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沖縄ダイビング業界の危機管理 (03/06)
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クマノミ違法採取[2008年05月10日(Sat)]


恩納村山田ポイントのトウアカクマノミがたったの一匹になってしまいました。クマノミの仲間は女系階級社会です。雄性優勢性転換として知られており、産まれた時にはすべて雄、コロニーの中で一番強い固体のみがメスに性転換してもっとも強いオスをパートナーとして生殖するという、トップのメスを筆頭にひとつのイソギンチャクに10匹前後のコロニーを作ります。特にトウアカクマノミはコロニーの個体数が多く、ひとつのイソギンチャクに大小併せて10匹以上いるのが普通です。過去数年間、たとえ台風が通過した後でもたった一匹ななることは決してなかったのに、自然現象でないことは明らかです。一番大きな固体を残しているのは犯人の米粒ほどの両親のカケラなのでしょうか?情報によれば、同じエリアといえる嘉手納町の水釜沖で地元ダイバーには古くから知られていたトウアカクマノミも同時期に完全にいなくなっているとのこと。2ヶ月ほど前には以前と変わらない姿を自分も確認しております。自分が知る限り、どんな台風にもめげずに10年以上、観察できた個体群です。明らかに明確な意思による違法採取である事は間違いありません。自分で新規に誰も知らない個体群を探して採取するのであれば百歩譲って許しますが、通常に地元のダイバーが鑑賞して楽しんでいるという情報をどこかからかすめ取って、金儲けのためだけにこんな犯罪を行う人間を私は決して許しません。こんな魚を買う観賞魚愛好家も同罪です!!以前ファイティングニモが流行ったときにも同様の現象が見られ各地でカクレクマノミが違法採取された経緯もあります。なにかこの件に関し情報があったらどんな些細な事でも結構ですからお寄せください。現行犯でなければ検挙できない事は百も承知ですが、どんな方法を講じても社会的制裁を加えさせて頂きます。

Posted by 案納 昭則 at 19:39 | 天誅! | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)

哀れアカウミガメ[2008年05月08日(Thu)]


とっても悲しいダイビングになりました。
アカウミガメが寝てる?と喜び勇んでゲストに教えたら・・・
あれ?何か変!!
死んでるじゃん。



体長1.5m近いかなり大型の個体です。
おそらく延縄の仕掛けにかかったのでしょう。
延縄の餌は基本的には食べないはずのウミガメがなぜこんなにのどの奥までたっするほど釣糸を飲み込んだか定かではないですが、ともかくこのウミガメ、ついて来たテグスから解放されようと暴れたようです。テグスが近くの岩にぐるぐる巻きになってました。




悲しい事件です。
あえて事件と言わせて頂きます。
こんな悲劇を引き起こす漁法や、釣は直ちに止めて頂きたいです。
腹立たしいです。許せません。
そもそも現在の日本で漁業というものがそもそも成り立つのかどうか考えるべきときだと思います。一次産業という名の下に保護されてはいますが、その実、防衛省や厚生省などと同じような税金の垂れ流しが横行してるのが実は農林水産省だと思います。特に漁業は惨憺たるものです。事実上一次産業としての漁業はほぼ壊滅しているにもかかわらず、漁協は存続しているし、組合員は全国で少なく見積もっても半数以上は専業ではありません。畜養だとか先進的でかつ利益を明らかにもたらす事業は当然漁協を離れ事業主として法人登記して今まで税金で潤って来た過去には還元する意図すらなく、自らの営利を追求します。方や、取り残された無能な漁業従事者は、いわゆる漁業組合員が印籠を振りかざして、公共事業や、リゾート開発に難癖をつけ、半分ゆすりたかりと同じような保証金を勝ち取り、かたや釣り船や、ダイバーを運んで、レジャー業を行い、新たに観光として起こすまともなマリン事業に難癖を付ける、ほとんどチンピラ状態に成り下がってるのが現状です。これは全国で多かれ少なかれ見られる状況なのです。もう一度言わせて頂きます。自然から搾取するだけの漁業は止めるべきです。釣愛好者も仮にもナチュラリストを自任するのならもっと自然に影響を与えない漁具の使用や漁法の選択を模索すべきです。ただ釣ってるだけで自然を愛さない釣り師は今すぐ竿を折りなさい。社会と将来の地球の迷惑です。

