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ニュースレターVol.33 [2016年01月12日(Tue)]
タテマツラレタイ症候群
理事長 渥 美 雅 子
 戦後70年、ということは男尊女卑の法制度から男女平等の法制度に変わって70年。だが人の心を変えるにはもっとずっと長い時間を要するらしい。今でも「女房より俺の方が偉い」「俺が食わしてやってる」「俺にたてつくなどもってのほか」と思っている男は多い。そういう男が何か気に入らないと妻に暴力をふるう、家事や育児の些細なやり方に文句をつけて。
 だが本音は「もっと奉ってもらいたい」だけなのだ。家来から殿様に言上するように、下人から長上に申し上げるように。
 これを治すには、あと何年、いや何十年のリハビリが必要なのであろうか。


【2015DV防止啓発イベント】

大川義行のシニア劇団PPK48と渥美雅子による
妻と夫のブラックボックス
 〜DVを考える寸劇と解説〜


 平成27年10月31日(土)京葉銀行文化プラザにて妻と夫のブラックボックス〜DVを考える寸劇と解説〜が演じられた。当法人理事長が弁護士活動の中で実際に遭遇したDV事件をもとに大川義行さんが、身体DV・精神DV・経済DV・性的DVの4つの寸劇脚本を作成し、シニア劇団PPK48のメンバー15名により演じられた。それに渥美雅子が解説を加えた。
 第二部では、美炎さんによる馬頭琴の演奏で 会場は優しい音色に包まれた。スーホの白い馬など5曲がピアノの伴奏とともに演奏された。


【2015年度20万円助成団体】

デートDV防止キャンペーン

NPO法人
ウィメンズウィングちば


 本年度のDV基金の助成でデートDV防止キャンペーン用のぼりと配布用のグッズが用意され、前回の助成で作られたデートDV防止のためのリーフレットも合わさって、それにハートの形のかわいいミラー付ホルダーをつけて若者に配布された。キャンペーンは夏休み前に、高校生が多く乗り降りする京浜幕張駅前で行われた。同駅では高校生やその親世代に配布された。秋には城西国際大学の学園祭で、キャンパス内で配られた。同大学の看護学部の学生は、授業でとり扱われたこともあり、関心も高く、配布側のボランティアにも加わった。
 早くからデートDV予防教育に焦点をあてているNPO法人ウィメンズウィングちばの活動に期待は大きい。


【2015年度10万円助成団体】

ウィル市川

 ウィル市川を訪問しました。ウィル市川は、市川市主催「DV被害者サポーター養成講座」の修了生有志が、2012年4月に立ち上げた自主グループ。「STOP DV!」に向けた啓発活動に取り組んでいる。隔月にベルヴィ(仏語:美しい人生)を主催している。このスペースはお茶を飲みながら本を読んだり、自分のための自由な時間をすごせる女性のための居場所。アートワークを楽しみながら囲むテーブルや、塗り絵を楽しみながら囲むテーブル、窓際で一人本を読むスペースもある。そしてDV被害に気付くためのアンケートや情報の書籍やリーフレットなどが並べられている。また時にはハンドリフレもできる。ゆっくり安心して過ごすことができる空間になっている。こんな空間が必要な人に是非利用してもらいたいと考えている。


【役員室より】

NPO法人設立
千葉性暴力被害支援センターちさと


理事 岡 嶋 祐 子
           
 去る11月14日に千葉性暴力被害支援センター「ちさと」のNPO法人設立記念会が千葉医療センターの地域医療研修センターにて開催されました。「ちさと」については昨年のニューズレターでもご紹介しておりますが、2011年に閣議決定された第2次犯罪被害者等基本計画にもとづいた性暴力被害者支援のためのワンストップ支援センターであります。千葉大学の医療や法律などの人的資源をもとに千葉医療センター内に活動拠点をおいて昨年4月に任意団体としてスタートいたしました。まだ微力でありますが、千葉県において始まったこの活動をなんとか継続して行くためには、任意団体からNPO法人化することが責務と考え、準備をしてきたことがようやく実現したところです。記念式では小林美佳さんに「性犯罪被害とその支援」を講演していただきました。突然に日常を奪われ、永遠に消すことのできない被害体験を「なかったこと」にしようとする圧力を身近な人から受ける性犯罪被害の理不尽さと逆に他人であっても率直な思いやりとユーモアが再起のために大きな力になることをとつとつと語っていただきました。理不尽な状況に対してあきらめずに発した「これってなくない?」と現状を問い返した一言がいつまでも印象に残りました。このDV基金のニューズレターをお読みいただいている皆様に是非ちさとにも関心をもっていただきたく思います。



