城県気仙沼市唐桑町の“ウマい”が1日限りで渋谷に登場!
唐桑の美味しい食材を楽しもう^_^
今回は渋谷のパーティー会場を貸し切って行ないます。普段のコース料理に、唐桑の食材を加えたスペシャルメニューです。

2/14は、からくわ丸の東京報告会。報告会終了後に、地元メンバーも集めて大交流会をします!

日時:2/14(日) 17時〜19時30分
住所:渋谷タンジェリン(東京都渋谷区 渋谷 3-6-4 プライア渋谷B1)
参加費:5000円(予定)
形式:立食、2時間飲み放題
参加方法:FBイベントページ参加ボタンを押す。

会場URL→http://www.tangerine.ws/
2016年の漢字一字 [2016年01月03日(Sun)]

新年あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。

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さて、今年の漢字一字を抱負として正月に発表するコーナー。
の、前に少し振り返りを。

2007年「初」(事後決定)
2008年「逢」(事後決定)
2009年「円」(事後決定)
2010年「劇」(事後決定)
2011年「静」→「震」(事後変更)
2012年「躍」(記事リンク「タッペが怖い今年もどうぞよろしく。」
2013年「忍」(記事リンク「もうすぐ春」
2014年「帆」(記事リンク「2014年の漢字一字」
2015年「攻」(記事リンク「2015年の漢字一字」

1年前の記事にこう記してあります。

「今年は新しい事業を2つ考えています。
 今年は張った帆に風を集め駒を前に進めたいです。
 「攻」
 2015年4月でついに唐桑に来て4年。
 それは、大学4年間の東京滞在期間を超えるということです。
 2015年4月には新しい仲間が唐桑にやってきます。
 いよいよ攻める年がやってきました。
 一か八かの2015年。
 粉骨砕身、働きます。」

2つの新しい事業とは「ぬま大学」と「maru-office」の立ち上げでした。
昨年は、市役所の地域支援員として「担い手育成支援事業」を担当して3年目になる年でしたが、ついに「ぬま塾」そして新企画「ぬま大学」が日の目を見る年となりました。
長かった。
下積み?の成果もあって、今や市長にまで気仙沼イチオシ企画として内外に発信していただいております。文字どおり有り難いことです。
課での関係者との下積みはもちろんですが、峻くんと仕事を始めたのも大きかった。
今年はさらに加速させます。

からくわ丸の活動を法人化、「一般社団法人まるオフィス」として再出発を果たした2015年でもありましたが、こちらは苦戦しながらのスタートとなりました。
「自主財源の確保は?」と詰問され続けて9ヶ月。なかなか答えが出ません。
そんな中でも、帆が風を集め運が向いた年でもありました。

そこで…「2015maru-office3大グッドニュース!」
1.移住定住の風
4月にやってきた新しい仲間が「唐桑移住者増えてるらしいよ」ウワサを急浮上。
気づけば、からくわ丸の移住者(+私の奥さん)で9名になってました。
そこへ「地方創生」の追い風が吹き、私たちは「ボランティアさん」を卒業し「移住者」という新たな肩書きをゲットした訳です。
「けせんぬま創生戦略会議」(本会議)の委員にも選んでいただき、分科会ではえまが大活躍しました。

恥ずかしい話、11、12年当初はかなり荒れましたが、12年末の郭先輩との「大同団結」から13、14年…とだいぶ落ち着いたことが功を奏したのでしょうか…
(記事リンク「RE:START」
なんせ引き続き、カネ集めより仲間集めに精を出します。

2.ワークキャンプ開催
私の原体験「ワークキャンプ」を唐桑で始めました。
学生部隊のこうへいとずっと以前から話していたことでした。満を持して、です。
いつか「仕事としてワークキャンプをマネジメントする」と大学生時代、夢見てました。
その実現に向けた第一歩です。
ちなみにこれは「震災復旧」のためのワークキャンプではなく、「ポスト被災地の開拓」を掲げた地域づくりのための新しいワークキャンプと位置づけました。
この夏、計24名大学生が訪唐、感動的なワークキャンプをやりきりました。
同時にマネジメント役のこうやが縁の下の力持ちを完遂しました。
これがまた移住定住の追い風を受けることになりそうです。

3.KECKARAけっから。3年半ぶりに発行
とあるセミナーで唐桑での活動を見直す機会を得ました。
そこでぽろっと出てきた答えが
「私がホレた唐桑の人と 私がホレた唐桑の人とが つながるキッカケをつくりたい。」
というものでした。

…つまり「からくわ未来予報誌 KECKARAけっから。」だったのです。
当誌は、3年半前に#2を発行して以降、ストップしていました。
「三号雑誌、なぁんて表現をするが、KECKARAは3号にも達しなかった」などと地元の人に嘲笑われる始末。
そんな、KECKARAを復活させたのが2015年でした。

長くなりましたが、maru-officeの2015年ダイジェストでした。

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さて、2016年は?

加藤家に新しい朝を迎えられるよう、
仕事をする上で朝を大切にすることを心がけ、
maru-officeに夜明けが来て、今までの取り組みが芽を出すよう…

「朝」

としました。(あ、朝ドラではありません!)
毎年転機を迎えてますが、今年も春に2つ大きな転機を迎えそうです。

仕事・活動のテーマを、今年は「地域"協"育」に絞って勝負をかけます。
具体的には、地域の「未来の大人」たちとの協働を意識して、
・地域"協"育+多世代協働(=からくわ丸)
・地域"協"育×漁業振興(=漁師ゴト。)
・地域"協"育×移住定住
に取り組みます。

さてさて、今年も気仙沼・唐桑での活動にご期待ください。

<おまけ>
2016年1月1日の地元紙・三陸新報に「新春座談会」という特集で載りました。

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