ETIC.が運営し、経産省が資金を提供した「チャレンジ・
コミュニティ創生事業」は、今年が3ヵ年の最終年。
そのしめくくりのフィードバック・バーチャル・ボード・
ミーティング(つまり、外部の人たちも含めた戦略会議)が
5時間にわたって開かれました!!
そこで申し上げたコメントを、少しまとめてご紹介します。
ハウ・インターナショナル 濱野くん
今日の発表としては、
「こういう会社でこれだけインターンしてほしかったけど、
これだけしかできなかった。今後は特に、こういう会社に
こんな学生を結び付けたいんだけど、ヒントください!」
と呼びかけてほしかったよね。
まちの課題を主軸に据えて、それを解決するために、
どんな企業とどんな学生をつなげばよいのか、そのために、
どんなかかわりができればよいのかを、まず全体像として
明示すること。そのうえで、自社が投資すべき資源を限定して、
他社や行政、大学やNPOなどをどう巻き込むかを、
早期に決めて!
そのためにも、飯塚のポテンシャルを、可視化できないだろうか?
たとえば、インターンシップ経験者の起業意欲に総学生数をかけると、
「地域にこれだけ社数が増えるかも!」とか、
「こういう会社とこんな学生が結びつくと、これだけ売上が増えるかも」
と示すことができるよね。
南の風社 宮脇さん
ニーズ把握とマッチすべき人材との関係づくりについて、
きちんと成功しているから、ここまでできたんですよね。
すばらしい。
今後は、地元町村の関係課をどう巻き込むか(それも
地元の方々の
主導で)、高校生や近隣地域などに横展開するために、
「これだけは必須」とか「こういうこともできてると、
もっとうまくいく」という要素を整理して
パッケージ化できるかどうか、の2点。
夏を仕掛ける前に、つまり春の事業の間に、
ぜひきちんと仕込んでください。
Eyes 横山さん
学生を巻き込むチカラは着実に育っているようなので、
あとは、「企業をどう巻き込むか?」と、
「学生に求められるスキルをどう育てるか?」の2つを
掘り下げましょう。
どんな企業に、どんなテーマや人材が求められているかを
もっともっと徹底的にリストアップするとともに、
ECとか、事業経営の基礎とかを、インターン中に
継続的かつ具体的に学べる機会を、ぜひつくってください。
しばらくの間は、瀬戸内側のニーズに集中して掘り下げて、
ある程度の基盤が見えてきたところで、
南の風社の協力を受けて南予に行く、という考え方もいいのでは。
大阪府立青少年会館 松崎さん
大都市の行政関係施設(の運営団体)という強みを
最大限に生かすためには、熱心な参加者や理解者を、
プログラムの運営支援者や共同開発者に育てていく、
というプログラムをつくってもいいですよね。
具体的には、主催するプログラムに募集するのは1年生だけで、
2年生・3年生には、運営のアシスタントや、
企業や大学に対するリサーチャーとして参加してもらう、
という工夫も求められるのでは?
今後、高校生対象のプログラムづくりなども求められることを
視野に入れると、「インターンシップの参加者を増やす」こと
ではなく、「チャレンジを促す基盤を育てる」ことに力点を
置くことも大切ですよね。
JAE 山中くん・坂野くん
着実に事業も人材も育ってきてるので、それには安心してます。
今後は「大阪のこういう課題に、こういう切り口の
インターンで取り組んでいく」という見せ方も必要。
「教育」を切り口にするなら、どんな小中学生・高校生を
育てられるような教員を育てるために、どんなインターンを
経験してほしいのかといった、次の通過目標からの逆算を
明確に示してください。
デュナミス 渡辺くん
学生が巻き込めなかった理由は、なんだろう?
