• もっと見る

NPO法人宮崎自殺防止センターを応援したい

NPO法人国際ビフレンダーズ 宮崎自殺防止
センターでボランティア活動を始めました。
いろいろと勉強中です。

なお、このブログは、自死等の相談に応じるものではありません。


NPO法人宮崎自殺防止センター
■ TEL 0985(77)9090
■ 毎週 日・水・金曜日
   午後8時から午後11時まで(3時間)


<< 2010年03月 >>
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      
月別アーカイブ
カテゴリアーカイブ
最新記事
【動画】眠れてますか? 〜睡眠キャンペーン〜(政府インターネットTV) [2010年03月01日(Mon)]
2010(平成22)年03月01日(月)
政府インターネットテレビ
トップ>チャンネル紹介>20ch>くらしの安心・安全
>2010年03月01日(月)

【動画】眠れてますか? 〜睡眠キャンペーン〜
http://nettv.gov-online.go.jp/prg/prg3235.html

眠れてますか?
2週間以上続く不眠は、うつのサインかもしれません。
眠れないときは、お医者さんへご相談を。



内閣府自殺対策推進室では
働き盛り世代の中高年男性に焦点を当てた
「睡眠キャンペーン」を実施しています。(30秒間)

2010年03月01日(月)00時30分
政府が「眠れてる?」呼び掛け 自殺対策強化月間で 等(朝日、毎日、共同、時事) [2010年03月01日(Mon)]
2010(平成22)年03月01日(月)
朝日新聞
asahi.com>ニュース>社会>その他・話題

自殺防止へ特別列車も 飛び込み多いJR東、強化月間
http://www.asahi.com/national/update/0301/TKY201003010174.html

JR東日本は1日、「生きる支援の強化月間」と名付けた
キャンペーンを始めた。

自殺者数が多い3月を政府が「自殺対策強化月間」
と定めたことを受け、今年初めて実施。

この日は新宿などのターミナル駅で
社員が相談窓口を知らせるチラシを配った。

国土交通省によると、首都圏の鉄道で起きた自殺は
2004年度以降増加を続け、08年度は307件。
また、自殺者が昨年まで12年連続で3万人を超えている。

JR東は17〜31日、京浜東北線で「生きる支援トレイン」
と題した列車を1編成運行し、車内の広告を「いのちの電話」
一覧など自殺予防を目的としたもので統一する。

朝日新聞 2010年03月01日(月)12時42分

◇ ◆ ◇ ◆ ◇

2010(平成22)年03月01日(月)
毎日新聞
トップ>フォトニュース>アーカイブ

自殺:対策強化月間スタート、福島氏ら駅前でキャンペーン
http://mainichi.jp/photo/archive/news/2010/03/01/20100301k0000e040020000c.html



「自殺対策強化月間」初日にJR新橋駅前で
自殺防止を呼びかける福島瑞穂・内閣府特命担当相
=東京都港区で2010年3月1日午前8時35分、
 佐々木順一撮影



「自殺対策強化月間」の初日にJR新橋駅前で配られたチラシ

自殺対策強化月間が始まった1日朝、
福島瑞穂内閣府特命担当相らが東京都港区のJR新橋駅前で、
通勤途中のサラリーマンらに向けた街頭キャンペーンを実施した。

年間3万人を超える自殺者は年度末の3月が最も多く、
自殺者の約4割が40〜60代男性であることから、
中高年男性に的を絞った。

不眠がうつ病の兆候とされていることから、
「お父さん眠れてる?」
と問いかけるチラシが入ったポケットティッシュを配った。

テレビCMも1日から2週間放映される。

福島担当相は

「最近疲れているかなと気づいてもらうための
 (睡眠)キャンペーン。
 雇用、社会保障などの施策をしっかりやっていくという
 メッセージとしても伝えたい」

と話した。 【佐藤 浩】

毎日放送 2010年03月01日(月) 11時00分更新

◇ ◆ ◇ ◆ ◇

2010(平成22)年03月01日(月)
共同通信社
47NEWS>共同ニュース

政府が「眠れてる?」呼び掛け 自殺対策強化月間で
http://www.47news.jp/CN/201003/CN2010030101000220.html



自殺対策強化月間のキャンペーンで、チラシ入りのティッシュを
配る福島消費者相=1日午前、JR新橋駅前

政府は例年自殺する人が最も多い3月を「自殺対策強化月間」と
定め、1日、うつの兆候の睡眠不足の自覚を促すキャンペーンを
始めた。

自殺対策担当の福島瑞穂消費者行政担当相らが
東京都港区のJR新橋駅前で、出勤途中のサラリーマンに
「お父さん眠れてる?」
政府が「眠れてる?」呼び掛け 自殺対策強化月間で
http://www.47news.jp/CN/201003/CN2010030101000220.html

