ビオフォルム 山田です。
平田さんよりパーマカルチャーのことがでてきました。
今回のプロジェクトはパーマカルチャー的視点をもって場をデザインしよう、ということを合い言葉に進めてきたのですが、よくよく過去のログを読んでみると、一体「パーマカルチャー」とはなんぞや?ということが書かれていないことに気づきました、、、、、
「パーマカルチャー」とは?
パーマカルチャーとはPermanentとAglicultureもしくはcultureを足した造語で、持続可能で永続的な我々人間の生活を実現するための考え方のことです。
Aglicultureという言葉からもわかるように、我々の生命が依存している農と食を基本として、住まう器である家、建築、あるいは着るものまで含めて、生活全般を生態系的にも健全で健康なシステムにしていこう、というものです。
この考え方はオーストラリア人の生態学者ビル・モリソンらによって1970年代に提唱されはじめました。
この地球上では全ての生命が太陽エネルギーを原点として営まれています。そしてそれらは生命の網の目をかたちづくり、それぞれが相互に依存しながら、無駄遣いも汚染もない生態系というものを構成しているのです。
そして我々人間もその網の目の一部であることに、近年人々は気づき始めました。
もう一度生態系の仕組みに沿ったカタチに我々の生活スタイル、デザイン、システムを構築しなおさなければ、遅かれ早かれ行き詰まりは目に見えています。
パーマカルチャーでは「食べられる森」を目指そう、を合い言葉にしています。生態系のシステムに学んだパーマカルチャー的なシステムが実現するならば、実はすでに我々の身の回りには資源は充分あるのであって、無駄遣いばかりしている人間のシステムがまだ未熟なのだ、というわけです。
例えば。生態系はたくさんの生命体で構成されており、多様であり、たくさんのバックアップ機能があり、自己調節機能をもち、自ら生産するもので自らを賄っています。生態系は自らの内部で物質循環、水の循環、エネルギーの再生を行います。汚染をだしません。
我々の現代の生活のシステムはあまりにも単機能だけに特化したつくりにしかなっていません。特に都会ではそうです。しかもその機能をコンビニなどに「外注化」して辛うじて我々の生命は維持されています。
少し長くなりました。
今回のエコアパートの計画は単に自然素材をつかったエコな住宅をつくろう、というものではありません。
もっと広い範囲まで含めた「場のデザイン」を目指しています。
建築物だけが健康であってもダメなのです。生態系を目指したもっと広いシステムを構築し、多様性を担保してこそ、真に健康な住環境が生まれると考えます。
一般的に建設行為は自然や生態系の破壊行為ととられています。
建物が建つまさにその場は確かにそうでしょう。しかしながら建築の廻りの環境まで含めてデザインし、逆に生物の多様性、我々の生存を担保する仕組みの多様性が増したとしたら、、、
それは人間が関与することで逆に豊かな環境を造り出すことができた、とはいえないでしょうか?
その多様性のあるシステムは従来の自然保護VS開発などという対立概念的な思考モデルではなく、第3の道筋をつけるはずなのです。
このエコアパートでは自然素材、地元の素材、自然エネルギーの利用はもとより、菜園を併設することで、生物多様性を意図した環境作りを目指しています。
また共有地をつくることでそこにパーマカルチャーガーデンを創造しようと計画中です。つまりアパートの周辺の環境で、あますところなく生態系や自然の恵みを利用しよう、というわけです。
また少しお勉強チックになってしまいました。
エコアパートの建設と平行して、パーマカルチャーガーデンづくりのワークショップも計画しています。
是非ご興味あるかたは是非ご参加ください。
あ、ちなみに日本には神奈川の藤野にパーマカルチャーの普及をめざしている
NPOパーマカルチャーセンタージャパンがあります。ご興味のある方は是非そちらにもコンタクトをとってみてください。
(写真:パーマカルチャー的なエディブルガーデン パーマカルチャーの考え方を表現した菜園。畑というよりは野菜の森という風情。野菜も多様に植えることで化学肥料や農薬に依存することを極力排除したいものです)