NL33.pdf
Posted by DV基金 at 12:09
「DV防止サポートネットちば」よりお知らせ [2015年11月17日(Tue)]
本年度支援団体
「DV防止サポートネットちば」より連続講座が開催されます。

――連続講座――――
この日本で「貧困」を考える

 「DV防止サポートネットちば」は、千葉県内でDV被害女性や子どもたちの支援活動をしている女性団体のネットワークです。電話相談や居場所の提供等のサポートをしています。
 それらの活動から見えてくるものは、女性や子どもが直面している「貧困」です。「貧困」とは、お金がない状態だけでなく、頼れる人がいない人間関係の貧しさも指します。
 この講座では、格差が広が地人とのつながりが希薄になりつつある日本社会の中で、貧困を生み出す構造、制度について学び、ともに解決の方向を探したいと思います。

第一回 9月2日(水)13:30〜16:00 ―終了しました―
会場:船橋市勤労市民センター 第3会議室
「総論:女性と貧困ー多くの女性は貧しい? 見えないのはなぜ?」
講師:船橋邦子さん(アジア女性資料センター、北京JAC代表)

第二回 10月5日(月)13:30〜16:00―終了しました―
会場:船橋市中央公民館 第2集会室
「子供の貧困ー子供に貧困を押し付ける日本」
講師:山野良一さん(千葉明徳短期大学)

第三回 11月7日(土)13:30〜16:00―終了しました―
会場:船橋男女共同参画センター
「若い女性の貧困ー2人に1人は非正規」
講師:栗田隆子さん(働く女性の全国センター代表)

第四回 12月9日(水)13:30〜16:00―終了しました―
会場:船橋勤労市民センター 第1講習室
「長生き女性は寿女性? ビンボー婆さんの現状は?」
講師:大矢さよ子さん(シニア・シングルズ代表)

第五回 2016年2月21日(日)13:30〜16:00
会場:船橋勤労市民センター
「DV女性と貧困」
講師:伊田広行さん(立命館大学非常勤講師)


資料代:各回500円
連絡先:info@dv-notice.com
FAX 047-402-6579

主催:DV防止サポートネットちば
Posted by DV基金 at 16:07
ニュースレターVol.32 [2015年11月17日(Tue)]
PTG(Post Traumatic Growth)
理事長 渥美 雅子
 PTSD(心的外傷後ストレス障害)ではない、PTG(トラウマの後の成長)というのがあるという。教えてくれたのはNPO法人レジリエンス代表の中島幸子さんだ。DVを受けた人はその後、長いことトラウマに悩まされてウツになったり人格解離症状になったり、マイナスの面が多々現れるが、一方、「あの恐ろしい経験を生き延びることができたのだから、今感じている辛さも乗り越えられるはず」と思えるようになるともいう。それはその人の成長である。
 心のスイッチをマイナスからプラスへ切り替えるのは容易なことではないが、ちょっと無理をしてでもPTSDからPTGに切り替えられたら素晴らしい。


【2014資金支援団体報告書】

NPO法人
女性と子どものスペース・ニコ
 
支援金額20万円
PC費用

 平成26年度定時総会で承認された支援団体であるNPO法人「女性と子どものスペース・ニコ」を訪問した。当法人の支援希望内容は「使用中のパソコンが旧式の為トラブルが多発し、会計処理、会員名簿等の管理運営に支障をきたす為新規パソコンの設置を図りたい」というものであり、今回の訪問は当該パソコンの稼働状態と支援効果の確認であった。当法人はDV被害女性と子どもに宿泊場所を提供し、生活支援、退所後のケア等を主たる活動内容とし松戸市を中心に活動している。事務所兼宿泊場所も最寄駅から4,5分の至便な場所にあり、いざという場合公共交通機関も利用可能な便利な場所であると思われた。
 迎えて頂いた法人代表者である船橋さんはパソコン購入支援に感謝され、又年間205名以上が来室利用し、18名の母子が年間延べ118日宿泊(平成24年度)した部屋や施設を案内して頂いた。代表からは心身ともに疲弊した母子たちにとっての拠り所である「スペース・ニコ」の存在意義と重要性及び今後の活動についても力強い言葉をお聞きすることが出来た。当基金の果たすDV被害者への間接支援の役割も合わせて確認することが出来た有意義な訪問であった。(理事 重松和典 記)

