CANPAN ブログ検索
Loading
  • もっと見る
« モカのまち探検 | Main | 自然エネルギーの活用»
ブログ大賞ブログ
プロフィール

エコアパートPTさんの画像
エコアパートPT
プロフィール
ブログ
畑つきエコアパートLOCO
最新記事
<< 2016年05月 >>
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        
リンク集
カテゴリアーカイブ
月別アーカイブ
最新コメント
owada
4月に衣がえ (03/28) 山木美恵子
ありがとう!Kさん、エコアパ送別会 (02/12) 山田貴宏
ありがとう!Kさん、エコアパ送別会 (02/10) 山田貴宏
里山長屋暮らしの放送 (06/23) ヒラタ
TBSラジオ収録 今日よりちょっといい、明日を (06/11) TBSラジオ「今日よりちょっといい明日を」担当スタッフ
TBSラジオ収録 今日よりちょっといい、明日を (06/09) ヒラタ
東北関東大震災について (03/24) 山木美恵子
東北関東大震災について (03/18) ヒラタ
カキ (12/02) 竹本明子
カキ (11/30)
ピロぴロぴロ [2010年05月11日(Tue)]

「ピロピロピロー♪」

共有スペースでなる笛の音。
近所の子供があつまって、笛の練習をしています。
コミュニティと言葉にすると味気ないですが、蝶がとんできて卵を産んで、それが生態系をつくっていくように、日々の小さな営みが積み重なって、地域の人にとって大切な場になっていきます。
また来てねー
エコアパ建てたい・・・ [2008年09月15日(Mon)]
休日の夕方、エコアパートの見学のご夫婦がいらっしゃいました。
「本は読んだんですが、一度見てみたいと思いまして」
とKさん。
アパートの建築を検討していらっしゃるとの事。
たしかにこういう物件に住みたいという方はたくさんいるかと思いますが、それにはエコアパートを経営する人がいて初めて実現するもの。
手間や住まい手との距離も通常のアパート経営よりも近いので、手間隙をかけても、良いコミュニティに価値を置くオーナーさんでないと、実現はなかなか難しいかもしれません。

「もう一棟建てないんですか?」
という問い合わせをたくさんいただいておりますので、新しいエコアパ計画ができたらいいですね。
ポイント・オブ・ノーリターン [2007年08月09日(Thu)]
エコアパPT平田です。

京都議定書の約束年を来年に控え、政府は2010年の排出量削減が目標値達成が厳しい情勢であることを発表しました。
経済界が定めた削減の自主行動計画により産業部門の排出量は減るものの、業務部門・家庭部門・運輸部門の増加がそれを上回っているようです。
京都議定書は温暖化を食い止める最初の1歩であり、2050年に向けて、温暖化ガスの排出量を半減から7割減させる必要があるといわれているのに、その1歩で躓こうとしているのは残念です。

私たちは今、「ポイント・オブ・ノーリターン(引き返せない地点)」という、重要局面の年に生きているといわれています。
東京大学教授の山本良一氏は、2025プロジェクトのコラムで、ポイントオブノーリターンを次のように説明しています。

■以下、青字部分引用■
地球の気候システムの巨大な熱的慣性のためにある時点(ポイント・オブ・ノーリターン)を過ぎると、たとえそれ以降温暖化効果ガスの放出を全面停止したとしても、それ以下に抑制したい気候ターゲットを突破して気温上昇は進んでしまう。このために"地球温暖化"問題へは可能な限り早期の対策が求められるのである。それでは地球温暖化のポイント・オブ・ノーリターンは何時頃であろうか。二酸化炭素(CO2)のような温暖化効果ガスの放出に対して、大気は10年程度、海洋は100年以上の時間をかけて応答することを考えると、大ざっぱに言って気候ターゲットを突破する年の10年程前頃がポイント・オブ・ノーリターンの年であると考えられる。そうすると高度経済成長下の気候シミュレーションの結果によれば(「気候変動+2℃」(ダイヤモンド社、2006年)参照)、1.5℃突破のポイント・オブ・ノーリターンは2006年頃であり、2℃突破のポイント・オブ・ノーリターンは2026年頃となる。すなわち、日本の研究者によって行われた世界最高水準の気候シミュレーションの結果によれば、今年がひょっとすると生物種の大量絶滅の引き返すことのできない年かも知れないし、あと10年程すると今度は人類の環境破局の引き返すことができない年かもしれないのである。
■以上引用終わり■

