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学校ムリでも、メシは食えるよ [2019年09月05日(Thu)]

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「#学校ムリでも、ここがあるよ」キャンペーンを8月19日〜9月13日まで行っています。今年は日本冒険遊び場協会、多様な学び場プロジェクト、そして私たちフリースクール全国ネットワークの3団体の連携で事業を実施しております。ホームページも合同で作成しています。お互いに「夏休み明けの子どもの自殺を防ぐ」という共通の目標のために知恵を出し合っています。
 NPOもこれまで、今もそうですが、他団体との違いをアピールすることに熱心です。それはそれでいいこと。でも、目的が同じなのに一緒に活動しないことはお互いにデメリットの方が大きいです。だから協力します。
 大人も子どもも、違う団体が目的は同じだからと協力関係を簡単に結べるのか?というとこれまた大変だったりします。団体の文化が違ったり、手法が違う。それでも一緒にできたこの企画は、大人たちの叡智がたくさん詰まっています。
 子どもたちに汗をかけ、努力しろと大人は言います。でも、何のために、「誰のために」ということは言いません。教育の目標を花まる学習会の代表である高濱さんは「メシが食える大人を増やす」という言葉で端的に、言います。目的に関しては、私も全く同意です。「お金を稼ぐこと」ではなく、飯を食べることができる大人をつくる事であることはとても大事です。
 教育を受けると、自分で判断しなくなったり、常識に任せたりします。要は考えなくなります。ここが最大の問題です。考えないこと。自分で判断しないこと。権威に頼ることが、当たり前になってしまっています。自分で考えないことが、当たり前になっている社会は、もう一歩先の知恵を自分で考えてゆく人たちがいれば、簡単に追い越されます。学校を出たとか?でないとか?という問題ではなく。自分の考えをしっかりと整理できて、一歩踏み込んだ考えを出せるのかどうか?
 おそらく、ここに人間の知恵はあるということについては、高濱さんに全く同意します。人間の知恵は使ってなんぼ、人間の意欲はどんどん無限に膨らんでなんぼです。
 メシを食える大人は、正しい答えを出す大人とは全く違います。
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