と書かれたチラシ入りのティッシュを配った。

福島氏は

「自殺に追いやられる人を1人でも減らすため、多くの人が
 『疲れすぎているのでは』
 と気付けるよう家庭でも声を掛けてみて」

と話し、政府が心の健康や債務問題の相談窓口充実に取り組む
と強調した。

メンタルヘルス問題に取り組むサークルから
ボランティアで参加した都内の大学生石井綾華さん(20)も

「自殺は兆候を早くから知ることで
 予防ができると知ってもらえれば」
と話した。

政府は月間中にテレビコマーシャルなどでも
「眠れてる?」と呼び掛ける。

共同通信 2010年03月01日(月) 11時16分更新

◇ ◆ ◇ ◆ ◇

2010(平成22)年03月01日(月)
時事ドットコム(時事通信社)
ホーム>社会

自殺対策でキャンペーン=福島担当相
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2010030100324

自殺対策を所管する福島瑞穂消費者・少子化担当相は
1日朝、東京・JR新橋駅前で、
政府の自殺対策強化月間のPRキャンペーンを行った。

福島氏は午前8時半から10分間、出勤途中のサラリーマンら
に、体調管理や医療機関への相談を呼び掛けるちらしを配布。

この後、記者団に

「(自殺で)年間3万人以上が亡くなっており、
 心を痛めている。
 少しでも減らすために、しっかり(対策を)やっていきたい」

と語った。

時事通信社 2010年03月01日(月)11時48分
自殺防止に「相談しやすい社会」を 等(NHK、TBS、日テレ、FNN、MBS) [2010年03月01日(Mon)]
2010(平成22)年03月01日(月)
NHKオンライン
トップ>ニュース/報道>ニューストップ>社会

自殺対策強化月間 緊急対策へ
http://www3.nhk.or.jp/news/k10015912771000.html

政府は、例年3月に自殺する人が最も多くなることを受けて
今月を「自殺対策強化月間」と定め、
1日から自殺を防ぐための緊急の対策に乗り出しました。

政府は、去年自殺した人について地域や職業別に特徴を詳しく
分析し、より効果のある支援策を検討することにしています。



強化月間初日の1日は、自殺対策を担当する福島消費者・
少子化担当大臣らが午前中、JR新橋駅前で、
通勤客にチラシを配るなどの街頭活動を行いました。

警察庁によりますと、去年1年間に自殺した人は
全国で3万2,753人で、12年連続で3万人を超え、
中でも働き盛りの男性が多くを占めています。

配られたチラシは、
「お父さん眠れてる?」
というタイトルで、自殺に至るサインの1つとされる
「不眠」について、家族や周囲の人たちが見逃さないよう
呼びかける内容です。

政府が、初めて、今月を「自殺対策強化月間」と定めたのは、
自殺する人が例年3月に最も多くなっているからです。

景気が低迷する中決算期のこの時期に、
資金繰りなどに行き詰まり、追い込まれる人が
多いからではないかとみられています。

このため、政府は、全国のハローワークに窓口を設け、
借金を抱えた人や仕事を失った人たちの相談に乗るほか、
去年自殺した人について地域や職業別に特徴を詳しく分析し、
より効果のある支援策を検討することにしています。

街頭活動を終えたあと、福島大臣は
「自殺に追いやられる人を少しでも減らすために
 相談体制を強化するなど、しっかりやっていきたい」

と話していました。

NHKオンライン 2010年03月01日(月)17時56分

◇ ◆ ◇ ◆ ◇

2010(平成22)年03月01日(月)
NHKオンライン
トップ>ニュース/報道>ニューストップ>社会

自殺対策強化月間 始まる
http://www3.nhk.or.jp/news/k10015897591000.html

政府は、例年3月に、自殺する人が最も多くなることから、
今月を「自殺対策強化月間」に定め、
自殺を防ぐための緊急対策を重点的に行うことにしています。



警察庁によりますと、去年1年間に自殺した人は
全国で3万2,753人で、12年連続で3万人を超えました。

月別でみますと、例年3月に、自殺する人が最も多くなっており、
景気が低迷するなか、決算期を迎えるこの時期に
自殺に追い込まれる経営者などが
ほかの月に比べて多いのではないかとみられています。