たくさんの荷物を積んだトラックが急ブレーキを踏んでもすぐに止まらないように、今すぐ温暖化ガスの排出をゼロにしても、温暖化は止まりません。
目の前の危機が見えないことが、温暖化の問題のむずかしさでもあります。目に見えてからでは遅いのですが・・・。
しかし、逆の見方をすれば、私たちの今の取り組みが未来にポジティブな影響を与えることができるのです。
では私たちに何ができるのか?
なにも、「今すぐ行動を!!」などと堅苦しいことをいうつもりはありません。
ポジティブな影響は、楽しくクリエイティブな発想から生まれるものだと思うのです。
まずは、20年後の自分を想像してみてはどうでしょう?
どんな家に住み、どんなものを食べ、どんな仕事をし、どんな人と、どんな会話をしていたいか。
その時の空の色は?空気の匂いは?
そして20年後の自分に向けて、今の自分がなにかポジティブなメッセージ(贈り物)を送ることはできないかと考えてはどうでしょう?
そんな風に考えるだけで、世界は変わるのかもしれません。

エコアパPTにかかわるたくさんの人が、少しでもそんな風になってくれたら、人をつたってメッセージは広がるかもしれません。
「さあ、そろそろ持続可能なポイントへ舵を切り替えましょうかね」
続「買ってくる」木材ではなく [2007年01月27日(Sat)]
ビオフォルム 山田です。
12月に「買ってくる」木材ではなく、というタイトルで、価格競争にさらされる林業、木材市場とその裏でないがしろにされる、木材のもつ大切な意味、みたいなことを書きました。
木材もこの経済社会のなかにあって、「商品」である以上、市場というもののなかで左右される、というのはある程度仕方のないことかもしれません。
しかしながら、こうした市場と流通、ということが過度に発達した現在、何か大事なものを置き忘れていることも事実です。

平田さんが模式図で書かれたように、木材の流通過程にはたくさんのプロスセが関わっています。(農文協刊 木の家に住むことを勉強する本 にもわかりやすく書かれています)
そのシステムはかつてはそれなりの意味と意義があったわけで、それぞれがキチンの仕事を果たしていたのだろうと思います。
しかし、それがいつしか流通業となり、材を「商品」として右から左に流すようなことになってきたのだと思います。
流通させること、それが目的化してしまうと、そこにある評価はかなり単一化した評価に陥るような気がします。端的には例えば「いかに安いか」
その結果、大量の外材が日本に入り込み、これだけ日本には森林資源があるのに、国産材が使われている割合は全体の2割以下です。

かつて、どの町にも八百屋さんがあって、そこでは「このきゅうりはいいねえ、」とか「悪い」とかのやりとりと会話があって、商売がなりたっていました。それが時代とともに合理化ということでスーパーとなり、今や各地の郊外には車でないと行けないようなメガストアがたくさんあります。
つまり商売相手は「町の住人」ではなく、広く「一般大衆」になってしまったわけです。
そうなると、商品のラインアップは一般大衆に対してアピールするものしか陳列できない。
つまり、平均的な答えしか返ってこない。
そこにはもはや血の通った経済、というようなものはなくなってしまったかのようです。

さて、木材も同じ。
いつもいつも木の家の仕事をしている大工さんにとっては、微妙にその違いを認識、把握できる。「こんな木が欲しいのだけれども、」という会話が成り立つ。
いつもつきあっている材木屋さん、製材所さんと「今回のこの仕事はこの程度の木」とかの会話を交わしながら仕事をしていると、コストに応じて、「今回はこんな木を出しましょう」とかそうしたやりとりができる。
それがひとたび「市場」から買ってくるとなると、杉、といえば秋田杉しかイメージできないような人ともおつきあいをせざるを得なくなるかもしれない。

