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川北秀人on人・組織・地球

「地球上のすべての生命にとって、民主的で調和的な発展のために」を目的に、市民団体(NPO)・社会事業家(ソーシャル・アントレプレナー)や社会責任(CSR)志向の企業のマネジメントの支援や、市民・企業・行政の協働の支援などに奔走する、IIHOE[人と組織と地球のための国際研究所]代表者の毎日の、ほんの一部をご紹介します。


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21年目の再スタートに備えて [2014年01月04日(Sat)]
謹んで新年のお慶びを申し上げます。

昨年も、みなさまに本当にお世話になり、心からお礼申し上げます。

昨日まで、昨年中に、それも秋には終わっていなければならなかった業務を
どうにか完了させるべく取り組んでいたため、お礼やご挨拶が遅くなって
しまいましたことを、新年早々ですが、お詫び申し上げます。
(お待たせしてご迷惑をおかけしていたみなさま、本当に申し訳ありませんでした!)

1994年夏に、私の個人的な活動として始まった
IIHOE[人と組織と地球のための国際研究所]は、8月に創立から
満20年を経過します。

「地球上のすべての生命にとって、調和的で民主的な発展のために」を組織目的とし、
地球規模の環境問題への取り組みは、世界規模の日本企業に対する働きかけから、
全世界的な民主主義への取り組みは、まず足元の日本の草の根の市民団体と
自治体に対する働きかけから、と考えて進んできたこの20年弱をふりかえると、
まだまだできていないことの多さ、自分の力・技能・知識の足りなさに、愕然とします。

ご存知の方も多いように、IIHOE創立の日は、私の30歳の誕生日でした。
設立から10年を経て、40歳になったころから、「50歳になったら、
設立20周年で、IIHOEは解散。僕はほかの仕事をします」と申し上げてきました。
「2020年までに、日本の地域のくらしには、医療と福祉が統合的に営まれている
状況の実現が不可欠」と考え、その現場に立てるよう(とはいっても、運動神経が
本当に弱いので、医師にも介護士にもなれませんから。。)、医療と福祉の事務を
担えるよう勉強するつもりで、7年ぐらい前までは、本気でその準備も始めていました。

しかし、ちょうどそのころに本格的にお手伝いさせていただいた取り組みから、
もうひとつ、深刻な問題に気づきました。
どんなに医療と福祉(サービスだけ)の統合的な提供が進んでも、安全や安心が
向上するわけではない。くらしの基礎には、食品や日用品といったものの売り買い、
つまり、経済がなければ、コミュニティが存続しえないという、至極当たり前のこと。

まちやくらしを支え、地域の「元気」や安全・安心の源になっているのは、
人の数や、若者の比率ではなく、人「交」密度であることを、島根や山形や秋田を
はじめとする日本海側の各地でのお手伝いを通じて、痛感しています。

今後数十年の間に、世界共通の課題となる少子多老化に、世界で最も早く直面し、
真摯に取り組み続けている山陰や中国山地は、昭和30年代からほぼ一貫して
人口が減り続け、ゆっくり進む少子多老も合わせて、地域の与件と受け止めて、
そこにいる人たちが、自らとお互いの力を合わせて、くらしやコミュニティを
守り続けてこられました。

まさに、日本と世界のフロンティアといえる日本海側に、東日本震災の被災地も、
首都圏も、アジアの大都市もが学ぶべき、知恵というより、姿勢と営みがあります。

日本と世界とIIHOEにとって、これまでの20年は、戦後につくりあげられた
構造や、幻想・残像が壊れていく中で、新しい構造や担い手を育てるべき時期であり、
それなりに、進んできたと評価してもいいでしょう。
「NPO」というセクターにではなく、「社会起業家」というサービスや機能の担い手に
注目が集まるようになったことは、その証左と言えます。

これからの20年は、企業や地域、国家にとって、皮相的・短期的・相対的な
競争だけでなく、持続可能性そのものが問われる20年。
人は、稼いで選んで買うだけの「消費者」ではなく、家庭や地域や社会を担う「市民」に
どれだけ育つことができるか。
大きく動く流れの中で、目先に対応するのでなく、しかし諦めて動かないのでもなく、
実り続ける豊かさを支える土づくりと、それを担う人づくりを、
これまで以上に踏み込んで、お手伝いしてまいります。

ということで、これまで学ばせていただいたことをもとに、さまざまな団体や地域、
そして、企業や行政機関にも、これまで以上に深く踏み込んで、持続可能性を
高めていただくためのお手伝いをさせていただきます。

本年も、そして、これからも末永く、どうぞよろしくお願い申し上げます。


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