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ニッポン密着:「杉並病」ごみ施設3月廃止、被害今も 鈍い行政、住民不信感(毎日新聞) [2009年01月18日(Sun)]
2009(平成21)年01月18日(日)
毎日新聞 東京朝刊
トップ>ニュースセレクト>サイエンス

ニッポン密着:「杉並病」ごみ施設3月廃止、被害今も
鈍い行政、住民不信感
http://mainichi.jp/select/science/news/20090118ddm041040094000c.html

東京都杉並区で、多数の周辺住民が健康被害を訴えた「杉並病」の
原因となった不燃ごみ中間処理施設「杉並中継所」が今年3月廃止
される。稼働から13年、被害者の苦しみは続くが、杉並と同様に
廃プラスチックを扱う大阪府内の施設周辺では、杉並病に酷似した
症状を訴える住民が続出して問題化している。
ごみを大量に生み続けるニッポン。杉並病問題は終わりではなく、
始まりだったのではないか−−。

ベランダに布団を干す家が多い晴天の日、木村洋子さん(67)宅
の窓は閉め切られていた。干した布団で寝るとせきや湿疹(しっし
ん)が出る。付着物質に反応するという。月10万円の年金暮らし。
「何の楽しみもない。生きているだけ」
と言った。

中継所から約500メートル離れた練馬区の2階建てに住む。
夫を胃がんで亡くし1人暮らし。中継所が稼働後間もなく勤務先の
百貨店で立っていられないほどの疲労感に襲われ、目がかすんだ。
帰宅後は食べた物を吐き、体中に赤い斑点もできた。過労と考え、
98年、定年2年前に退職した。

00年、居間で倒れ、救急車で運ばれた。目が見えなくなり体が
揺れてベッドをつかんで耐えた。めまいの診断で入院後、自宅に
投げ込まれた印刷物で「杉並病」を初めて知った。木村さんは、
当初、中継所問題を知らなかった「被害者」だ。
区職員に病状を訴えたが、その後連絡はなかった。

宮田幹夫・北里大名誉教授の診断は化学物質過敏症。杉並区の依頼
で被害者の集団検診をした経験を持つ宮田教授は
「自律神経や眼球運動、視覚検査で異常が出ており、中継所近くの
被害者と同じ症状。発症時期から考えても中継所の影響は間違い
ない」
と語る。



杉並病の特徴の一つは、被害者がありながら原因物質はいまだに
特定されていないということだ。中継所から多くの化学物質が発生
しており、国の公害等調整委が
「特定できない化学物質」
としたのに対し、都の調査委員会が00年に報告したのは
「不燃ごみを処理する際に発生した硫化水素」で、07年の東京
地裁判決も追認した。

しかし、硫化水素説は揺らぎ始めている。自殺の手段として知られ
るが古くから温泉で発生しており、複数の医学・化学者は
「今も続く症状は説明できない」
と、広く化学物質説をとる。調査委会長の柳川洋・自治医科大名誉
教授(公衆衛生)は
「中継所稼働後の数カ月間、硫化水素が出たのは間違いなく主因だ
と判断した。しかし、その後の健康被害は調べていないので分から
ない」
と振り返る。

原因追究も含め一連の行政側の対応に被害者側が不信感を募らせ、
多くが補償を申請しなかった。そこには、科学・医学的知見が
定まっていない被害にどう対応するか、決め手を欠く行政の姿が
ある。



大阪府寝屋川市。環境NGO(非政府組織)代表で地元町内会長の
長野晃さん(65)は
「まさか足元で」
と嘆いた。知人に杉並中継所のデータ調査を依頼された際、プラス
チック圧縮過程で化学物質が発生する事実に驚いた経験があった。
その3年後、地元自治体などから集めた廃プラを加工する民間施設
が近くにでき、寝屋川市などが共同運営する廃プラ中間処理施設も
昨年稼働した。隣接する施設の間に立つと甘酸っぱいにおいが鼻に
つく。地元では「廃プラ臭」と呼ぶ人もいる。

民間施設が運転を始めた翌年の06年夏、津田敏秀・岡山大教授
(環境疫学)が約1500人を対象に実施した健康調査では、施設
から700メートル以内の住民は2800メートル付近に比べ、
湿疹の発症が12・4倍、目の痛みが5・8倍になる結果が出た。
左半身がしびれたまま食べ物を吐き続けた20代の女性もいる。

しかし、住民による2施設の運転差し止め請求訴訟は昨年9月、
大阪地裁が
「化学物質は排出されているが、健康被害は認められない」
と棄却(住民側控訴)。市や府も一貫して被害者の存在を認めず、
住民への疫学調査もしていない。

「病因物質の特定より、施設周辺で症状が多発している事実が優先
ではないか。水俣病など公害の拡大は行政の放置の歴史だった」

津田教授の指摘が杞憂(きゆう)と言い切れるかどうか。

廃プラの中間処理やリサイクル施設は全国で700を超え、増加を
続けている。 【宍戸 護】

◇跡地に廃プラ施設、区長は「設置せず」
山田宏・杉並区長は、中継所跡地に廃プラ中間処理など化学物質を
排出する施設は設置しない方針を明らかにした。東京都から施設を
移管された際、20年度まで「ごみ施設」として使用するという
条件があるが
「現実に健康被害に悩む人たちがおり、同じような施設では廃止の
意味がない。清掃関連施設として幅広く考える」
という。

==============

■ことば
◇杉並病の経緯
収集車が地域で集めた不燃ごみを圧縮して東京湾岸の処理センター
に運ぶための施設「杉並中継所」が96年春に稼働後、周辺住民
120人以上が目やのどの痛み、皮膚炎、倦怠(けんたい)感など
を訴え、
「プラスチックの圧縮過程で発生した化学物質が原因で健康被害に
遭った」
と主張した。中継所は00年に東京都から杉並区に移管された。
02年には国の公害等調整委員会が申請者18人のうち14人の
健康被害との因果関係を認めたが、これまで被害補償された人は
いない。

毎日新聞 2009年01月18日 東京朝刊
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