どんな商売もそうかもしれませんが、もっと血の通った経済というものが求められている時代になってきているのだと思います。
それはマスの市場を相手にするのではなく、人と人が顔をつきあわせて成り立つもの。それが結果的に「三方よし」(売り手、買い手、社会がハッピー)につながるのでしょう。大きな市場で大きな利益を上げる企業があったとしても、その利益はその会社に全てもっていかれてしまいます。

顔をつきあわせて多様な評価をしながら、家を造る。それはまず木材を調達するところからはじまります。いや、もっと前の木を伐るところの理解からはじまるのかもしれません。



東京の木で家を造る会 での木の伐採現場の見学
なぜ土間なのか? [2007年01月18日(Thu)]
ビオフォルム 山田です。
平田さんとの土間をめぐる攻防、ですね。

今回のこのエコアパートのテーマは
1 農的暮らしと部屋のつながり
2 自然のもつポテンシャルの活用
の二つが大きな目標です。

そこで、考えた間取りが
・小さい空間ながら、台所という家事スペースと庭との距離、動線を大事にする
・農的作業スペースとしての土間をある程度確保する(昔ながらの縁側的スペースでよい)
というものです。
その結果、南側に菜園との緩衝空間としての土間を設けることにしたのです。
そして、それは太陽熱のダイレクトゲインを期待できる空間としても機能します。
南側にはバルコニーが張り出しますから、それが庇の役目となって、夏は日光を遮り、冬は土間にタップリ陽があたる、そんな場所になるのです。

ということで、一見、どうってことない土間なのですが、実は今回のコンセプトの実現にはなかなかはずせない仕掛けではあるのです。
とはいっても、空間が非常に限られていますから、それをどう押し込むか、ということが苦慮されました。
みみっちい土間ではまったく中途半端で機能しませんし、かといって大きく取ってしまっては、居間が小さくなってしまいます。
そこで、考えたのが、居間の一部を土間にする、という「なーんだ」というような案。
しかもそこの間には障子をしこみ、必要のないときには仕切って、外部からの視線も遮断する、というもの。
ぎりぎりの攻防のなかで(大げさですか、、、、)いくつかの仕掛けを同居させることができたかな、と考えています。
建築の設計はいろんな要望ややりたいことがあって、しかもそれが矛盾無く同居していなければなりません。しかし、これが難しいのですね。
「こちらをたてれば、あちらがたたず」だらけです。

今回のこの攻防が功を奏しますように。
昔ながらの縁側
地域の工務店と造る家 [2007年01月09日(Tue)]
エコアパPT平田です。
今回のエコアパートプロジェクトは、地域の工務店さんである大森工務店さんをパートナーにと、私から山田さんに依頼しました。

通常の施工者選びは、建築士さんと意見交換を十分したあと、建築士さんが施主の要望にあった施工業者を選定するようです。複数の業者から見積もりを取ればもっとも良い(安い・条件にあった)業者が選べたかもしれませんし、山田さんの考えを十分に汲んだ業者もいたかもしれません。
特に今回のようなケースでは、環境問題や国産材を活用した木材建築が得意な工務店さんを選ぶのがセオリーでしょう。
その点、大森さんは確かな技術はあるとはいえ、環境に特化した工務店さんではありません。

しかし、大森工務店さんを依頼した理由は3つあります。

1、 すでに施主と工務店さんに信頼関係があったこと。
大森さんはコミュニティガーデンの運営をサポートしてくれていて、仕事以外での交流がありました。方向性へのイメージはもっていました。

2、 高いコミュニケーション能力があること。
このプロジェクトを成功させるには、施主・建築士・施工者3者が相互理解を深めることが不可欠と感じていましたので、言いたいことが言いあえる関係が必要でした。