おそらくは、インターンに参加してる学生が成長してる様子を、
周囲の学生たちが見てないからだよね。
すると、コーディネーターに求められるのは、
マッチング後に学生を育て続けられるカリキュラムや、
他の学生たちに見せる機会を、どこで(場所も時間も)
どんな雰囲気で設けるか、というコミュニティづくり。
せめて300人の学生が、10人の学生に刺激されて、
「他のヤツの話も聴きたい!」という気持ちにできないと、
拡がっていかないよね。
大丈夫。あなたならできるから、明日からやってください。
ASKネット 毛受さん
高校生フェスティバルを持っているという、とてつもない
強みを生かすためには、他のCPと同じアプローチを
とる必要はありませんよね。
「教えること」「教える場づくり」が得意な団体にとっては、
マッチングやコーディネートを個別に開発することより、
学生自身がチームをつくる形式のほうが、得意だろうしね。
吉原宿 三浦くん
学生が各学内でサークルをつくるところまで来たのは、
よかったよね。目の前のまちに求められることを、
着実にやってきたことの成果だと思います。
次のステージは、「商業高校(や工業高校など専門課程)生の
地域起業チャレンジの聖地」となること。
他の地域の商業高校や工業高校から、夏休み限定でインターンを
受け付けて、「5週間で売り場づくりができる」というプログラム
にして、吉原では1年生がそれを経験したら、2年生以降は
他の(厳しい)地域でチャレンジする、という方法もあるよね。
明天 貝沼くん
ここまででき(かけ)てきたネットワークや信頼を、
次のステージに結びつけるためには、
「本郷焼を次のステージに持ち上げるために、
足りないパーツは何か?」を包括的にとらえて、
そこにインターンシップを結び付けていく、ということ。
インフラストラクチャー(基盤)には2種類あって、
道路や鉄道のように「足し算」でいいものと、
通信や郵便のように「掛け算」で考えねばならないものがあり、
従来の行政や業界は、すべて足し算で考えてきましたよね。
ところが、基礎的なインフラがこれだけ整備されてくると、
小さなパーツが欠けているだけで、他とまったく勝負できない、
という状況も生まれつつあります。
だからこそ、インターンシップは、地域にとって有効なのです。
G−net 秋元くん
岐阜という地域と、あなた自身という資源を掛け合わせて、
どんな化学反応を起こし続けたいのか、というシナリオを、
しっかり掘り下げて考えてください。
あなたの強み(というか感性)で考えれば、長期的に
同じ方向で進め続けるのは不得意なんだから、
「今年のテーマ」を明確に打ち出して、
「来年に向けて準備すべきこと」もしっかり実験してね。
サッポロソウル 横井くん
あなたが得意なビジネス系の起業家育成のプログラムは、
今後も(特に今年の夏も)徹底して続けてほしいんだけど、
そういう人たちと、NPOバンクの事業者組合員
(つまり、バンクの融資を受けた人)とをめぐり合わせる
機会を、早急につくってください。
これは、札幌でしかできない、特権とも言えることだからね。
JICC 島田くん
繰り返しになるけど、企業が「よかった!」と言ってくれてこそ、
インターンシップは続き、口コミで拡がるのです。
目の前の岩見沢の企業の課題の解決に、具体的に
貢献してこそ、学生も達成感を感じ、地域も重要性を
認めてくれるのです。
そのために、あなたにできることは、
(1)今年度インターンシップを経験した学生に、
「次にインターンする学生のための手引き」と
「次にインターンを受け入れる担当者のための手引き」を
簡単でいいから、自分たちの力でつくること。
(2)インターンを送っている企業から、逃げないこと。
「困ってないですか?」「もっとできることないですか?」
って、自分に答えがなくても、まず聞き出すこと。
その答えを用意できるように、文字通り「駆け摺り回る」こと。
(3)先輩に食い下がって相談すること。
ETIC.でも、横井くんでも、相談に乗ってくれるんだから、
たとえば毎月、質問しなさい。
リベンジの結果は、いつ、報告してもらえますか?
途中でも申し上げましたが、
インターンシップは、今後も、必要性が高まることは
あっても、下がることはありません。
だって、20年後も30年後も、みなさんの後輩たちが
地域で育ち、力強い経済の担い手になるためのきっかけを
得るための手法として、インターンシップより良い方法は、
ないでしょ?
すると、CP(コミュニティ・プロデューサー)の卵である
みなさんがすべきことは、地域の課題をより広い視野でとらえ、
その課題に、地域の資源である若者が参加することで、
解決や変化を促すことですよね。
つまり、どの企業にどんな学生を送り込むかではなく、
その学生がその企業の中で活躍し続けるための支援を
することこそが、CPの卵の役割なのです。
意欲が不足しているなら、個別面談したり、他の学生と
交流して相互に意欲を高めあう場を設けたり、
スキルが不足しているなら、現場で求められているのに
自分にはなくて悔しい!という気持ちになったところで
学ぶ場を設けたり、という努力が求められるのです。
「長期実践」は、目標ではなく、結果です。
短期に冷静にレビューして、課題に挑んでも
解決が難しいようなら、そこで区切って別の人や方法を
試すということも大切です。
どうかこれからも、地域の課題のために、加速し続けてください。