天神・親富孝通り 覚せい剤汚染、格好の密売市場に(読売新聞/福岡)
[2009年03月22日(Sun)]
2009(平成21)年03月22日(日)
読売新聞
ホーム>九州発>地域版>福岡
天神・親富孝通り 覚せい剤汚染、格好の密売市場に
http://kyushu.yomiuri.co.jp/local/fukuoka/20090322-OYS1T00365.htm

福岡市の繁華街では、若者への違法薬物の浸透が
懸念されている(天神で)
心も体もむしばむ薬物の情報が氾濫(はんらん)する今、県内でも
安易に手を染める若者が後を絶たない。
特に覚せい剤は依存性が高く危険だが、福岡市・天神の親富孝通り
のクラブで客が覚せい剤を使用したとして逮捕されるなど、
「白い悪魔」は身近な所に忍び寄っている。
薬物依存者のリハビリなどを支援する団体は
「覚せい剤は死に直結する恐ろしい薬だと知ってほしい」
と訴える。
「S(エス)」、「スピード」、「アイス」。
県薬務課によると、従来、「シャブ」として通っていた覚せい剤
の呼び方は、今、若者受けしやすい名称で呼ばれることが多く
なったという。
最近は大麻に関する報道が目立つが、国内で最も乱用されている
薬物は覚せい剤。県内の覚せい剤取締法違反容疑で摘発、補導
された人数は大麻の5倍以上の609人(2007年)に上り、
うち少年は24人で全国でワースト4位だった。
昨年11月下旬には、匿名の110番を受け、県警捜査員が、
親富孝通りのクラブに立ち入り、客らを任意同行。尿検査の
結果、少年を含む客8人から覚せい剤などの薬物反応が出た。
◇
親富孝通りなど福岡市の繁華街で違法薬物が若者に広がっているの
では――。天神で違法薬物がはびこる現状に懸念が広がっている。
通り近くで26年間、飲食店を営み、地元の町内会長も務める
御木裕さん(59)は
「治安は良くなったが、最近は、大麻の密売などの話を耳にする
ようになった」
とため息をつく。
県警薬物銃器対策課の衞藤卓宣次席は
「天神、中洲など若者が多く集まる場所は、密売する側にとって
格好の市場になっている」
と指摘。ある捜査関係者も
「親富孝通りでは、簡単に若者の大麻所持を発見できる。
違法薬物の無法地帯になっている」
と打ち明ける。
県警では親富孝通りでの取り締まりに力を入れ、地元住民・企業に
よる「天神合同パトロール隊」もこの通りの巡回を検討している。
20年来、天神の住民でもある隊長の藤木敏一さん(59)は
「街の美化、防犯パトロールを通して、地域で目を光らせなければ
薬物犯罪もなくならない」
と語気を強める。
◇
「助けてください」
と、体を震わせながら訪ねてきたり、パジャマ姿で駆け込んで
きたり――。薬物依存者のためのリハビリテーション施設
「九州ダルクデイケアセンター」(福岡市博多区)には、
月に40件ほどの相談が寄せられる。そのうち半数以上が
覚せい剤に関するものだ。
同施設長の中嶋清治さん(49)は、この十数年でかかわって
きた薬物依存者約15人を自殺などで亡くした。
そのうち、約半数は覚せい剤を使っていた。
中嶋さんは
「覚せい剤を摂取するのは『死への切符』を買ったのと同じ」
と警告し、
「若者が集う街を、みんなで薬物犯罪が起きない土壌にしていく
ことが必要」
と、地域ぐるみで取り組む重要性を強調する。
(2009年3月22日 読売新聞)
読売新聞
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天神・親富孝通り 覚せい剤汚染、格好の密売市場に
http://kyushu.yomiuri.co.jp/local/fukuoka/20090322-OYS1T00365.htm

福岡市の繁華街では、若者への違法薬物の浸透が
懸念されている(天神で)
心も体もむしばむ薬物の情報が氾濫(はんらん)する今、県内でも
安易に手を染める若者が後を絶たない。
特に覚せい剤は依存性が高く危険だが、福岡市・天神の親富孝通り
のクラブで客が覚せい剤を使用したとして逮捕されるなど、
「白い悪魔」は身近な所に忍び寄っている。
薬物依存者のリハビリなどを支援する団体は
「覚せい剤は死に直結する恐ろしい薬だと知ってほしい」
と訴える。
「S(エス)」、「スピード」、「アイス」。
県薬務課によると、従来、「シャブ」として通っていた覚せい剤
の呼び方は、今、若者受けしやすい名称で呼ばれることが多く
なったという。
最近は大麻に関する報道が目立つが、国内で最も乱用されている
薬物は覚せい剤。県内の覚せい剤取締法違反容疑で摘発、補導
された人数は大麻の5倍以上の609人(2007年)に上り、
うち少年は24人で全国でワースト4位だった。
昨年11月下旬には、匿名の110番を受け、県警捜査員が、
親富孝通りのクラブに立ち入り、客らを任意同行。尿検査の
結果、少年を含む客8人から覚せい剤などの薬物反応が出た。
◇
親富孝通りなど福岡市の繁華街で違法薬物が若者に広がっているの
では――。天神で違法薬物がはびこる現状に懸念が広がっている。
通り近くで26年間、飲食店を営み、地元の町内会長も務める
御木裕さん(59)は
「治安は良くなったが、最近は、大麻の密売などの話を耳にする
ようになった」
とため息をつく。
県警薬物銃器対策課の衞藤卓宣次席は
「天神、中洲など若者が多く集まる場所は、密売する側にとって
格好の市場になっている」
と指摘。ある捜査関係者も
「親富孝通りでは、簡単に若者の大麻所持を発見できる。
違法薬物の無法地帯になっている」
と打ち明ける。
県警では親富孝通りでの取り締まりに力を入れ、地元住民・企業に
よる「天神合同パトロール隊」もこの通りの巡回を検討している。
20年来、天神の住民でもある隊長の藤木敏一さん(59)は
「街の美化、防犯パトロールを通して、地域で目を光らせなければ
薬物犯罪もなくならない」
と語気を強める。
◇
「助けてください」
と、体を震わせながら訪ねてきたり、パジャマ姿で駆け込んで
きたり――。薬物依存者のためのリハビリテーション施設
「九州ダルクデイケアセンター」(福岡市博多区)には、
月に40件ほどの相談が寄せられる。そのうち半数以上が
覚せい剤に関するものだ。
同施設長の中嶋清治さん(49)は、この十数年でかかわって
きた薬物依存者約15人を自殺などで亡くした。
そのうち、約半数は覚せい剤を使っていた。
中嶋さんは
「覚せい剤を摂取するのは『死への切符』を買ったのと同じ」
と警告し、
「若者が集う街を、みんなで薬物犯罪が起きない土壌にしていく
ことが必要」
と、地域ぐるみで取り組む重要性を強調する。
(2009年3月22日 読売新聞)




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