3、 地元の工務店であること。


3つの理由の中でもっとも重要視したのが3番目です。

大森工務店・菊池さんのおっしゃる通り、工務店さんの環境に対する意識には大きな差があるようです。
私たちは、地域に環境についての意識の高い工務店さんが増えてくれることを願っています。
もし地域の工務店さんにエコアパを建ててもらえば、その考え方やノウハウが地域の工務店さんに経験値としてストックされます。もちろん、メンテナンスなどをお願いする際、近くに工務店さんがいたほうが安心ですが、影響はそれにとどまらないと考えています。
例えばエコアパを見たり、うわさを聞いたりした近所の方が
「私の家もあんなふうに家を建てたい」
と言ったときに、エコアパートを建てた実績があれば、他社との競合で優位になるでしょう。
それは地域に技術と言う良質な無形のストックが増えることになります。また、同じ地域の同業者の方に紹介することもできるでしょう。
「こんなエコだってあるぞ」
と、他の工務店さんとの間でエコ住宅の競争が生まれるかもしれません。結果として、エコアパのアイディアが、地域にストックされ、改良され、発展すると考えています。
エコな住宅が地域にたくさん建ち、環境負荷のすくない町が実現するでしょう。
そしてそれはどの地域でもできるものでありたいと思っています。
だからこそ、地域密着の工務店さんとプロジェクトを進めたいのです。

また菊池さんがおっしゃる通り、エコについての考え方も様々あるようです。
様々な建築士さんのエコに対する考え方がある中で、山田さんの考え方は
「自然のポテンシャルを最大限に活かすこと」
が特徴です。
自然を120%活かすために、ときには家が働き、ときには住まい手が働く家です。ボタンひとつですべてがかたづく家ではなく、また夏も冬も季節感の無い一定の室温になる部屋ではなく、四季折々の植物の成長や太陽の動き、空気の流れを考え、そのリズムの中で住まい手が住まいの外部もふくめて調和する空間作りを目指しているのだと思います。
だから家をつくる木材がどこからどんなプロセスでくるのか、風はどんな風に流れるのか、といったことも大切な要素になります。

そういうことを大切にしている建築士さんと出会えた私は幸せでした。

なぜなら、地域の人のポテンシャルと、畑のポテンシャルの相乗効果をめざすコミュニティガーデンの運営に関わってきた私と、目指している方向性が同じだったからです。

ですから、今回のエコアパが目指すエコのテーマは、自然との対話であり、働く家であり、人と社会が自然をテーマに生み出す相乗効果です。
「エコなのに太陽光発電がないなんて・・・」
と他の工務店さんは思うかもしれませんが、とってつけたようなエコではなく、日本の伝統を活かし、自然を考慮し、人が笑顔になり、未来を明るく照らすような、みんなを驚かせるようなアパートをつくりましょう。

すべては菊池さん、ゴロー棟梁の腕にかかっていますので、期待しています!
(こんな風に書くと、次から書き込みしにくくなるかな?(笑))
東京の木を見に行く [2006年12月01日(Fri)]

「一度、現場を見ませんか?」

山田さんのおさそいで、製材の現場を見に行くことにした。
訪ねたのは西多摩で東京の木材を中心に取り扱う浜中木材店
エコアパートの施工をお願いする大森工務店の菊池さんとゴローさんもご一緒していただいた。
前回のブログで書いた「住まい手と森がつながる」ことにつながるかはわからないけれど、プロジェクトの主要メンバーが、材木がどこからどのように出てくるのかを一緒に見ておくことは、価値観とイメージを共有する上でも大切なことだと思った。

