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今日の人116.佐田 洋さん [2014年05月14日(Wed)]
今日の人は、丸善醤油株式会社専務取締役、入善ブラウンラーメンやレッドラーメンの仕掛け人でもある佐田洋さんです。
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佐田さんは昭和54年生まれ、入善生まれの入善育ちです。入善と言えば富山でいちばん人気のゆるキャラ「ジャンボール三世」もとっても人気ですよね。
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ジャンボール三世と佐田さん

お父さんは醤油会社を経営しながら空手道場もやっていらっしゃったこともあり、小さい頃から空手をやっていました。それで小さい頃は空手の先生になりたいと思っていました。
とはいえ、空手だけでなく、運動全般得意な子ども時代。水泳も大会に出ていましたし、夏だけ相撲にも駆り出され、スポーツ少年団ではラクビーも。でも、スポーツをしている時がとても好きでした。

中学校では柔道部に入り、ここでも大活躍。この頃になると、夢は日本一の社長に。
その頃の悩みは彼女がいないことでしたが、いつも男子生徒のたまり場になるとても楽しい家でした。

高校に入ってからは、空手部を作って欲しいと先生に頼みましたが認められませんでした。そんな時にショッピングセンターでブラブラしていると、体育の先生にグラウンドに連れて行かれてハンマー投げをさせられます。小さい時からスポーツマンの佐田さんでしたから、ハンマーはぐんぐん飛びました。そして、高校3年間はハンマー投げの選手として活躍することになります。この頃は体育の先生になりたいと思っていました。とにかく体を動かすのが大好きだった佐田さん。体育の先生は1日中体育をしていさえすればいいと思っていたのです。

家には相変わらずたくさんの友だちが遊びに来ていました。小・中・高を通してずっと佐田さんのうちに遊びに来る友だちもたくさんいました。誕生会をしたり、お花見会をしたり、考えてみるとこの頃からイベントを企画するのが大好きだったのです。

こうして運動一筋で過ごし、そして仲間とのつき合いも大事にしてきた佐田さんでしたが、大学では東京に出ます。実は、陸上で体育大学への推薦をもらっていたのですが、面接試験の時に空手をやりたいと言っていた佐田さん。陸上で推薦をもらっているのに空手をやりたいと言って通るわけもなく、結局一浪して経営学部に入りました。しかし、入った大学にはやりたかった空手部がありませんでした。がっかりした佐田さん。

でも人生とは何が転機になるかわからないものです。声が大きかった佐田さんは学籍番号が隣だった男子に誘われバンドでボーカルをやることに。このパンクバンドがとても人気が出て、年間100回ものライブをこなすことになったのです。こうして音楽に夢中になっていった佐田さん。ボーカルは本当に楽しかった。大学時代空手はやっていなかったのですが、体を鍛えることは忘れてはいませんでした。
 
大学時代に佐田さんの人生に大きな影響を与えた人がいます。それはアルバイト先の社長と専務でした。いつも怒られながらも可愛がってくれました。仕事とはなにか?お金をもらうとはどういうことか?失敗の中からさまざまなことを学びました。この時に仕事をする上での気持ちの在り方を学べたことが、自分の人生の中で大きかった、そう思っています。

実は大学を卒業した後も、そのまま東京に残りバイトしながらバンド活動を続けていた佐田さん。しかし、富山のお父さんが無呼吸症候群で事故を起こしたことがきっかけで実家に戻ることを決意します。バイト先の社長からは正社員にならないかと誘われていましたし、バンド活動も楽しかったので、後ろ髪を引かれながらの帰郷でした。

バンドを休止し実家の丸善醤油味噌株式会社で働き始めた佐田さん。でも、最初は毎日つまらなくてたまらなかった。刺激にあふれていた東京と田舎の生活はあまりにもちがっていました。
しかし、ここで腐らないのが佐田さんです。どうやって田舎の生活を楽しもうか、そちらに視点をシフトしました。まずは昔の仲間たちを集めていろいろやることから始めました。元々何か企画するのが好きだった佐田さんは会社の屋上でBBQをしたり、古民家で飲み会を開催したりと昔のイベント屋っぷりがよみがえりました。

