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「準則」2014改訂:デジタルコンテンツと未成年者の意思表示 [2014年11月05日(Wed)]
10月31日(金)、三菱UFJニコスとの共催シリーズ第3弾として、8月に改訂版が公表された「電子商取引及び情報財取引等に関する準則」をテーマに、セミナーを開催しました。準則はECネットワークセミナーで何度も取り上げていますが、今回は初めて参加される方も多かったので、まず、経済産業省情報経済課のご担当者から、公表資料に基づき「準則とは何か」という説明をしていただきました。

そして本題。2年にわたり検討WGの全体主査を務めていただいた稲益みつこ弁護士から、2014年の改訂内容についてご紹介いただきました。今回改訂では、「消費者の操作ミスによる錯誤」の修正と「未成年者による意思表示」の修正に加え、これまであまり取り上げられていなかったデジタルコンテンツに関する論点が新設されました。

「消費者の操作ミスによる錯誤」は、いわゆる「最終確認画面」の問題です。近年、スマートフォンでの購入なども想定して様々な確認方法が出現しているため、どのようなものであれば電子消費者契約法3条に定める「確認を求める措置」とみなすことができるかにつき、考え方を整理したものです。

新設されたデジタルコンテンツの論点は、1)コンテンツと著作権法に関する基本的な事項、2)利用契約終了後のデジタルコンテンツの利用、3)電子出版物の再配信、4)オンラインゲームにおけるゲーム内アイテムに関する権利関係 の4つです。1)2)は一般論で、3)4)はそれぞれ個別のデジタルコンテンツ提供サービスに焦点を当てています。

これらについて、稲益先生から、手際よく&わかりやすくご説明いただきました。ここでは項目だけで恐縮ですが、詳細は、準則本文で是非ご確認ください。

続いて「未成年者の意思表示」です。今回この論点の修正を担当された高木篤夫弁護士から、改訂の趣旨、背景、内容について詳しくご説明いただきました。問題意識は、言うまでもなく、未成年がオンラインゲームで高額利用という昨今のトラブルへの対応です。未成年者取消を申し出ると、ゲーム会社から、「準則に従って年齢確認画面を設けている。年齢を偽って購入すれば詐術(なので取消には応じない)」と言われてしまうのですね。

従って今回の改訂は、現在記載されている「詐術に当たる可能性のある例」をどうするか(削除するか、より限定した記述にするか)が大きな議論になりましたが、最終的には、「事例はあくまで判断の方向性と可能性を示したものであり、実際に詐術に当たるかどうかは個別具体的に判断される」という脚注を追加し、考慮要素を挙げるにとどまりました。この論点に対しては、パブリックコメントでも多くの意見が寄せられたそうです。

高木先生からは、そもそも民法の未成年者保護規定の目的は?詐術を用いたと言えるための要件は?学説の動向は?参照できる判例は?と様々な側面から解説いただき、参加くださった方々に、基本的な考え方をお伝えすることができたのではないかと思います。

もう1点、今回の改訂では、幼児が親のスマホで遊んでいて購入ボタンを押してしまうケースに対応し、意思無能力についての記述が追加されました。会場ではご披露できませんでしたが、高木先生がご紹介したかった動画をこちらでご覧ください。
Click, Baby Click!

さて質問タイム。フロアからは、具体的事例とともに、「この問題をドラスティックに解決するには、電子消費者契約法のように主観要件を客観要件に置き換える特別法、もしくは米国法のように割り切って消費者負担に上限を設ける、といった立法的解決が求められる&準則もそこに向けてもう一歩踏み込むべき」というご意見が述べられました。

一方、事業者サイドからは、「韓国のように民間が使える個人認証の仕組みが日本にもあれば・・・」という話とともに、「子供が親のカードを盗み出して使ってしまうことに対し、家庭でもっと叱って欲しい!」という切実な声が挙がりました。

最後に共催先の三菱UFJニコスから、「利便性とセキュリティは通常相反するが、Apple Payなど指紋認証を組み入れた新しい決済手段にも期待したい」と前向きな締めくくりをいただき、セミナーは無事終了です。

講師の先生方、ご参加くださった皆様、事務方関係者の皆様、どうもありがとうございました!
Posted by 沢田 登志子 at 08:20 | 沢田登志子 | この記事のURL | トラックバック(0)
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