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2050年の低炭素化社会とエコアパ [2007年02月23日(金)]
エコアパPT平田です。

「2050日本低炭素社会」プロジェクトチームが、2007年2月14日に、
2050年低炭素社会シナリオ:温室効果ガス70%削減可能性検討
の研究成果を発表しました。
日本が2050年に70%の温室効果ガスを削減する可能性や分野について記されています。
このシナリオでは、活発で技術志向の社会を目指すシナリオA(ドラえもん型)と、スローな自然志向のシナリオB(サツキとメイ型)の二通りが示してあり、エコアパはシナリオBです。
このなかで、家庭部門においては、高断熱住宅の普及と、省エネ機器の利用などで、50%程度のCO2排出量削減が可能であるとしています。

これから建築するエコアパが、果たしてCO2排出量50%削減が可能な『本当の意味でのエコアパ』になれるのか、とても興味深いところです。
ただ、CO2排出量50%削減と一口で言っても、住まい手がどのような電化製品を使うのか、どの程度関心を持って住まい手自身が働くのか、ということも重要な要素になると思われますので、一概に住宅という箱だけでこの数値が達成できるかどうかは疑問です。

エコアパがCO2排出量削減のために考慮した点をピックアップしたいと思います。

■夏に涼しい家
南北に風が抜けるよう、窓の位置の工夫や、室内に通風用ガラスを設置
上から暖かい空気が抜けるメゾネット設計と天窓を設置
ひさしを長くして、室内への直射日光をふせぐ
建物北側・西側にグリーンカーテンを設置
夜間の放射冷却効果により涼しい空気を床基礎に取り込む(そよ風の活用

■冬に暖かい家
南面に窓や土間を設け、太陽光を取り込むと同時に蓄熱(ダイレクトゲインの活用
屋根で集めた太陽熱を床下に蓄熱し、暖房エネルギーを節約(そよ風の活用
部屋の上部にたまった暖かい空気の循環(そよ風の活用
断熱材(パーフェクトバリア・予定)の活用による熱ロスを防ぐ

■電気なしでも明るい家
天窓の設置により、階段部分のあかり節約
1階南側に障子をはめ込むことで、キッチンダイニングのあかり節約

■木材の地産地消・天然素材の活用
東京の木を活用することで、移送コストを削減
床や壁には極力リサイクル可能な素材を活用

■食糧とエネルギーの自給
キッチンと連動した菜園の設置による生ゴミ削減と食糧自給
雨水タンクの設置

こうしてみると、CO2排出量削減の技術的なシステムは『そよ風の活用』がメインで、それ以外は単なる技術というよりも、自然のポテンシャルを最大限に活かせる設計と言えるでしょう。楽しみながら、なおかつCO2排出量の少ないライフスタイルが実現できる居住空間を目指しました。
自然のポテンシャルを活かすには、窓の開け閉めをしたり、生ゴミをリサイクルしたりといった
「自然と住まい手のコミュニケーション」
が前提になります。
例えば、家の前の菜園にいる時間が長ければ、その間テレビなどの電気は使っていないのですから、ライフスタイルそのものが、省エネスタイルになるといえるでしょう。
ぜひ、良い対話をしていただきたいものです。

今回予算の関係で残念だったのは、窓を二重サッシにするとか、太陽熱で温水をつくるとか、太陽光や風力による発電などが予算とのバランス上できなかったことです。
そういった意味においては、まだまだ改善の余地はあると思いますが、2050年に色あざやかに輝くエコアパでいてほしいと、切に願っています。
2050年、エコアパは築44年で、平均35年を越えていますね。
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