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席にすわれない人もいる [2017年12月21日(Thu)]

 教育業界の中で10年来の話題は発達障害です。集中力がなかったり、受け答えができなかったりするだけで、何かと親、大人はは気にします。学校では席にすわれないと異常だと言われ、家庭では頼むから周りの子どもと「仲良くやってくれ」と言われます。
 いつまでも、子育ては親の責任だと思われています。彼らだって嫌われたいわけではありません。同じ姿勢で同じ場所に座っているのが苦手なのです。私はその気持ちが非常によくわかります。私も1日座っているのが苦手だからです。
 席にすわれない人がいると成り立たないのが今の教育です。正直にいえば、私たちからすれば席に座っていても、意見を言わない人のほうが、はるかに困難を感じます。意図が伝わりにくいからです。席に座れないからといって仲間はずれにしたり、問題児扱いしないでくださいね。
 私たちは、囚人を扱っているわけではないので、いいなりになる子はいないと思ったほうがいいです。だから子どもはエキサイティングで楽しい。

 
 
「いらっしゃいませ」  が迎えてくれる [2017年06月19日(Mon)]

Mちゃんがいる喫茶店でいまこのブログを書いています。Mちゃんは、少し知的なハンディーを持っています。学校時代もいじめられ。フリースクールでもなかなか理解されるまでに時間がかかりました。不安になるとスタッフを独り占めします。それでトラブルになったこともありました。
 いま30歳。自信を持って仕事をしているように見えます。彼女の人生に関われてよかったと心から感謝しています。おそらく、人生を楽しむこと、不安に思うこともたくさんあります。でも、それはいつも一体です。そこを大事にしてゆかないと、楽しむことをおろそかにしたり、不安におののいてばかりいるようになります。
 私たちは、評価されることを恐れます。障がいを持ったことが広く受け入れられる状況ができているわけでもありません。でも、楽しむことができていればそれでいいんです。人とは比べないで、受け入れて彼女の女の笑顔に少しでも貢献ができたら、それでいいんです。
 自分の人生ですからね。
障がいを持った子どもと地域づくり(ネットワークオレンジ 小野美厚さん) [2014年11月02日(Sun)]


10月28〜29日宮城県気仙沼のNPO法人「ネットワークオレンジ」代表理事の小野寺美厚さんに、会津へ来てもらい講演をしていただきました。小野寺さんとは、震災前に5年ほど前にすでに東北ニュービジネス協議会の事例発表でご一緒させていただきました。せんだいみやぎNPOセンターの加藤哲夫さんにいただいたご縁です。
 今回会津でお話ししてもらったのは、単なる「業」をおこすだけではなく、「しくみ」をつくる事の大切さを伝えてくれました。「障がいをもった人」が地域づくりに参加するという事は、誰も考えていなかったと思います。障がいを持ったあなたは支援される側の人だと決めつけていたのかもしれません。
 しかし、障がいを持った人にをつうじて勇気をもらう人はたくさんいます。この勇気をビジネスにつなげてきたのが小野寺さんです。日本の経済同友会から、フランスの会社までネットワークオレンジを応援しています。
 それは、構成メンバーの熱意と勇気を与えるチカラだと思います。過疎の地域で、高齢者の問題や、就労場所が少なくなってきているなど課題は山積しています。でも、嘆いてばかりいても地域は変わりません。可能性を見つける目。可能性を広めるエネルギー。小野寺さんに学べるものはたくさんありました。
 私たちは、企てる事をあきらめたり、人に依存しているだけでは何も変わりません。自分をしっかり信じながら事業を展開している小野寺さんの今後に注目しています。 
 みなさんにも、きっときっと何かできます。その一歩に勇気が持てる事が大事。