一般社団法人
たんとすまいる

支援金額20万円
プロジェクターと化粧筆セット

 アフターDV回復自立支援活動を精力的に展開するたんとすまいるを訪問させていただいた。その日もレッスンが午前と午後 別々の場所であるという忙しい日程の合間に予定してくださった。訪問のための特別の時間ではなく、訪問の日程を日々の活動の合間に設定してくれたことで、かえってたんとすまいるの活動の様子を垣間見ることができた。DV経験者女性の自立回復支援のためのメイクレッスン『わたしに微笑むためのメイクレッスン』は2014年度は30回開催され参加人数181名だったそうだ。プロジェクターは、その時はまだ自分へのメイクができない人にも、目で内容・手順が確認できたり、言語、経験を問わず映像で示すとわかり易いと好評だそうだ。参加者から「想像以上に皆さんが生き生きと楽しく自分と向き合う時間を過ごしている」のコメントもある。(M)

社会福祉法人
一粒会FAHこすもす

支援金額20万円
同行支援費用とアフターケアのイチゴ狩り

 2年に一度当法人の助成を利用している社会福祉法人一粒会FAHこすもすは、現在8家族13人(0歳から)の子どもさんが入居中。玄関のすさまじい靴の数にびっくりさせられた。それから察するだけでもここでの暮らし、生活支援のタフさが窺える。出迎えて下さった新しい所長さん、スタッフの年齢層も若く、入居者は8割が外国籍で、同行支援は49件横浜FPICでの面会交流30件への同行を含むなどで費用はかなりの金額になっている。最近の傾向は、退所者が近隣に暮らすケースもあり、近隣で出会えば立ち話、個々の輻輳的な問題(DV問題のみならず、障害をかかえるなど)を継続して気にかけていくことになるようだ。そんな状況下、年々退所者のアフターケアが長期化し、対応数も増加しているそうだ。毎月スタッフの価値観の違いから生じるずれをミーティングですり合わせながら一体となって支援に臨んでおられる。アフターフォローのイベントとしてはドイツ村でイチゴ狩りが行われた。(M)


【6月の講演会より】
DVからの再生

講師:中島幸子

 講師の中島幸子さんは、NPO法人レジリエンス代表で、米国法学博士、大学非常勤講師。DV被害にあった経験がきっかけとなり勉強を始め、2003年に米国ソーシャルワーカー修士号取得。修士号取得後女性のための「こころのcare講座」をスタートさせた。今では全国各地で毎年多数の講演を行っている。発足当初こんなに広がっていくとは考えていなかったそうである。DV関連著書も多数に及ぶ。中島さんは、被害者を☆さんと呼んでいる。人は皆、輝ける存在であり、たとえ被害を受けて落ち込むことや苦しいことがあったとしてもそれはその人の一面にすぎないからだという。加害者の方をアメリカではBattererというのでBさんと呼んでいる。
 「別の番組を見たいんだけど」といった直後、リモコンを投げつけられたら、次からは安全を選んでもう言わなくなる。親切な一面と、人を見下す差別を巧みに使って☆さんをコントロールしていく。
 暴力の方法も複雑で、多様な方法が用いられている。体に触らなくても、高速道を走行中に車から降ろされそのままおいていかれる、デジタル化でネットを使い、「これをネットに流すぞ」と脅される。Bさんが細かければ「レシートを全部見せろ」といって買い物の自由を奪い支配される、といったこともある。見たくないものを見せる、身体について罵るといったことも性暴力にはいる。人に被害を話せないまま自死を選ぶ人もいる。気づいていかないと救済がむずかしい。
 子どもの面前でDV行為があればそれは児童虐待とみなされることはいうまでもない。脳ではなく体に溜め込まれる記憶がある。アミグダラ(扁桃体)が特に恐怖に対して反応して、身体に記憶させることがわかっているので、体のケアも必要になってくる。被害を誰にも言えずにいる☆さんや子どもたちがいっぱいいる。相談に安全に対応することが出来る人があまりにも少なすぎる。
 被害者は過酷な状況の中、自分を守りぬいてきた知恵や強さなどの力を持っていて、中島さん自身、被害経験があっても自分を「かわいそうな人」とは思わない。
 ☆さんに対して「一人の大切な人が今困っていて、どのようにしたらその人の力になれるだろうか」という共感や敬意のある尊重した対応が増えてほしいと願っている。また☆さんはケアを受けることで新しい人生を以前より力強く進んでいく、そんな力を持っていると中島幸子さんはいう。



NL32.pdf
Posted by DV基金 at 12:07
妻と夫のブラックボックス [2015年09月29日(Tue)]
ちらし(PDF)
==========================


DV防止 啓発イベント

妻と夫の ブラックボックス

 愛を詰めたはずなのに、
 箱の底にはDVの角を生やした鬼がいた。
 赤鬼、青鬼…
 さあ鬼共をつまみ出し、
 もう一度愛を詰め直さなければ!

