パート.1から続きます。
経営者になるためにはどうしたらいいんだろう。
さっぱりわからなかったので、まずはIT企業に就職しましたが、肌に合わずその後証券会社に総合職として入りました。収益に対してガツガツ向かっていく人たちを見て、ビジネスの世界とはこういうものなのか、と感じました。
そして社会人になってみて初めて、周りに女性が少ないことに気づきました。特に総合職になると、未婚の20代か、独身の40代かという感じで30代がすっぽり抜け落ちているのです。これはどういうことなんだろうと思いました。
総合職の女性もいたものの、仕事一筋の人、結婚しても全く子どもを産む気配がない人、結婚して子どももいるけれど、責任のある仕事はしていない人、そして積極的に人生の選択をしてこなかった人(酔うと人生を嘆いてみたり。。)、と、大変失礼ではあるけれど、どなたも「積極的になりたいとは思えない」か「とてもなれないよ。。」というタイプの女性でした。
もっと自分の価値観に近い働く女性の幸せ像ってないのかなぁ、そう思っていた時でした。E-womenささきかをりさん主催の国際女性ビジネス会議に出席した陽子さんはとても素敵な女性と出会います。4人も子どもがいながら商社に勤め、仕事が本当に楽しいの!と言っている女性です。この女性に出会ったことで、陽子さんは女性が一生働くファーストステップは、その人自身の意識改革だな、と思うようになりました。
今まで何かに熱中して生きてきた私だったけど、社会人になってから、心から熱中することがありませんでした。そのことで自分らしく生きていない、なぜだか悲しい、何をやってもむなしいと思い、2~3年前からは家に帰ってはと泣くという日が続きました。
バレエに熱中していた自分、国際協力に熱中していた自分。
じゃあ、今の自分は何にはまれるのだろう…
そんな時、総務省への出向を命じられた陽子さん。自分は、経営者になりたくて金融業界に入ったのに、なんで総務省に。。この経験が経営者になった時にどう生きるんだろうか?と最初は不満に思っていた陽子さんでしたが、時間的に余裕ができたことで新しいことにチャレンジをするゆとりが生まれました。
そして鶴岡秀子さんの「人生をシフトさせる8日間」というセミナーに出たことでドリプラに出会い、ドリプラ2011世界大会の予選を見て、何かにチャレンジしていく決意をしました。
中学校から大学までずっと女子校の環境で来た、そしてアジアやアフリカでの女性も見てきた。就職してからは、社会で活躍しているのは圧倒的に男性だという現実を今まさに見ている。総務省に出向して、国会中継のメモ取りをする機会も増えたけど、女性議員は圧倒的に少ない。果たしてこの国に女性の首相が誕生する日は来るのだろうか?そういう現状を見て、陽子さんは思ったのです。
「私は日本の女性が輝ける社会を作りたい!」
こうして、「人生をシフトさせる8日間」の最終プレゼンで「育児や介護をしながら働く女性を応援したい」というプレゼンをします。そして、男性にそんな女性を応援してほしい、という内容を盛り込みました。
すると、プレゼンを見た人から「感動した!」「妻の夢を応援しようと思った!」等、たくさんの応援をもらったのです。
その応援を得て、ドリプラ世界大会へとエントリーした陽子さん。
今、生まれたばかりの自分の夢と真剣に対峙しています。
普通の女性がライフイベントを迎えたとしても働け続けることが出来る世の中にしていくにはどうしたらいいか、自分らしく社会とかかわっていくにはどうしたらいいか、女性が自己実現していくにはどうしたらいいか、
これらは本当にこれからの社会にとって必要不可欠な課題です。「これからずっと女性を応援していくんだ!」その気持ちは絶対にあきらめたくない、と力強くいってくれた陽子さん。
大丈夫、ズボッとハマった時にものすごい力を発揮するのが陽子さんです。きっと今回もズボッとはまって、日本の女性を「ワーキングミューズ」の夢でキラキラ輝かせていくにちがいありません。
つい先日もIMFが緊急レポート「Can Women Save Japan?」で日本を救えるのが女性だと強く訴えていました。陽子ちゃん、出番ですよ!