Watch!:寝屋川の中学生が「いじめ撲滅劇」 アンケ・実例基にシナリオ/大阪(毎日新聞)
[2009年01月13日(火)]
2009(平成21)年01月13日(火)
毎日新聞 地方版
トップ>地域ニュース>大阪
Watch!:寝屋川の中学生が「いじめ撲滅劇」
アンケ・実例基にシナリオ/大阪
http://mainichi.jp/area/osaka/news/20090113ddlk27040171000c.html
◇ DVD化、市内小中校配布へ
寝屋川市立の12中学校の生徒有志がこのほど、いじめ撲滅劇を
市内の教師や保護者ら約300人を前に上演した。実例を生かした
シナリオは、学校生活での厳しい人間関係を生々しく表現し、観客
に強いインパクトを与えた。劇はDVD化して市立の全小中学校に
配布する予定。28日にも大阪市内で教職員約1200人を相手に
上演する。【福田隆】
◇ 厳しい人間関係、生々しく表現 保護者らに強いインパクト
同市では、07年から各中学校の生徒会役員らによる「寝屋川市
中学生サミット」を定期的に開催。いじめ撲滅に向け、ビデオ
ドラマの制作や大規模アンケートの実施などを重ねている。
今回は自作の劇を上演した。
題は「空白の朝に」。
ある朝、黒板に「みんな大嫌い!」と大きな書き置きがあった。
「あいつじゃないか。きのう、みんなで責めただろ」。
その女子生徒が朝から行方不明だとわかる。
「あいつ、まさか……」
と自殺におびえる生徒たち。女子生徒の最後のメッセージかも
しれない板書を、誰も消せない。
一方で
「彼女は生意気だった」
「女子は裏で文句言うけど、オレは堂々と批判した。
お前たち(女子)とは違う」
と自己弁護が続く。さらに
「ネットにクラスのこと書き込んだのはお前か?」
「それは、私だけじゃない」
と互いを責め合う。
すると、普段はおとなしい生徒数人が、意を決したように
口を開き始めた。
「彼女の前は、私がいじめの標的だった。1人で弁当食べるのは
結構きついよ」。
「そうだったっけ?」
と一同。
女子生徒が責められた理由は、自分の考えでたった1人でも行動
する振る舞いが「ウザイ」と映ったからだった。
「結局、1人で何かをやれるヤツなんて、このクラスには1人も
いないんだ」。
生徒たちは彼女の強さと、自分たちの弱さを認めた。
その後も生徒たちの告白は続き、意外な事実に教室は沈黙して
いった。学級委員を職員室に呼び出す校内放送が流れる場面で、
劇は終わる。
12校の生徒を対象に行ったいじめに関するアンケートと、生徒会
役員たちが出し合ったいじめの実例を基にシナリオを作った。
制作を取りまとめ、学級委員役を演じた第十中3年の前生徒会長、
谷口良太郎さん(15)は
「生徒たちのやりとりは生々しくて残酷だけど、心に響くものを
作りたかった。最後のシーンは、見た人の記憶に残るように
したかった」
と話した。
その狙いは、大人たちに確実に届いた。小4を担任する男性教諭
(29)は
「教師の目が届く範囲は限られていて、生徒はあんな本音を
持っているんだなと改めて気付かされた」
と話した。ある保護者は
「気軽に見に来たのだが、ここまで重く、内容があるとは思わな
かった」
と感心。生徒指導を担当する中学の男性教諭(49)はこう話した。
「生徒からの『自分たちのことを知ってほしい、そして、何が
出来るか考えてほしい』というメッセージだと思う。
後は我々大人の仕事だ」
毎日新聞 2009年01月13日 地方版
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アンケ・実例基にシナリオ/大阪
http://mainichi.jp/area/osaka/news/20090113ddlk27040171000c.html
◇ DVD化、市内小中校配布へ
寝屋川市立の12中学校の生徒有志がこのほど、いじめ撲滅劇を
市内の教師や保護者ら約300人を前に上演した。実例を生かした
シナリオは、学校生活での厳しい人間関係を生々しく表現し、観客
に強いインパクトを与えた。劇はDVD化して市立の全小中学校に
配布する予定。28日にも大阪市内で教職員約1200人を相手に
上演する。【福田隆】
◇ 厳しい人間関係、生々しく表現 保護者らに強いインパクト
同市では、07年から各中学校の生徒会役員らによる「寝屋川市
中学生サミット」を定期的に開催。いじめ撲滅に向け、ビデオ
ドラマの制作や大規模アンケートの実施などを重ねている。
今回は自作の劇を上演した。
題は「空白の朝に」。
ある朝、黒板に「みんな大嫌い!」と大きな書き置きがあった。
「あいつじゃないか。きのう、みんなで責めただろ」。
その女子生徒が朝から行方不明だとわかる。
「あいつ、まさか……」
と自殺におびえる生徒たち。女子生徒の最後のメッセージかも
しれない板書を、誰も消せない。
一方で
「彼女は生意気だった」
「女子は裏で文句言うけど、オレは堂々と批判した。
お前たち(女子)とは違う」
と自己弁護が続く。さらに
「ネットにクラスのこと書き込んだのはお前か?」
「それは、私だけじゃない」
と互いを責め合う。
すると、普段はおとなしい生徒数人が、意を決したように
口を開き始めた。
「彼女の前は、私がいじめの標的だった。1人で弁当食べるのは
結構きついよ」。
「そうだったっけ?」
と一同。
女子生徒が責められた理由は、自分の考えでたった1人でも行動
する振る舞いが「ウザイ」と映ったからだった。
「結局、1人で何かをやれるヤツなんて、このクラスには1人も
いないんだ」。
生徒たちは彼女の強さと、自分たちの弱さを認めた。
その後も生徒たちの告白は続き、意外な事実に教室は沈黙して
いった。学級委員を職員室に呼び出す校内放送が流れる場面で、
劇は終わる。
12校の生徒を対象に行ったいじめに関するアンケートと、生徒会
役員たちが出し合ったいじめの実例を基にシナリオを作った。
制作を取りまとめ、学級委員役を演じた第十中3年の前生徒会長、
谷口良太郎さん(15)は
「生徒たちのやりとりは生々しくて残酷だけど、心に響くものを
作りたかった。最後のシーンは、見た人の記憶に残るように
したかった」
と話した。
その狙いは、大人たちに確実に届いた。小4を担任する男性教諭
(29)は
「教師の目が届く範囲は限られていて、生徒はあんな本音を
持っているんだなと改めて気付かされた」
と話した。ある保護者は
「気軽に見に来たのだが、ここまで重く、内容があるとは思わな
かった」
と感心。生徒指導を担当する中学の男性教諭(49)はこう話した。
「生徒からの『自分たちのことを知ってほしい、そして、何が
出来るか考えてほしい』というメッセージだと思う。
後は我々大人の仕事だ」
毎日新聞 2009年01月13日 地方版