木の香りが充満した製材所。
皮をむいたみずみずしい丸太が、機械にかけられると長方形の板になる。触るとしっとりしていて、「採れたて」といった感じだ。

「こういうの、よく見るんですか」

と菊池さん、ゴローさんに聞くと

「いや、俺らは出来上がった木材だけだよ」

といいながら、なんだか興奮している様子のふたり。

「このままでは木材としては使えません。一度乾燥させてその木のくせを引き出し、再度加工するんですよ」

と社長の浜中さん。
乾いていない角材と、乾いた角材を見せてもらうと、両方とも縦に切込みが入っている。これを「背割り」というそうだ。背割りには、乾燥による割れを防ぐ効果もあると言う。乾いた角材は背割りの部分が開いている(下の写真は乾燥した木材。背割りの部分が開いている)。
これをもう一度削って、ねじれの少ない角材にするそうだ。

「せっかくだから、切り出しの現場も見ましょうか?」

といって、近くの山へ同行させていただいた(つづく)。

シックハウスの原因 [2006年09月28日(Thu)]
先日、NHKで放送された「ためしてガッテン」ではシックハウス対策についての放送がされていた。

自分自身がシックハウス症候群ではないので、つい関心が薄れがちだが、患者の方には苦痛らしい。花粉症が年中続くと想像すると、重度の花粉症である私には苦しみがよくわかる。

そういえば、時々屋内にはいるとこめかみが痛くなることがあるが、あれもシックハウスの症状なのだろうか?
原因がはっきりとしないだけになんとももどかしい。

シックハウスハウスの原因となる化学物質は、ホルムアルデヒドをはじめとして数十種類あるそうだ。床や天井、壁紙クロスなどを張る接着剤が主な原因だそうだが、番組によると、国土交通省が規制をした後も、室内の濃度指針値をこえる住宅が増えているそうな。

その原因は、イス、机、食器棚、押入れの合板などなど。
さらに、ソファ、カーテン、パソコン、石油ストーブなどからも化学物質が発生していると言うではないか!

建物をシックハウス・フリーにしても、持ち込む家具などが対策されていなければダメなんですね。

対策として、部屋に空気がたまらないよう扇風機などで循環させ、なおかつ屋外との換気をよくするとのことでした。観葉植物もよいとか。

エコアパートでも壁や床材、キッチンの収納素材などに配慮した設計にしているけれど、住まい手にとって本当にシックハウス・フリーな環境を提供するには、こういった情報提供も大切だろう。
畑から始まる2DKG物件 [2006年09月09日(Sat)]
アパート建築にもかかわらず、この企画のメインテーマは『畑』である。

3坪程度の小さなスペースであるが、「駐車場つき」と同じように、各部屋に「畑つき」にしたい。

これが建築士の山田さんに相談した際、最初に出した条件だった。

2DKG 物件である、Gはガーデン。

この畑から始まる空間を、アパート内部にどう広げ、つなげ、物語を紡いでいくかが、今回の企画の重要なテーマになる。

−『農的空間』または『農的時間』−

それは、これからの都市住宅において、また生活様式において、とても重要な役割を果たすだろう。

まず、台所と連動することで、季節の野菜を収穫し、食べ物の残りを堆肥にする循環が生まれる。温暖な東京の気候は、冬でも小松菜やブロッコリーなどを栽培することができるオールシーズンの菜園であり、年を重ねるごとに良質な土作に取り組むことができ、有機野菜作りができる環境にある。畑を連結するように設置すれば、そこからご近所同士の交流も生まれるだろう。枝豆パーティや焼きいもタイムが開催されるかもしれない。
土は雨水を蓄え、都市の気温を下げる役割もある。

畑つき賃貸物件は、環境問題の意識の高い住まい手だけでなく、シルバー世代や小さな子供がいる若夫婦にとっても魅力的な物件に映るかもしれない。

私自身、コミュニティガーデンの運営に関わって4年になるが、『農』というツールがあることで、利用者の生活の質が向上するにとどまらず、地域交流の活性化や、食育、やすらぎ、そしてもちろん環境問題など、生産の場にとどまらない多様な価値を提供してくれる農の無限の可能性に出会ってきた。

土に触れる生活は、活力と喜びといやしを体の中から呼び起こしてくれるような気がする。
土にはわたしたちを元気にする力がある。
日本人のDNAなのだろうか?