このため、政府は初めて、今月を「自殺対策強化月間」と定め、
自殺を防ぐための緊急対策に乗り出すことにしました。

その1つとして、
内閣府のホームページや街頭に立てたパネルで、
自殺する人の多くを占める、働き盛りの男性たちの異変を
見逃さないよう呼びかけます。

また、全国のハローワークに窓口を設け、借金を抱えた人や
仕事を失った人たちの相談に乗ることにしています。

さらに、去年自殺した人について、地域や職業別に特徴を詳しく
分析し、より効果のある支援策の検討を始めることにしています。

内閣府自殺対策推進室の加藤久喜参事官は

「12年連続で自殺する人が3万人を超え、
 待ったなしの状況だと認識している。
 あらゆる対策を総動員して
 少しでも自殺に追い込まれる人を減らしたい」

と話しています。

NHKオンライン 2010年03月01日(月)04時35分

◇ ◆ ◇ ◆ ◇

2010(平成22)年03月01日(月)
News i(TBS)
トップ>今日のニュース>2010年03月01日(月)

自殺防止に「相談しやすい社会」を
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye4368415.html

政府は、例年自殺者が多い3月を対策強化月間と定め、
自殺防止キャンペーンを始めました。

自殺を減らすにはどうしたらいいのか、
「夫を亡くした女性」と「自ら死を考えた女性」が、
その思い、体験を語りました。



茨城県に住む南部節子さん(65)。
6年前、夫の攻一さん(当時58)を自殺で亡くしました。

「何で自分が気づけなかったんだろうって。
 もしかしたら死ぬかもしれないと予測できたのに」

(南部節子さん)

プラント工場の責任者として、休むことなく働き続けた攻一さん。
体調を崩し始めて1年ほど経ったある日、
踏切から線路に飛び込み、自ら命を絶ちました。

遺体の胸ポケットから見つかった紙切れ。
そこには書きなぐったように、最後の思いがつづられていました。

「(遺書を読んで)ある程度は、なんでという思いを
 解決してくれるんだけど、こんな思いで逝ったのかと」

(南部節子さん)

しかし、自殺に追い込まれた原因は最後までわかりませんでした。

「もし死にたいと思ったら、私に
 『おれ死にたいと思っている』
 と言ってくれると思っていた。
 
 でもそうじゃなかった。逆、隠して隠して」

(南部節子さん)

12年連続で3万人以上が自殺する国、日本。
その背景の1つには、
悩みの相談をためらう風潮があるといいます。

自殺を考えたことがある人に対し政府が行った調査では、
「相談したことはない」

と答えた人は約6割に上っています。



「息苦しくて、でも、どうにもできないんで、
 布団の中でうーってもがき苦しんでいた」
(桜井凛香さん【仮名】)

神奈川県に住む桜井凛香さん【仮名】。

コピーライターとして働いていた10年前、
仕事の重圧からうつ病になり、
いつしか自殺を考えるようになっていました。

「あそこの角曲がったら会社だけど、
 その前にトラックとか突っ込んできて死ねないかな
 という思いで(行っていた)」
(桜井凛香さん【仮名】)

その思いをとどめたのは、当時相談に行っていた
カウンセラーのある一言でした。

「『私が死んだって悲しむ人はいない』と言ったら、
 『僕は患者さんが死んだら悲しいし、ショックだよ』
 って言ってくれて」
 (桜井凛香さん【仮名】)

誰にも言えなかった胸の思いをすべて吐き出した桜井さん。
2年前には夫と結婚し、今では自殺を考えることは
なくなったといいます。

「遠回りしてでも生きていく道を探すのはいいと思う」
(桜井凛香さん【仮名】)



「3月は自殺防止強化月間です。よろしくお願いします」
(福島みずほ自殺対策相)

