本ブログでは、実施しましたコースの一部を開催報告として掲載しています。
講習の詳細はEMR財団ホームページをご覧ください。
12月27日
神奈川県横浜市にて、アメリカ心臓協会(AHA)ハートセーバー ファーストエイド For 救命士・看護師コースを実施いたしました。
【止血には、様々な俗説がある。一部は危険をはらんでいる方法も】
医療者にとってファーストエイドで必要なのは、観察機材や対応機材がない中での評価です。
普段病院や救急車等で働く方にとって、当たり前にあるものが「ない」中で判断しなければいけません。
そのためには、傷病者に対する優先順位を考えることが最優先されるべきです。
ファーストエイドは間違えると、傷病者を「悪化」させる武器になるを強く認識する必要があります。そのため、ファーストエイドありきの傷病者対応は非常に危険です。
冒頭の写真は止血です。止血に対してエビデンスがあるのは直接圧迫です。
最近止血帯が注目を集めていますが、止血帯の危険性は認識しておくべきです。
日本のある講習では止血帯を使う練習で、「軽く巻く」体験だけをさせているところもあるようです。しかし、止血帯を「軽く巻く」危険性をどれだけの指導者が伝えているでしょうか。
止血しようとして逆効果(出血を促す)になる可能性があります。
別の例ですと、熱中症を疑っているときに、冷やす事をやめなければ悪化するタイミングがある事は理解していますか?
全ては、傷病者に対する優先順位の考え方です。
命に危険がある要素があったとしたら、それに対応することを優先しなければいけません。
【脊椎損傷疑い。そのリスクと優先順位を理解しないと、用手固定にも危険が】
今回は、非常に熱心な看護師の方々にお越しいただきました。
ご参加くださいました皆様、心より感謝申し上げます。
タグ:神奈川県