解説: 渥美雅子

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


2015年10月 31日 (土)
 受付開始13:00
 入場無料(定員100名)

◆第1部 DVを考える寸劇と解説 13:30~15:00
 脚本演出・大川義行 出演・PPK48
 プロフィール:劇作・演出家。劇団ルネッサンス主宰。千葉大学、県生涯大学講師。昨年劇団PPK(ピンピンコロリ)48を設立。

◆第2部 馬頭琴の調べ 15:05~15:30
 「スーホの白い馬」「風と空の歌」オリジナル「花」喜納昌吉他
 演奏者:美炎(みほ)
 プロフィール:千葉市出身。モンゴル出身の世界的馬頭琴奏者に師事。映画「13人の刺客」音楽に参加。

◆会場 京葉銀行文化プラザ 6階 欅(けやき)Tの間 会議室
    千葉市中央区富士見1丁目3-2
 千葉駅東改札口より徒歩3分旧ぱるるプラザ千葉。



お申込 (締切10/20 当日参加可)
TEL 090-7907-7339 /FAX 043-441-6148 /
メール dvkikinn-401@docomo.ne.jp
主催:認定NPO法人DV被害者支援活動促進のための基金(代表:渥 美 雅 子)
Posted by DV基金 at 11:30
DV被害者支援活動に取り組むグループ・団体に対する支援事業 [2015年08月18日(Tue)]
2015年度資金支援団体

DV防止サポートネットちば
  20万円  連続セミナー開催費用

NPO法人ウィメンズ・ウィングちば
  20万円  デートDV防止キャンペーン

ウィル市川
  10万円  団体リーフレット
Posted by DV基金 at 13:26
DV被害者支援活動に取り組むグループ・団体に対する支援事業 [2015年08月18日(Tue)]
2014年度資金助成団体

NPO法人 女性と子どものスペース・ニコ
  20万円  PC費用

社会福祉法人 一粒会FAHこすもす
  20万円  同行支援費用

一般社団法人 たんとすまいる
  20万円  プロジェクター



2013年度資金助成団体

NPO法人アーシャ
  20万円  PC、携帯電話費用

NPO法人 女性ネットSaya-Saya
  20万円  ステップハウス用自転車


Posted by DV基金 at 10:14
DVからの再生〜DVを許さない文化を創るために〜 [2015年03月10日(Tue)]
ちらし(PDF)
=========


「DVからの再生〜DVを許さない文化を創るために〜」

講師 中島幸子  レジリエンス代表

 DVや虐待など人が人を傷つけるということはなぜ起こるのか、暴力はどんな影響をもたらすか、傷つきからの回復のための方法。
 などを中島さんの言葉で語っていただきます。

==========================

◆日時
 2015年5月16日(土)
  14:15〜15:45(受付14:00〜)

◆場所 中央保健福祉センター(きぼーる11階)
    千葉市中央区中央4丁目5番1
 1階エントランスより黄色いラインに沿って奥のエレベーターをご利用ください。

◆入場無料(先着50名)