死亡したアカウミガメのニュースは沖縄ではメディアにも取り上げられました。

琉球放送「RBC THE NEWS」内にて2008年5月5日放送 動画も見られます。
http://www.rbc-ryukyu.co.jp/rnews.php?itemid=15999#more

沖縄タイムス2008年5月6日朝刊28面掲載
http://www.okinawatimes.co.jp/day/200805061300_07.html

Posted by 案納 昭則 at 19:07 | 天誅! | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)

台風一過[2007年09月19日(Wed)]
台風11号、12号と相次いで沖縄を通過して行きました。
まぁ石垣島へのロケがはいってたのもありますが、自分のサービスはすでに13日からずーっと船陸揚げしたまんまです。仕事になりません。
ところがこんな悪天候でもせっせと営業しているダイビングとかシュノーケリングの提供業者は結構おられるようで、閉鎖している真栄田岬でも性懲りもなく洞窟ダイビングと称してこのうねりの中営業しているのでした。
ちなみに今回の台風では台風接近中でもかなりギリギリまで潜ることができる恩納村前兼久漁港でも、台風の足が速かったため予想より早いうちにうねりがはいってきたようで、無理な海況のなか、多くのショップが出港し、中にはかなり重大な事故も起っているのです。
最も重大な事故と言えるケースとしては、16日の11号通過のうねりの中、前兼久前の水路からリーフに出て、大きなうねりで5人が船上でたたきつけられ、2名が腰椎損傷と思われる重症(救急車搬送)、3名軽症(タクシー搬送)という事故例。しかもこの船、というかこの船に乗合したショップは、この事故を起こしたまま真栄田岬洞窟前に行き、けが人は他の船に移して搬送した上で、残った乗客(ダイバー)にはそのままダイビングさせようとしたというから開いた口がふさがりません。ショップのモラルはもちろん危機管理意識は全くゼロです。当然委託されていたとはいえ船長の責任も追求されるべきでしょう。誰が何と言おうとこの事例は事故です!!まともな感覚なら怪我した時点ですぐ港に戻るのがまともな人間の感覚です。
おまけにショップ、怪我をしていない他のダイバーが『もうダイビングする気持ちではないのでやめたい』と言って、潜らずに港に潜ってきたところ、自己都合によるキャンセルでダイビング代は100%請求されるそうです。
もちろん実際支払いの事実関係まではわかりませんが、現場ではお客さんから地元の人へ愚痴がでて、さらにうちは保険入っているから大丈夫!!と豪語していたらしい。
聞けば聞くほどこの世から消えて欲しいこのショップ。
はてさてこのあきれたショップは??
気になる方は頑張ってネットで情報収集しましょう。こんなショップを選ばないことが一般のダイバーにとっては最大の関心事であるはずですので命をかけて調べるべきです。
ちなみに腰の重症者は救急車のストレッチャーに乗るのも大変だったようで、地元ショップの船は早々と当日ダイビング中止を決定していた中での出港だったようです。こんなど阿呆なショップがいると、まともなショップが他の船は出ているのにどうしてココは出せないんだと問い合わせが一部に出てくることがままあるというのも困った事です。
ダイバーの方々にくれぐれも申し上げますが、はっきり言って日本のダイビング業界は腐ってます。悪貨が良貨を駆逐するとはまさに現在のダイビング業界を象徴してます。それは普段海も天気もいい状態では分からないかもしれません。むしろ薄利多売、安かろう悪かろうで低レベルのサービスを売り物にしているサービスの方がハデでゲストもいっぱいいて雰囲気よさそう・・・と一般ユーザーは思われるかもしれませんが、こんな落とし穴も待っているという事を肝に銘じるべきでしょう。はっきり言いますが、妙に安すぎて、かつあまり歴史のないダイビングショップには命がおしければいくもんじゃありません!
沖縄本島の危険ショップリストを羅列したいところですが、ど阿呆に訴えられたくないので差し控えます。

Posted by 案納 昭則 at 02:22 | 天誅! | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)

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