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NPO法人宮崎自殺防止センターを応援したい

NPO法人国際ビフレンダーズ 宮崎自殺防止
センターでボランティア活動を始めました。
いろいろと勉強中です。

なお、このブログは、自死等の相談に応じるものではありません。


NPO法人宮崎自殺防止センター
■ TEL 0985(77)9090
■ 毎週 日・水・金曜日
   午後8時から午後11時まで(3時間)


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自死予防の3つのカテゴリ>宮日新聞〔客論〕甲斐所長 [2008年06月02日(Mon)]
2008(平成20)年06月02日(月)
宮崎日日新聞 総合面

〔 客 論 〕 カウンセラー 甲斐 妙子
3つのベンション

「だめだよ! 死んじゃだめ!」
姉と慕う少女が崖から飛び降りようとした時、
少年は夢中で叫び抱き止めた。自身も心の痛みで
声が出なくなっていたというのに…。
最近観た映画のワンシーンだ。

「プリベンション」「インターベンション」
「ポストベンション」は自殺予防の3領域である。

一次予防の「プリベンション」は、広く社会に知って
もらうための予防教育として講演会や講座、キャンペーンなど
主に行政が機動力とノウハウを生かして行っている。
私たち民間の自殺防止センターも講演会などを開催している。

二次予防の「インターベンション」は介入の意味で、
自殺の危険度の高い人を早期発見・早期治療に結び付け、
われわれが行っている電話相談や面談、必要があれば
危機介入なども含む。冒頭の少年のように、目の前に
飛び降りようとしている人がいたら、人は誰でも必死で
止めに入るだろう。

最後の「ポストベンション」は自殺が起こったあとの
「事後対応」。つまり遺族や未遂者のケアである。
全国的にみてもこのポストベンションの部分が一番
立ち遅れている。なぜか、思うに自殺がこれまで
個人の問題としてのみとらえられ、社会の偏見にさらされ、
自殺を語ることをタブーとされてきた長い歴史があるからだ。

遺族はある日突然かけがえのない大切な人を失い、
途方に暮れる。なぜ? どうして? と故人に問い、
守ってあげられなかったと自分を責める。

その葛藤は計り知れなく、時に不安障害・うつ病・
PTSD(心的外傷後ストレス障害)を引き起こす。
周囲には隠すことが暗黙の了解となり、家族間で封印して
しまうことも多いと聞く。それは今の社会が、自殺を
交通事故死や病死と同じように「語れる死」にしていない
からだ。

NPO法人自殺対策支援センターライフリンクは、
昨年度「自殺を語ることのできる死へ」のテーマで
「自死遺族支援全国キャラバン」を47都道府県で展開した。
自殺したと言える社会にならないと自殺は減らないと私も思う。

では「自殺でした」と言える社会とはどのような社会なのだろう。
いまだ実現していないので想像して羅列してみる。

経済的に安心して老後を送れて、家族がいなくても、話を聴き合える
相手がいる。体やこころの具合にあわせた選択的就労の場があり、
失業中の人には生活費や教育費を低金利で貸し付ける制度がある。
いのちを担保にする制度は廃止され、小学校から生きることと
死ぬことの両方を教える「哲学の教育」がある。自分も相手も
尊重しながら気持ちを伝え合う(アサーティブと傾聴)文化がある。

また、うつのサインが生活レベルで浸透し、お互いに気付き
声を掛け合う日常。家族にも友人にも言えない悩みを気軽に
相談できる窓口がある。かかりつけ医と専門医の連携システム
(G−Pネット)が充実。昨今の硫化水素のような、連鎖による
群発自殺を防ぐためのセーフティネット充実と、
センセーショナルな報道に対するガイドラインの再構築。
自殺をあおるようなネット情報は皆無。未遂者には事後の
初期治療から「こころの専門家」がかかわり、再企図を防ぐ
プログラムがある。

大事なのは誰もが遺族や未遂者の気持ちをわかろうとすることだ。
「自殺予防」と銘打った地域創りがあっても良いと考える。

かい・たえこ
福岡県生まれ。愛媛大学法文学部卒業。
看護師など経て、NPO法人「宮崎自殺防止センター」所長。
宮崎市。

********************

以上、引用終わり

これまで多くの現場を歩んできた
甲斐さんならではの「客論」である。

「生き心地の良い」社会、
「自殺でした」と言える社会に向けて、
さまざまな提案には賛同できるところが大きい。



最後の「『自殺予防』と銘打った地域創り」という
アイディアには、もしかしたら、賛否両論があるかも
分からない。自分自身も答えを探し求めている。

東国原知事が自死問題を「デリケートな問題」と評したように、
ここはたいへん意見が分かれるところだろう。
人それぞれの「人間観」や「死生観」が問われる。



あえて「自殺」ということばをタブー視せずに使い、
こころや生命の危機に瀕した方々と真摯に誠実に向かい合って
いく姿勢は、自殺防止センターの相談員(ビフレンダー)の基本である。

一方、自殺ということばを使わず、人と人とのつながりや
関係性を見直し、「生きる」意味や意欲をコミュニティの中で
快復していこう、といった方法も、わりあいに元気な方々にとっては
有益だろう。



いちばん現実的なのは、この2つの方法があることを
素直に認め、「いいとこ取り」をすることではないか。

スーパー救命救急病院も、近所のかかりつけの名医も、
ともに両方いてくださってこそ心強いというものだ。

コメント

岡山からいつもブログを拝見しています。
甲斐さんの客論に同感です。
他人事ではなく、どう一人ひとりが自分の問題として地域で関わるか、「まちづくり」の視点が大切になってくると感じます。
トラックバックがうまくできなかったのですが、当方ブログに引用させていただきました。


いのちを考え、支える〜地域の暮らしの中で





Posted by:kawasaki  at 2008年06月04日(Wed) 07:22
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