要申込 TEL 090-7907-7339 
メール申込歓迎: dvkikinn-401@docomo.ne.jp
主 催;NPO法人DV被害者支援活動促進のための基金
Posted by DV基金 at 12:40
ニュースレターVol.31 [2014年12月09日(Tue)]
「壁ドン」の危険性
    理事長 渥美雅子
 草食系男子はやさしくて、おとなしくて、でも、ちょっと頼りない。
最近は壁をドンと叩いて強引に迫ってくる男子に人気が集まっている。壁ドンは危ない。DVの一歩手前だ。
★DV基金は『認定』NPO法人を取得しました。
★2015年度応募団体募集
 助成金額(上限1団体20万)
 平成27年2月2日(月)〜28日(金)応募受付
平成26年10月18日、千葉市生涯学習センター2階ホールにて
【子どもに寄り添う】
〜いじめ・虐待・非行の現場から〜
『相談員として一体どうしたらいいのかわからない』苦しむ子どもに直面した時、心の中で率直に感じたことだった。自分は、無能で無力で辞めたくなった。」
★子どもの人権として信じる3つの基本
1.生まれてきてよかったね。
ありのままのあなたでいい。
2.ひとりぼっちじゃないんだよ
3.あなたの人生は、あなたしか歩けない。
あなたが歩いていい
坪井節子先生(社会福祉法人カリヨン子どもセンター理事長・東京都弁護士会人権救済センター相談員)による講演会 ‘子どもに寄り添う〜いじめ・非行・虐待の現場から〜’は、74名の参加者を得て、終了した。第二部では習志野市出身の土生みさおさんによる三味線の演奏と唄が会場に響き渡った。
【役員室より】
「お接待」
理事 佐久間正昭
支援者用講座DVD好評無料貸出中


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Posted by DV基金 at 11:08
子どもたちに寄り添う 〜いじめ、虐待、非行の現場から〜 [2014年10月07日(Tue)]
平成26年1018日(土)
   14:00〜(受付13:30〜)
場所:千葉市生涯学習センター2階大ホール
  (親子室あり)
第1部 講演
子どもたちに寄り添う
〜いじめ、虐待、非行の現場から〜
坪井節子先生
(弁護士、社会福祉法人 カリヨン子どもセンター代表)
第2部 演奏 15:45~16:15
土生みさおさん (津軽じょんがら節,AMAZING GRACE他)
千葉県在住女性津軽三味線演奏家
平成25年津軽三味線日本一決定戦で見事日本一に輝く
Posted by DV基金 at 14:14
ニュースレターVol.30 [2014年07月22日(Tue)]
心のエコノミークラス症候群             
理事長 渥 美 雅 子 
動くに動けない。逃げるに逃げられない。前後左右に同じ
顔ぶれ。長時間同じ姿勢でいると血流が悪くなる。小さな
血栓がたくさんできて、これが集まって大きくなると血栓
症を起こす。飛行機に乗っていると発症しがちなエコノミ
ークラス症候群の話だ。
家族関係もこれに似ている。家から出るに出られない。
喧嘩をしても逃げる場がない。前後左右に夫と子供。文句
を言っても愚痴をこぼしてみても、この運命は変えようが
ない、とあきらめが先に立つ。すると血栓はだんだん大き
くなってゆく。そこにDVが加わればもう大動脈血栓症を起
こすこと必定。夫婦仲の良くない家庭は、家族がみな心の
エコノミークラス症候群に陥っているようなものだ。さて、
そこから脱出するにはどうすればいいのか。
【資金支援団体】
NPO法人
女性ネット
Saya-Saya
 
 2013年度支援金額20万円
同行支援・携帯電話・ホットカーペット
このステップハウスは2DK。今年度は、そこへ2世帯同
時入居が3回あった。2世帯が同時に入居すると決して余
裕があるとは言えないスペースであるが、勇気をもって
新しい道を選択するという、一人の大決心は、社会を変
える一歩でもあると信じたい。安心という時間を手に入
れた入居者だが、ここから始まる新しい生活には、まだ
まだ困難も多い。この重さと加害者の下で堪える重さと
秤にかけて、選択しなければならい苦汁は、はかりしれ
ない。Saya-SayaのSUNプロジェクト(被害者の社会復
帰のための取り組み)は、東京都の助成金によるものだ
った。この他、都では、東京都一人親家庭等在宅就業支
援プログラム、就職ための教育訓練給付、研修手当、そ
の間の生活費が出され、生活基礎力を作って、社会に送
り出す取り組みもなされている。人的ネットワークも寸
断されて、再出発する被害者に本当必要なことを、手当
てされ、新しいスタートが切れるよう支援される日が望
まれる。Saya-Sayaのスタッフは総勢23名、気持ちを共
有できる被害者が支援者にまわるケースも多い。気持ち
や苦労がわかる体験者が大きなパワーになっている。DV
基金からの支援金で、自転車は足として、電気カーペッ
ト、オイルヒーターは小さな子供がいても安心な暖房器
具として、携帯電話機は被害者の連絡や相談用に、どれ
もステップハウスでの必需品である。
             (M)
NPO法人アーシャ
2013年度支援金額20万円
携帯電話代、PC、FAX

