くれても要らない
[2008年11月26日(Wed)]
どうも、相談担当です。
もともと何かの契約をしていて、それが元となって新たな契約を結ぶ、しかもその新たな契約に問題性があるケースを二次被害と呼んだりします。
大体二次被害に遭遇するケースでは、「もともと」の契約もかなり怪しい契約なので、「もともと」の契約をした業者から顧客情報が漏れたり、果ては業者同士が繋がっていたりいるために、1人に対し複数の業者が群がり大きな被害が発生することになります。
その中の1つに資格商法と呼ばれるものがあって、これは働き盛りの男性がターゲットにされます。何かしらの資格取得やビジネスマナーなどの通信教育の契約をしていることが元となります。
「2、3年前にビジネスに有利と言われて通信講座を受けたことがあるんですが、30万円ぐらいしたんですが、結局お金だけ払ってやらないで放っておいたんです」
「では、その時の通信講座の支払いは既に終わっているんですね」
「はい、で、1年ぐらいしたら、同じ会社なのかどうかは分からないのですが、『以前通信講座受けたことがありますよね、あれ終わっていないでしょ、完了しないと新たに料金がかかることになります』と電話がかかってきたんです」
「それで」
「『完了する場合は完了証明書を出すけど、費用がかかります、完了しないと継続することになりますので、やはり費用がかかるますが、どちらにしますか』といわれて、10万円払って完了証明書を発行してもらいました」
「完了するにも継続するにも費用がかかるわけで、その二者択一しかなかったわけですね、冷静に考えるとおかしいと思いませんか?大体、向こうはあなたが当時どこの会社の何の通信講座を受けていたのか、知ってましたか?」
「あ、言わなかったですね、完了証明書にも講座名とかは一切書かれていないです、というか、元の通信講座の会社名も実は覚えていないんです・・で、すみません、その完了証明書を発行してもらった後も、半年後に電話がかかってきて『その完了証明書だけでは完了したことになっていないから』と言われて・・」
彼から見せてもらった2通の完了証明書は、わけ分からない会社名と「講座を完了したことを証明する」とだけ書かれたものでした。こんな物、くれても要らない、というか意味なし。
こういった相談を、一時期たくさんお受けしましたが、どこともいえない業者から『その時の講座が終了していない』といわれて皆焦って契約してしまうところなどを見ると、通信講座って、大体は途中で投げ出されちゃうものなんだというのが、その時、改めて良く分かったということです。
高齢者の二次被害では、以前、原野商法、つまり「今後値上がりするよ」という勧誘文句につられて、行ったこともない二束三文の土地を市価の何十倍で購入して被害に遭ったことのある人がターゲットにされます。
原野商法に騙された人に、「その騙された土地を高値で買ってあげる」と誘うと、被害者は喜んで業者の話を聞いてしまいますが、実際は測量しないと買い取れないから測量代よこせとか、整地しないと売れないから整地代よこせとか、まあそんなところです。
ところで、原野って厄介な代物です。着物や布団を高額で購入した契約と違い、もうこれはどうにも困る。持っていてもしょうがないですが、だからといって買い手がいないわけです。坪10円でも買い手がいないような土地ですし、もともと騙さないと売れないような土地です。
所有者が高齢になって、相続とかを考える必要が出たときに、こんな「お荷物」を相続させるわけにもいきませんしね、だからといってその土地を管轄する自治体に「この土地寄付するから引き取って」と申し出ても、先ず拒否られます・・。管理費のほうが高くつきますから。
日本は狭いとはいえ、まだまだこんなくれても要らない土地が国内には多数存在しているんですね。
もともと何かの契約をしていて、それが元となって新たな契約を結ぶ、しかもその新たな契約に問題性があるケースを二次被害と呼んだりします。
大体二次被害に遭遇するケースでは、「もともと」の契約もかなり怪しい契約なので、「もともと」の契約をした業者から顧客情報が漏れたり、果ては業者同士が繋がっていたりいるために、1人に対し複数の業者が群がり大きな被害が発生することになります。
その中の1つに資格商法と呼ばれるものがあって、これは働き盛りの男性がターゲットにされます。何かしらの資格取得やビジネスマナーなどの通信教育の契約をしていることが元となります。
「2、3年前にビジネスに有利と言われて通信講座を受けたことがあるんですが、30万円ぐらいしたんですが、結局お金だけ払ってやらないで放っておいたんです」
「では、その時の通信講座の支払いは既に終わっているんですね」
「はい、で、1年ぐらいしたら、同じ会社なのかどうかは分からないのですが、『以前通信講座受けたことがありますよね、あれ終わっていないでしょ、完了しないと新たに料金がかかることになります』と電話がかかってきたんです」
「それで」
「『完了する場合は完了証明書を出すけど、費用がかかります、完了しないと継続することになりますので、やはり費用がかかるますが、どちらにしますか』といわれて、10万円払って完了証明書を発行してもらいました」
「完了するにも継続するにも費用がかかるわけで、その二者択一しかなかったわけですね、冷静に考えるとおかしいと思いませんか?大体、向こうはあなたが当時どこの会社の何の通信講座を受けていたのか、知ってましたか?」
「あ、言わなかったですね、完了証明書にも講座名とかは一切書かれていないです、というか、元の通信講座の会社名も実は覚えていないんです・・で、すみません、その完了証明書を発行してもらった後も、半年後に電話がかかってきて『その完了証明書だけでは完了したことになっていないから』と言われて・・」
彼から見せてもらった2通の完了証明書は、わけ分からない会社名と「講座を完了したことを証明する」とだけ書かれたものでした。こんな物、くれても要らない、というか意味なし。
こういった相談を、一時期たくさんお受けしましたが、どこともいえない業者から『その時の講座が終了していない』といわれて皆焦って契約してしまうところなどを見ると、通信講座って、大体は途中で投げ出されちゃうものなんだというのが、その時、改めて良く分かったということです。
高齢者の二次被害では、以前、原野商法、つまり「今後値上がりするよ」という勧誘文句につられて、行ったこともない二束三文の土地を市価の何十倍で購入して被害に遭ったことのある人がターゲットにされます。
原野商法に騙された人に、「その騙された土地を高値で買ってあげる」と誘うと、被害者は喜んで業者の話を聞いてしまいますが、実際は測量しないと買い取れないから測量代よこせとか、整地しないと売れないから整地代よこせとか、まあそんなところです。
ところで、原野って厄介な代物です。着物や布団を高額で購入した契約と違い、もうこれはどうにも困る。持っていてもしょうがないですが、だからといって買い手がいないわけです。坪10円でも買い手がいないような土地ですし、もともと騙さないと売れないような土地です。
所有者が高齢になって、相続とかを考える必要が出たときに、こんな「お荷物」を相続させるわけにもいきませんしね、だからといってその土地を管轄する自治体に「この土地寄付するから引き取って」と申し出ても、先ず拒否られます・・。管理費のほうが高くつきますから。
日本は狭いとはいえ、まだまだこんなくれても要らない土地が国内には多数存在しているんですね。