例年、自殺者が最も多い3月。
政府は1日から、自殺対策強化月間として
自殺防止キャンペーンを始めました。

特に中高年の男性を対象に心の悩みを相談するよう
呼びかけています。

また、JR東日本が初の自殺防止キャンペーンを行うなど、
社会全体で取り組む体制が整い始めています。

こうした動きに、南部さんも、まずは相談してほしいと訴えます。

「(悩んでいる人は)相手にもう一歩踏み込んで
 しゃべってください。
 受け取る側も一歩踏み込んで聞いてください。
 もしかしたら、明日、あなたが遺族になるかも分かりません」

(南部節子さん)

「相談しやすい社会」を作ること。
それが自殺大国から変わる第一歩となります。

NHKオンライン 2010年03月01日(月)18時35分

◇ ◆ ◇ ◆ ◇

2010(平成22)年03月01日(月)
日テレNEWS24
ニューストップ>社会>2010年03月01日(月)

眠れていますか?自殺対策強化月間スタート
http://news24.jp/articles/2010/03/01/07154493.html

例年、3月は自殺者が最も多くなる。
内閣府は今月を「自殺対策強化月間」として、
睡眠に着目したキャンペーンを始めた。



「自殺に追いやられる人たちを少しでも減らすために、
 職場で、家の中で、ぜひ声をかけ合ってください」−

1日朝、東京・新橋駅で、福島自殺対策相らがサラリーマンらに
「不眠症状はないか」と問いかけるキャンペーンを行った。

警察庁によると、自殺者は12年連続で3万人を超え、
その4割が40歳代から60歳代の男性。

年度末の決算などがある3月は、自殺する人が最も多くなる。
内閣府は
「眠れない状態が2週間以上続いた場合、
 うつ病の可能性があり、自殺につながる危険がある」

として、医師に相談するよう呼びかけている。

日テレNEWS24 2010年03月01日(月)14時25分

◇ ◆ ◇ ◆ ◇

2010(平成22)年03月01日(月)
FNN(フジニュースネットワーク)
www.fnn-news.com>社会一覧

自殺対策強化月間
内閣府、都内で通勤中のサラリーマンらに自殺対策呼びかけ
http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00172698.html

1日から自殺対策強化月間が始まったのを受け、
内閣府は1日朝、都内で通勤中のサラリーマンらに、
不眠症状がある場合の医師への相談などを呼びかけた。

福島内閣府担当相は
「家族の中でも、
 『お父さん、眠れてますか?』
 って聞いてみてください」

と話した。

自殺者が10年連続で3万人を超え、特に年度末の3月に多い
として、政府は、2010年から自殺対策の強化月間に定め、
福島内閣担当相らが東京・JR新橋駅前でキャンペーンを行った。

2週間以上眠れない日が続くなどの症状がある場合は、
医師に相談するよう呼びかけている。

フジニュースネットワーク 2010年03月01日(月)13時00分

◇ ◆ ◇ ◆ ◇

2010(平成22)年03月01日(月)
MBSニュース(毎日放送)
ニュース>全国>2010年03月01日(月)

■自殺者多い3月、政府・JRが防止策
http://www.mbs.jp/news/jnn_4367918_zen.shtml

きょうから3月ですが、政府は、例年3月は、
自殺する人が増えることから「自殺対策強化月間」に定め、
自殺を防ぐための対策を行うことにしています。

警察庁によりますと、1年間で自殺した人は12年連続で
3万人を超え、月別では例年、3月が最も多くなっています。

会社が決算期を迎えたり、生活環境が変わったりするためと
みられていて、内閣府では、ビラ配りなどで
自殺防止を呼びかけるほか、ハローワークなどに相談窓口を
設け、仕事を失った人たちの相談に乗ることにしています。

また、JR東日本も初めて、自殺防止キャンペーンの取り組み
を行っています。

鉄道自殺の件数は年々増加しているということで、
ビラ配りや駅にポスターを張るなどしたほか、
本社ビル内に「いのちのホットライン」を設置し、
電話相談を受け付けます。

毎日放送 2010年03月01日(月) 11時00分更新
がん患者7割 費用負担大きい 等(NHKオンライン、毎日新聞) [2010年03月01日(Mon)]
2010(平成22)年03月01日(月)
NHKオンライン
トップ>ニュース/報道>ニューストップ>暮らし

