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川北秀人on人・組織・地球

「地球上のすべての生命にとって、民主的で調和的な発展のために」を目的に、市民団体(NPO)・社会事業家(ソーシャル・アントレプレナー)や社会責任(CSR)志向の企業のマネジメントの支援や、市民・企業・行政の協働の支援などに奔走する、IIHOE[人と組織と地球のための国際研究所]代表者の毎日の、ほんの一部をご紹介します。


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「発表」と「報告」の違い [2014年03月26日(Wed)]
一昨日(2014年3月24日)は、島根県にお招きいただき、
同県NPO活動推進室の協働事業に取り組まれた団体と行政(県・市町村)
の方々から、今年度の事業のご「報告」いただく報告会の進行役をお手伝い
させていただきました。

もう5年近くになるでしょうか、同県での協働事業に採択された方々は、
5月から6月にかけての事業着手時期と、11月ごろの中間時期、
そして、3月の終了時期に、研修を担当させていただいており、
着手時期には目標の再共有と実施計画の具体化、11月には中間報告と
ブラッシュアップ、そして、報告会には、次年度に向けた取り組みの
ポイントなどをお話しするとともに、作業も行っていただいています。

同日、お示しした資料を、下記に添付しますね。
1403_shimane_hokokukai.pptx

今回は「報告会」だったわけですが、冒頭に、
「今日は『報告』会であって『発表』会ではありません。
ですので、『・・しました』『がんばりました』『よろこばれました』
じゃなくて、『当初の目標と計画は、こういう感じでしたが、
実際にはこうなって、こういう成果が出たものの、
こういう課題が残ったので、来年度以降はこうする方針です』という
流れでご報告をお願いします!」と申し上げたのですが、
残念ながら、ほとんどの方々が「発表」でした。。。

みなさん、発表と報告の違いって、ちゃんと意識してますか?
発表は、「新製品発表」とか「活動発表」とか「記者発表」とか、
とにかく、みなさんが表現したいことを、ご自身の思うままに
(とはいえ、相手の期待を満たせるように)伝えればいいのです。

しかし、報告は、自分のために行うのではなく、相手の期待や問いかけに
答えるために行う、ということを、お忘れではないでしょうか?

たとえば、被災された地域への支援活動の先遣隊として現地に一番乗り
された方々が地元に戻って開催する「報告会」で、
「とにかく大変だった。その大変さは、行ったものにしかわからない」
なんて「発表」したら、送り出した方々、特に、次に求められる
支援を準備しようとしている人には、がっかりされますよね。

報告は、権利ではなく、義務であり、特に、税金や寄付など
公的なお金を使う以上、成果と説明(開示)の2つの責任が問われます。

つまり、「・・した」という行為や、「よかった」という感想や、
「広がった」という根拠のないアピールでは、全然ダメなんです。

少なくとも、
@当初の目標と計画(「こういうねらいでこんなスケジュール」)、
A実施内容(「Aは予定通り、Bは一部修正、Cは中止。その理由は・・」)、
B実績と課題(「重点的な対象にはこんな成果が出せたものの、
       ・・、・・という課題も残っている」
C今後の(改善)対策:「成果をこう生かし、課題をこう克服します!」
は、入ってないと、聞く側としては、納得できないですよね??

成果と説明(開示)の責任を果たすことによる最大の報酬は、信頼です。
「続けてもらおう」「あの人を紹介しよう」といった好循環は、
ひとつひとつの小さな約束、つまり責任を果たすことからしか、
生まれてきません。
小手先の、安易な資金調達技法に惑わされ、本質を見失うことなく、
身近な人たちに信頼されるために、責任を果たしましょう。
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