新たにアパート建築を計画している施主は

「駐車場3台分のかわりに、4区画のコミュニティガーデンをつくったほうが価値が高い」

そんな風に思えるような価値を創出していけないだろうか?

問題は、畑と台所の「つなぎ方」だ。
ふつうの2階建てでは、2階の住まい手と畑の物理的距離ができてしまう。
設計の工夫が必要かもしれない。
「ドラえもん的宣伝」と「林家三平的宣伝」 [2006年09月03日(Sun)]
住まいとはそもそも、そこでその住まい手が自分たちの住まい方とその価値観を実現する場です。

「私はこんな暮らしがしたいからこんな家がほしい」

というのが筋です。
ですから、その価値観に照らし合わせて、それが実現できる度合いによって、それが本当に安いか高いかが決まるのだと思うのです。


山田さんのおっしゃるとおり。
現代の生活に一番欠けているのは
「こんな暮らしがしたい」
という価値観を存分に膨らませる生活環境かもしれません。

「給料から計算するとローンはこれくらいで、家にかけられるコストはこれくらい」

「通勤時間を考えると場所はこのへん」

というように、暮らしのイメージよりも前に、仕事や自分の許容範囲から考えてしまうわけで、結果価格重視となってしまうわけですね。それもひとつの家を世代にまたがって使うのではなく、一世代一住宅となるのですから、経済的負担ははかりしれません。欧米のようなストック型住宅のような環境、たとえば二世帯住宅のような環境があれば、そこを拠点に生活設計を考えるかもしれませんが、フロー型住宅であるなら子供や孫とともに暮らす将来の生活環境まで設計するなど現実的にはありえないでしょう。

田舎暮らし系の番組が数多く放送されているところを見ると、テレビがそのギャップを埋めているということでしょうか?それとも団塊マネー対策?

テレビといえば、最近の大手メーカーのCMをみると、エコ的なイメージを打ち出した宣伝が多い気がします。

住まい手の環境問題への関心の高さが伺えますね。


しかし、それが本当に環境への配慮になっているかと言えば、まだ宣伝が先行しているように思います。技術自体はずいぶん前から確立されているわけですから、その活用は住まい手の意識と比例するので仕方ないかもしれません。

NPO法人気候ネットワークが書いたレポートにもあるように、オール電化がどの程度環境にやさしく、経済的なのかについて、整理がされていないまま、導入が先行しているケースもあるようです。

それは企業がもつ宣伝力が、住まい手のニーズを的確につかんでいるからともいえますが、企業が営利と環境とのバランスを失いやすい組織であることもまた、過去の歴史が証明しているわけです。

それにしてもCMや住宅展示場など宣伝力のすごさは感心するばかりで、見ているとなんでも問題を解決してくれるドラえもんのように見えてしまいます。

のび太君が

「ねえ、ドラえもん、環境問題が深刻なんだって、なんとかしてよー」

というと、ドラえもんが四次元ポケットをがさごそして

「エコキュート♪(ドラえもん調)」

「オール電化♪(ドラえもん調)」

「外断熱♪(ドラえもん調)」

と言って解決してくれる、そんな感じに見えます。
まあ、そんな簡単にいかないが、アニメと違うところなんですが・・・。

例えばエコキュートの床暖房についても、使い方によっては必ずしも経済的&エコにならない場合もあるようです。
料金設定のからくりがあったり、夜間のエネルギーをつかうには原子力発電の増加が前提だったり、電気使用量ベースでいうと増加するデータが出ていたり・・・。
それら細かい点をすべてふっとばしてしまう力が、ドラえもん的宣伝力にはあるわけです。

一方で今回のプロジェクトで採用を検討している集熱ガラスのようなパッシブなシステムを活用する場合、それだけですべて解決というわけにはいきません。
当然太陽が出ている時間しか熱は作れませんし、いつでも都合よくというわけにいかない。
確かに環境への負荷を考慮し、かつ自然エネルギーを最大限に活用した「かしこい技術」ですが、それを大々的に「あったか床暖房」というわけにいかないので