がん患者7割 費用負担大きい
http://www3.nhk.or.jp/news/k10015898091000.html

がん患者とその家族のおよそ70%が治療にかかった費用の負担
が大きいと感じ、なかには経済的な理由で治療を断念している
患者もいることが、NPO法人の調査でわかりました。



この調査は、医療政策などを研究している
NPO法人「日本医療政策機構」が、去年11月から12月に
かけて、さまざまながんの患者団体に依頼して行ったもので、
患者とその家族など1,618人から回答がありました。

それによりますと、がんの治療にかかった費用の負担について、
「とても大きい」、「やや大きい」と回答した人は
あわせて71%に上りました。

さらに、全体の7%は、経済的な理由で治療そのものを
断念したり、受けたい治療をあきらめて別の治療を選んだり
していました。

また、治療の悩みで最も多かったのは
「不安や恐怖」など精神的な悩みで全体の64%、次いで
「副作用や後遺症」など肉体的な苦痛で60%となっている
一方で、痛みを和らげる「とう痛ケア」を受けたことがない
という回答が59%に上りました。

このほか、全体の5人に1人にあたる20%が治療には
「満足していない」
と回答しており、日本医療政策機構は

「がん患者と家族が抱えるさまざまな苦痛を和らげて
 がん医療を充実させていくことが今後の課題だ」
と指摘しています。

NHKオンライン 2010年03月01日(月)04時35分

◇ ◆ ◇ ◆ ◇

2010(平成22)年02月16日(火)
毎日新聞 地方版
トップ>地域ニュース>東京

香山リカのココロの万華鏡:「お金と闘う」がん患者/東京
http://mainichi.jp/area/tokyo/news/20100216ddlk13070289000c.html

テレビのドキュメンタリー番組が基になって生まれた
1冊の本に衝撃を受けた。

「がん患者、お金との闘い」(札幌テレビ放送取材班)
がそれだ。

今や日本人のふたりにひとりががんになる時代、と言われるが、
患者さんや家族の経済的負担についてはあまり語られていない。

日本には健康保険もあれば高額療養費制度もあるし、
生命保険に入っている人も多いし、と思う人もいるかも
しれないが、これらの制度にはいろいろな問題もある。

もちろん、患者さん自身が治療のために仕事を減らしたり、
やめなくてはならなくなれば、それだけですぐに
家計は大きな痛手を受けることになる。

さらに最先端の抗がん剤などの治療を受けようと思うと、
その負担は莫大(ばくだい)なものになる。



実際に番組を作ったテレビ局が取ったアンケートでは、
9割以上の患者さんが
「経済的負担を感じる」
と答えている。

しかし、がん患者に対する公的支援はほとんどなく、
わずかに使える制度についてもよく知られていないのが実情だ。

たとえば、今はがんも障害年金受給の対象になっているのだが、
社会保険事務所の窓口さえ、そのことを知らないことがある
という。

本書に登場する、がん薬物療法専門医である結城医師は、
お金がないからと治療をやめていく患者さんを
多数見てきた経験を語りながら、こう言う。

「抗がん剤が高いことは開発費にお金がかかっているので
 しようがない現状だが、僕ももっと勉強して
 いろんな助成の制度をお伝えできればいいと思った」



そう、これからは
「医者は医学のことだけしか知らない」
では、患者さんを本当の意味で助けることはできない。

患者さんの心のこと、生活のこと、
そして経済的な問題や助成の制度まで目配りをできて、
はじめて“主治医”としての機能を果たしたことになる。

そこまではちょっと、という場合でも、せめて
「何か使える制度があるはずだから、
 医療ソーシャルワーカーに尋ねてみて」

とつなぐくらいの気持ちは不可欠だろう。



とはいえ、日々の診療や書類書き、新しい治療法、
薬を覚えるので精いっぱいで、とかく

「治療費のこと? 私に言われてもわからないよ」
などと言ってしまいがちなのが医者というもの。

私も「お金との闘い」が病気以上に患者さんたちを苦しめている
場合がある、という現実を忘れないでおきたいと思った。

毎日新聞 地方版 2010年02月16日(火)
| 次へ
プロフィール

黒水 宣行さんの画像
黒水 宣行
プロフィール
ブログ
リンク集
最新コメント
最新トラックバック