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ケイタロー
沖縄ダイビング業界の危機管理 (03/06)
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これでいいのかダイビング2[2007年03月11日(Sun)]
あー、っとずいぶんさぼってしまいました。どーも三日坊主の癖があり(⌒o⌒;A
んで前回に続く第2弾、今回は「ゆがんだサービス精神」です。
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 日本のダイビングは、よく管理ダイビングと言われます。ほとんどのレジャーダイバーは、ポイント、コース、水深、潜水時間などをショップ任せにし、ガイドに依存して潜っています。その割には残念ながら、ガイド、インストラクターのレベルは低いと言わざるを得ません。ダイビングは基本的には「客商売=サービス業」でありながら「ゲストの命を預かっている」のです。この両者のバランスがとれてこそ成立するビジネスのはずなのに、最近の国内のダイビング、特に沖縄では前者に傾きすぎているようです。ショップにしてみればゲストに楽しんでもらおうとして、より深く、あるいは長時間潜らせるということなのでしょうが、それより大切なのは人間の命であるということ、沖縄の言葉で言えば「命どぅ宝」という精神がダイビング業界からは抜け落ちてしまったようです。このポイントではなんとしてでもこの魚を見せないといけない、などと考えているガイドダイバーも見受けられますが、その多くは独りよがりなものです。ゲストの安全について考えるよりも、深いところにいる珍しい魚をゲストに見せる事で自己満足しているだけです。このようなショップ、ガイドの考え方や行動は、「ゆがんだサービス精神」なのです。
 同様に指導団体にも問題があります。団体の維持拡大のために知識も技術も水準に達していないインストラクターを量産し、結果、そのインストラクターはあまりにも安易にCカードを発行しすぎる傾向にあります。それはそうでしょう。下手すると自分自身が経験100本足らずでインストラクターにまでなってしまっているのですから、講習生がマスククリアひとつ満足にできなくても、「まぁ、いいかぁ」と認定してしまう。本来Cカードとはそれなりのスキルと知識を習得し自立できるダイバーに与えられるもののはずなのに、現在ではそのレベルが下がる一方。本来なら中級レベルとされるアドバンスを持っていても海外のリゾートではチェックダイビングではねられる始末です。特に安全面についての指導はまだまだ不足しています。これは指導団体や器材メーカー、ショップ、サービスなどダイビング業界がバラバラでまとまりがないことも問題ですし、広告売上げにのみしのぎを削り、本当の意味でダイビングの安全をアピールすることを怠っているダイビング業界紙にこそその責があるとしかいいようがありません。

Posted by 案納 昭則 at 21:29 | 安全潜水 | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)

これでいいのかダイビング[2006年11月26日(Sun)]
さぁて、大見得を切ったはいいけれど、いったいどこから始めればいいのやら(⌒o⌒;A
 まずは数年前に「沖縄のダイビングショップ・サービス」というガイドブックに乞われて寄稿した文章を少し構成して発表させていただきます。全4回で今回は「無茶なショップが多すぎる」です。
 

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 あってはならないことなのですが、ダイビングでは自然が相手である以上、どんなに注意していても事故が全く起きないレジャーとは言いきれません。事故率こそ他のスポーツやレジャーに比べると低いと言われていますが、ひとたび事故になってしまうと人名にかかわる自体になる確立が極端に高いレジャーであるという側面は否定できません。
 死に直結するような大事故ではなくても、ちょっとした漂流事故や、軽度の減圧症や潜水傷害を起こしてしまうダイバーは後を絶ちません。事故の多くは注意すれば防げるものです。流されてしまうケースではその多くがあガイドや船長の判断ミスや、下手するとまったくその海を知らないのに知ったかぶりでガイドしていたり、そんなたわいもないことに起因している事が多いものです。減圧症に至っては知って知らずか、そんな無茶なダイビングをさせてしまうガイドに問題があります。さらには最近では生活習慣病によるダイビング中の予期しない事故も少なくありません。いずれの場合にしてもそういった事故を想定した十分な安全対策をとってさえいれば大事に至らないことも多いものなのです。
 実際、水深40メートルを超える大深度潜水を平気でやらせてしまうガイドやショップもあります。これはあるビギナーダイバーから聞いた話ですが、とある沖縄の離島でオープンウォーター講習終了後始めてのダイビングで、ずいぶん深くまでもぐったなぁ、と思って後にガイドに「何メートルまで潜ったんですか?」と聞くと、そのガイドは「聞かない方がいいですよ」と教えてくれなかったそうで、あとで別のスタッフに聞くと40メートルを超えていたということでした。そもそも30メートルを超えるダイビングは御法度だとオープンウォーターの講習ではしつこく教えられているはずですし、たとえベテランダイバーであっても安易に行うべきではありません。どうしてもそんなに深くまで潜らせたいのであれば、事前にブリーフィングで安全対策を含めて詳細に説明すべきですし、参加者にはNOと言える余地を与えておかなければならないでしょう。ビギナーダイバーに説明もなしに連れて行ったあげく、潜った後に水深を「聞かない方が良いですよ」なんていうガイドはもってのほかです。
 こうしたショップやガイドの安全意識の低さが事故を招いていると言っても過言ではないでしょう。また減圧症やその他の潜水傷害においては酸素吸入さえできれば、少なくとも吸入している限りはそれ以上症状が悪化する事を防ぐ事ができますし、治療後の社会復帰率も格段に高くなる事が解っています。それなのに未だに救急酸素キットを持っていないダイビングショップのいかに多い事か。特に再圧治療を行える沖縄本島の医療施設から時間的距離のある離島ではさらに酸素キットの必要性が問われるべきですが、離島の普及率に至っては目を覆うばかりです。特に離島では酸素キットを常備しているか否か。準備している酸素はどの程度のものなのか、がショップ選びの重要なポイントになるでしょう。

 漂流について言えば、RS−4という4発独立発射式の信号照明弾が極めて有効で、万一の漂流時には条件を問わずかなり高い確立で発見に至ると思われる安全グッズですが、たかが2万円前後で購入できる安全を買わないショップやガイドのいかに多いことか。ゲストの命を預かっているという基本的な危機管理意識が完全に欠落しているというのが残念ながら現在の日本のダイビング業界の現状なのです。

Posted by 案納 昭則 at 20:07 | 安全潜水 | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)

潜ってはいけない![2006年11月24日(Fri)]
マリンスポーツの花形(なんだろうか?)と言われるスキューバダイビング。
その世界に身を投じてすでに四半世紀。
業界の裏表から作業潜水、最果ての離島事情に至るまで、ダイビングのすべてを知り尽くしたカリスマ的スキューバダイビングインストラクターでありプロの写真家である著者が、腐りきったダイビング業界のウラのウラまでを暴露し、ダイバーの皆さんに少しでも安全ダイビングに対して意識向上を図ってもらうとともに、ダイビング業界の健全な切磋琢磨による業界自体の地位向上を心から願うブログです。非定期公開ですので、記事は気長に御待ちください(⌒o⌒;A


 内容が重いのでせめてきれいな水中映像で飾ってみますね。よかったら撮影の仕事もどしどしくださませ。ムービーもOKです。

Posted by 案納 昭則 at 00:24 | ダイビング | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)

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