入善町商工会青年部にも入って活動を開始しました。商工会青年部の50周年事業について話し合われた時のことです。60周年にも残るものを何か作ろうという声が上がりました。そこで佐田さんはラーメンを作ろうと提案。その頃、富山で有名なラーメンといえばブラックラーメンしかありませんでした。ブラックに続くラーメンに続け~と、佐田さんが中心になってラーメンを開発していました。

その頃佐田さんがよく通っていたロックバーOTO(実はこのお店は佐田さんが奥さんと出会われた運命の場所でもあります)というお店では〆に甘エビで出汁を取った味噌汁を出していました。これがすごく美味しかった。「エビ味噌ラーメンよくない?それに自分は味噌屋だ!」

こうして出来上がった入善ブラウンラーメンを50周年記念式典で食べてもらったら、みんな大絶賛でした。そして、おいしいからずっと食べられるようにしてくれと言われます。
こうして、商工会青年部の有志で合弁会社善商を立ちあげ、佐田さんは最年少ながら初代代表になりました。そしていろいろな人たちと繋がる中、知事の懇談会でNPO法人工房あおの丘の皆さんと話す機会がありました。あおの丘さんは障がいを持つ方々を、 社会の一員として自覚出来るよう、支援し、社会活動に「参加」し、「協働」出来る機会を 常に提供しているNPO法人です。佐田さんたちは忙しくてなかなか麺を作るのが追いつかない。あおの丘さんには手はたくさんある。じゃあ!ということであおの丘さんに入善ブラウンラーメンのパッケージを頼むことになりました。
JAさんにはトウガラシを提供してもらって、入善レッドラーメンを作ったり、地元高校の農業科の生徒と一緒に高校生レストランをやったり本当にいろんな人たちとつながり、いろんなあたらしい商品を生み出している佐田さんなのです。

入善町といえば、ジャンボ西瓜も有名なのですが、ジャンボ西瓜のB級品を畑に捨てているという話を聞いて、これを何かに使えないかとも考えました。それでまず作ったのがジャンボ西瓜ワインでした。それを先の50周年記念イベントでお披露目したのですが、西瓜ワインというよりはキュウリワインといった風味で、10人に1人は大絶賛したのですが、それが世に出回ることはありませんでした。しかし、そこから改良を重ねてできた入善ジャンボ西瓜サイダーは大ヒット。今年も2万本のサイダーがすぐに売り切れそうないきおいです。

こんな風に次々に新商品も開発している善商さんですので、ぜひHPでチェックしてくださいね!HPで商品購入もできます(^^)⇒http://www.zensyou.com/index.html

あおの丘の皆さんとも一緒にいろいろ話をしている中で、また新たなプロジェクトも誕生しました。それまで佐田さんは障がい者の方と接することは全然ありませんでした。でも、あおの丘さんとのコラボでイキイキと働く姿に接し、その力を表に出すことで何か化学反応が起きるんじゃないかとワクワクしたのです。
障がい者の方も一緒に夢を語ろう!障がい者の人も接客にも携われるそんなお店を立ち上げよう!そうして生まれたプロジェクトを太陽プロジェクトと名付け、そして、「入善食堂 太陽と月のとおりみち」をオープンさせたのです。
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語ったことをちゃんと形にしていく佐田さん。その企画力や実行力は本当にすばらしいのに、エラそうなところはひとつもありません。きっとそういうところも佐田さんが人を引きつける大きな魅力なのでしょう。

福祉の方と次に何をやるかを考えるのがとても楽しいという佐田さん。北欧にスピリチュアルなものを感じるから行ってみたいという夢もお持ちです。実は入善食堂をいう名前もフィンランドのヘルシンキを舞台にした映画「かもめ食堂」に惹かれてつけた名前です。

今はお父さんの空手道場で佐田さんご自身も子どもたちに週に2,3回ボランティアで空手を教えています。本当は大好きな山登りやボードもやりたいところなのですが、さまざまな会議やイベントでなかなか行けない日々が続いています。けれど、こうやっていろんな人と触れ合って、いろんなアイディアを出しているそんな時間もきっと大好きな佐田さん。これからもイベント屋の本領を発揮して、入善を富山をますます元気にしていってくださいね。
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