アーシャの拠点を訪問し、代表の野原さんと副代表の大貫
さんにお会いした。お二人とも自身が被害体験者で、活動
している。今回、基金の資金でPCとFAX、そして、携帯電
話通話代が支援された。
 相談者は、自分から必要な連絡を取ってこない場合も多
く、こちらから連絡をとると、近況もわかり、心のケアに
つながる。携帯が有効に活用された様子だった。電話代を
気にせずに連絡を取ることができたことは、大きかった。
お二人は、配偶者間の暴力もさることながら、子どもから
親に対して、兄弟や親からの暴力についてもまだまだ世間
の理解不足と支援の不足を痛感している。また性暴力の問
題にも取り組み、「性暴力禁止法をつくろうネットワー
ク」で、戒能民江さん(お茶ノ水女子大名誉教授)らとと
もに、性暴力禁止法成立に向けても尽力している。
ひとつひとつのDV事例は、小さい時からコントロールされ
る親子関係が、先代から引き継がれ、根強くはびこってい
ることを再認識させられる。社会構造的問題もこうして支
援者の地道な活動で変化をもたらすことを願って止まない
                       (M)
【役員室より】
DVについての雑感 ・・
  生き物に学ぶ‘命への思い入れ’・・

            理事  重松和典
               千葉家庭裁判所調停委員
 NHKTVで日曜日夜放送されている「ダーウィンが来た」
を欠かさず見ている。生き物たちが活き活きとそれぞれの
世界で生きているのを見るのは楽しいものである。見なが
ら強く感じることは「生物は自分の子孫を残すために生き
ている」という現実である。オス達の自分の子孫を残そう
とメスの気を引くためのいじらしい努力や、メスを巡って
オス同士命がけで闘う場面など、「命」への思い入れに感
じ入るのである。同じく先日NHKの番組の中で京都大学の
山中伸弥教授の「ほとんどの生物が子孫を残した段階で命
を終える中で、人間のみが子孫を残した後も長年生き続け
る極めて稀な存在である」というコメントを興味深く聞い
た。人間は次々世代である孫と巡り合うことが出来る極め
て幸せな生き物でなのであろう。
 DV被害が増加の一途である。警察庁まとめでは昨年度の
DV被害件数は4万9533件で過去最多を更新。内閣府男女共
同参画局における配偶者からの暴力に関係する相談件数で
平成24年度は全国で89,490件(前年比109%)、千葉県
で6,241件(前年比123%)。厚生労働省調査による
2012年度の児童虐待件数は6万6,807件で調査開始以来
22年連続過去最多を更新している。
 一体人間社会はどうなったのだろうと思う。600万年前
にサルと別れ高度な知能を持つことにより豊かな文明社会
を築いたヒト達が他の生物たちが繰り広げる子孫を残すこ
とに全力を尽くし、大切な子孫である子どもたちを必死で
守るという生物本来の本能を亡くしつつあるのではないの
か。命への思い入れは他の生物に劣りつつあるのだろうか
?他の生物と人間を区分する能力差はコミュニケーション
ではないかと思う。しかし、そのコミュニケーション能力
の劣化がDVに結びつくような気がしてならない。他人同
士の男女が夫婦となり、子どもを産み育てる時、配偶者相
互や子どもとのコミュニケーションを図ろうとする能力や
努力が無ければ信頼関係や愛情が生まれることなく、夫婦
間・家族間に結局支配、被支配の関係しか生まれないこと
となる。しかし、スマホに興じ、コミュニケーション能力
の醸成に一番大切な青春時代に会話の鍛錬を忘れた世代に
「言葉より先に手が出る将来のDVの危惧」を感じるのである。
 最近、「卑怯」という言葉が聞かれなくなったように思
う。子供のころから「卑怯なことはするな」「力の強いも
のが弱い者いじめをするのは卑怯だ」等口を酸っぱくして
言われ、一番嫌いで避けたい言葉である。DVは卑怯者のす
る最低の犯罪行為である。どのような生き物もDVはしない。
それをしているのは人間だけであることが悲しい。だから、
「ダーウィンが来た」を見ると心和むのである。


Posted by DV基金 at 12:28
当法人について

当法人は2014年7月23日に認定NPO法人になりました。
プロフィール

NPO法人DV被害者支援活動促進のための基金さんの画像
電話相談

当法人では、DV無料相談を行っています。
毎週月曜日
午後2時〜午後4時30分
秘密厳守

043-441-6014

必要に応じて弁護士が相談に応じます。
リンク集
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