今日の人8.金子史朗さん [2011年11月21日(Mon)]
今日の人は学校法人トラベルジャーナル学園東京日本語文化学校教務主任の金子史朗さんです。金子先生は月刊日本語で連載もお持ちですし、本もお書きになっていらして、日本語教育界にはファンもたくさん
そんな金子先生、実は私と同じ1968年生まれです。中曽根内閣の発表した留学生10万人計画によって日本語教師が1万人必要になるというニュースを耳にしたのが高校1年生のとき。せっかく日本に留学するなら、せめて日本に来る前に「こんにちは」と「ありがとう」くらいは覚えてきてほしい!そうだ!どうせなら自分が外国へ行ってそれを教える人間になろう!じゃあ、どこの国がいい?やっぱりアジアだな。アジア…東南アジア…そうだ、インドネシアに行って教えよう なぜ、インドネシアだったのかはご自分でもわからないそうですが、とにかく、インドネシアだと思われたそうです。そのためには自分もインドネシア語を学んでおかなくちゃ、と思って東京外大でインドネシア語を専攻。思ったことを確実に実行されるところがホントにすばらしいその後、インターカルト日本語学校の日本語教員養成研究所で学ばれ(実はインターカルトで学んだ、というのも金子先生と私の共通点なのでした)、卒業後はインターカルト日本語学校インドネシア校で1年半教えてこられました。金子先生にとって、この1年半は今振り返っても一番楽しい時間だったそうです。中学高校時代にサッカー部だった金子先生は、インドネシアのサッカーチームにも入って週末にはサッカーを楽しみました。そしてその後はみんなで茶話会です。(インドネシアはイスラムの人が多く、お酒を飲まないのでお茶になるのです)早口になると3割くらいしか聞き取れなかったけれど、この時間が実に楽しかった でも、居心地のいいインドネシアにずっといては、日本語教師のレベルとしては高いクオリティを持てないと判断して、帰国。その後はずっと第一線でご活躍です。今も学校で教務主任としてお忙しい毎日の傍ら、日本語教育学会の実践研究フォーラムの委員等でご活躍。 そんな金子先生、ちがいをプラスにするには、とにかく相手をリスぺクトすることだとおっしゃいます。リスペクトしていれば、自然に相手を受け入れられるようになる。そのためにも、ご自身もいろんな場に身をおくようにされています。大学のボート部OB会の事務局長をされたり、カトリック小岩教会の運営委員長をされたりと八面六臂のご活躍。多様な価値観を尊敬をもって受け入れる、まさにダイバーシティなお考えの金子先生なのでした。 |