モンスターズストーリー(1)
[2009年01月21日(Wed)]
どうも、相談担当です。
最初のお話。
彼女はとてもきれい好きと言うことです。
あるデザイナーの服が好きなようで、家電量販店で新しく購入した洗濯機で、そのデザイナーズショップで買ったレースのブラウスを洗濯したと言う話から始まりました。
「白いブラウスがね、茶色に変色して、レースも取れてしまったのよ」
「白が茶色に、ですか?何が原因なのでしょうね」
「知らないわ、ともかくメーカーがブラウスを弁償しないって言うのよ、これが許されるの!」
「メーカーに既に連絡しているのですね、ブラウスはおいくらぐらいのものですか?」
「3万円、だって洗濯機のせいなのよ」
「どうしてそう思ったのですか?」
「すぐに家電量販店に苦情を言ったら、洗濯機をすぐに交換してくれたもの」
家電量販店が、そのような苦情内容で洗濯機をすぐに交換するなんていうのも、なんだかにわかに信じられませんでしたが、そのため、彼女はブラウスが変色して破損したのは、洗濯機のせいだと信じているようでした。
メーカーは海外資本でした。国内メーカーに対抗するため、格安の家電製品を製造しているところです。
でも、彼女の使用方法に問題があるかもしれませんし、また他に原因があるかもしれません。もう少し話を聞くことにします。
「洗濯機で変色って言うのも不思議ですね、洗剤の可能性は無いのですか」
「Bという洗剤を使っていました、これはメーカーにも言っているわ、洗剤のせいじゃないでしょ、関係ないわ」
Bという洗剤の名前をわたしは初めて聞きました。聞くと、ディスカウントショップで売っている外国製の洗剤と言うことでした。
一応、ブラウスを販売したデザイナーズショップにも目を向けてみました。
「そのブラウスは、洗濯表示はどのようになっていたのですか」
「洗濯不可だったけど、綿だし、前の洗濯機でいつも洗っていたから、特に問題は無いはずよ」
「だからレースが取れたのではないですかね・・ああ、でも変色の理由にはならないか・・」
「そうでしょ、私、K先生のお洋服、たくさん持っているけど、この洗濯機に変えるまで、こんなことになったことはなかったわ」
「K先生ですか・・はあ」
「K先生はね・・」
彼女がKというデザイナーを敬愛しているということは良く分かりましたが、話が横道にそれそうだったんで、軌道修正しながらさらに話を聞きだすと、メーカーでは、彼女からの苦情を受けて、事故のあったブラウスと洗濯機を引き取ったあと、調査をすると回答していたにも関わらず、調査結果の前に、自社の洗濯機が原因ではないと思われるので弁償はしない、ブラウスは返却するという回答がきたということです。
確かにそれもおかしいので、わたしからメーカーに問い合わせて調査結果はどうなったのかを先ずは訊ねてみるということで、彼女は了解しました。
彼女は、終始非常に早口で、かなり一方的に話をする感じもしましたが、でもここまでは、よくいる普通の女性だと思っていました。
メーカーに問い合わせると、彼女はメーカーにとんでもないことを言っていたのです。
次回に続く。
最初のお話。
彼女はとてもきれい好きと言うことです。
あるデザイナーの服が好きなようで、家電量販店で新しく購入した洗濯機で、そのデザイナーズショップで買ったレースのブラウスを洗濯したと言う話から始まりました。
「白いブラウスがね、茶色に変色して、レースも取れてしまったのよ」
「白が茶色に、ですか?何が原因なのでしょうね」
「知らないわ、ともかくメーカーがブラウスを弁償しないって言うのよ、これが許されるの!」
「メーカーに既に連絡しているのですね、ブラウスはおいくらぐらいのものですか?」
「3万円、だって洗濯機のせいなのよ」
「どうしてそう思ったのですか?」
「すぐに家電量販店に苦情を言ったら、洗濯機をすぐに交換してくれたもの」
家電量販店が、そのような苦情内容で洗濯機をすぐに交換するなんていうのも、なんだかにわかに信じられませんでしたが、そのため、彼女はブラウスが変色して破損したのは、洗濯機のせいだと信じているようでした。
メーカーは海外資本でした。国内メーカーに対抗するため、格安の家電製品を製造しているところです。
でも、彼女の使用方法に問題があるかもしれませんし、また他に原因があるかもしれません。もう少し話を聞くことにします。
「洗濯機で変色って言うのも不思議ですね、洗剤の可能性は無いのですか」
「Bという洗剤を使っていました、これはメーカーにも言っているわ、洗剤のせいじゃないでしょ、関係ないわ」
Bという洗剤の名前をわたしは初めて聞きました。聞くと、ディスカウントショップで売っている外国製の洗剤と言うことでした。
一応、ブラウスを販売したデザイナーズショップにも目を向けてみました。
「そのブラウスは、洗濯表示はどのようになっていたのですか」
「洗濯不可だったけど、綿だし、前の洗濯機でいつも洗っていたから、特に問題は無いはずよ」
「だからレースが取れたのではないですかね・・ああ、でも変色の理由にはならないか・・」
「そうでしょ、私、K先生のお洋服、たくさん持っているけど、この洗濯機に変えるまで、こんなことになったことはなかったわ」
「K先生ですか・・はあ」
「K先生はね・・」
彼女がKというデザイナーを敬愛しているということは良く分かりましたが、話が横道にそれそうだったんで、軌道修正しながらさらに話を聞きだすと、メーカーでは、彼女からの苦情を受けて、事故のあったブラウスと洗濯機を引き取ったあと、調査をすると回答していたにも関わらず、調査結果の前に、自社の洗濯機が原因ではないと思われるので弁償はしない、ブラウスは返却するという回答がきたということです。
確かにそれもおかしいので、わたしからメーカーに問い合わせて調査結果はどうなったのかを先ずは訊ねてみるということで、彼女は了解しました。
彼女は、終始非常に早口で、かなり一方的に話をする感じもしましたが、でもここまでは、よくいる普通の女性だと思っていました。
メーカーに問い合わせると、彼女はメーカーにとんでもないことを言っていたのです。
次回に続く。