「床が『冷たくない』程度でゆかった(良かった)、どうもすみません!(林家三平調)」

というような感じになり、インパクト的に弱いんですね。

これをドラえもん的宣伝と比較して、林家三平的宣伝と名付けてみました(先日の番組よかったので思いつきました笑)。

林家三平的宣伝は、理由をちゃんと聞かないといけないという面倒くささがあります。
正直、地味な技術の積み重ね。

「せっかく屋根の上にガラス板乗せたのに冷たくない床ってどういうことよ、どうせなら暖かい床にしてよ」

というニーズは施主にも住まい手にもあるでしょうしね。仕組みがもたらす効果が渋すぎて、理解するのが難しい。雨水の利用や、庇(ひさし)なんかも同様です。

けれども、今「省エネ」といわれている部分に実効性をもたせるには、いかに自然エネルギーを効率的に使うことで、エネルギー消費を抑えるかが問題であって、集熱システムはその「抑える」という部分にはうってつけの技術だと思うんです。
しかしそれが理解されるには「補助的エネルギーシステム」としての発想を理解するのが前提になります。

「冬は厚手の靴下を履きましょう、夏は汗をかきながらうちわを仰ぎましょう。それが自然なんですから」

という当たり前のことを受け止めた上での「知恵」や「技術」でないと、省エネなど実現できるわけありません。
そういった自然の摂理を受け入れず、夏も冬も同じ温度・同じ湿度でかつ環境にも良いという幻想を抱くから、それを実現しようとするドラえもんがでてくるわけです。

風通しの良い間取りにしたところで、それがクーラーと同等の冷却効果を出すかと言われれば

「風が通ってクーラー(こりゃ)いいわ、どうもすみません!(三平調)」

3坪の畑を各部屋につけたことで、完全な自給自足が実現するのかと言われれば

「畑で取れた今晩のおかずはエッコ(1個)分だけ、どうもすみません!(三平調)」

となるわけです。

そこに大手メーカーが

「エコキュート♪(ドラえもん調)」

というと、

「なんかそっちのほうがよっぽどエコかなあ?」

みたいな感じに大多数の方はなってしまうわけですね、ドラえもんの勝ち(笑)。


ただ、ここでおもしろいのは、じゃあドラえもんと林家三平どっちが面白いかと言うと、これまた難しいわけです。
個性の違いはありますが、甲乙つけがたい人気者。

つまり、大手には大手のやり方があるように、注文住宅には注文住宅のやり方があって、戦略次第では、まったく違う土俵で勝負できるわけです。

今回のテーマは、家を消費財と考えるのではなく、地域を関係ないものと考えるのではなく、暮らしを大切にし、その延長線上に地球環境への配慮という「住まい方を大切にする」という考え方があります。そういったきめ細やかさは、ひとつひとつていねいなプロセスを経て生まれてくるでしょう。

ていねいに渋い技術を積み重ねていることに価値を感じてくれる「コアな住まい手」だっているはずです。
ありがたいことに、住まい手のニーズは多様化し、しかも環境への意識が高まっているわけですから、大手が手を出せない小さな市場はあるわけです。

問題はいかに宣伝力がない私たちが、小さな市場を捕まえるか。

例えば、ブログでこのように建築プロセスを公開し、住まい手が意味や価値を理解してもらえるような方法もあるでしょう。
施主・設計士・施工業者が蜜にコミュニケーションするプロセスを紹介するなど、うまくいけばニッチな産業になるわけです。

もしニッチな産業が育てば、そこに大手が入ってくるといった好循環が生まれて競争が激しくなるわけですが、それはより住まい手によい物件が提供され、われわれの目的も達成されるわけですね。

地道な技術を積み重ね、掛け値なしの家造りでど真ん中勝負したいものです。

「環境にやさしくて、どうもすみません!(林家三平調)」

エコアパートができたら、大森工務店さんにエコ漫談をやってもらいましょう。
| 次へ