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川北秀人on人・組織・地球

「地球上のすべての生命にとって、民主的で調和的な発展のために」を目的に、市民団体(NPO)・社会事業家(ソーシャル・アントレプレナー)や社会責任(CSR)志向の企業のマネジメントの支援や、市民・企業・行政の協働の支援などに奔走する、IIHOE[人と組織と地球のための国際研究所]代表者の毎日の、ほんの一部をご紹介します。


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長崎市で行政管理職+市民団体向け協働研修でした! [2013年11月15日(Fri)]
13日から本日までの3日間、長崎市にお招きいただいて、
同市行政職員の係長と課長のみなさま計約60名と、
市内の市民団体のみなさまを対象に、
協働の意義や進め方について、かなり踏み込んだ内容の
研修を担当させていただきました。
熱心にご参加くださったみなさま、ありがとうございました!
会場でお示しした資料を、下記に添付しますね。
1311_kyodo_basic_nagasaki.ppt

今回の研修は、特徴がいくつもあります。
(1)まず、管理職研修は、業務上の負担を考えて20人前後の
  少人数で3回に分けて開催(それぞれ5時間程度)。
(2)冒頭に田上富久市長から、同市で協働を進める意義について、
  改めてお話しいただいたいのですが、これがまたすばらしい!
  ぜひ、ぜひ、スライドの4枚めをご参照ください。
(3)僕からも、同市の人口構成や財政の推移をもとに、
  今、協働や小規模多機能自治を進めておかないと、
  今後、ますます大変なことになる、ということを詳しくお伝えした上で、
(4)各課・係で、今年度から来年度にかけて、協働を「やってみる」
  と同時に、その後に結びつく基盤づくりを進めていただくための
  ポイントを、各自で30分程度作成し、それを3・4人ずつで
  共有していただいたうえで、その作業結果を市民協働推進室が
  いったん回収して、各課・係における協働を進めるうえでの
  材料にしていただきました。
(5)また、市民団体のみなさまにも、同市の人口や財政の推移を
  お話しするとともに、「こんな協働ができます!」という提案を
  A4用紙4枚程度にご記入いただき、それを課長研修の会場にも
  掲出して、研修ご参加の課長さんたちや、市民協働推進室の方々、
  また、僕からも、質問や助言を書いた付箋を貼りました。
  その結果も、同室から各団体にフィードバックしていただきます。
(6)さらに、14日夜には、市行政と市社会福祉協議会の職員さんの
  有志の方々を対象に、「小規模多機能自治」についての勉強会。
  僕のお話のあと、3・4人に分かれて意見交換していただいている
  途中に、田上市長も駆けつけてくださり、質疑応答をお聞き
  くださいました。

その、質疑応答を終えた後に「ひとこと」と求められた市長のお話が、
とてもすばらしかったので、勝手に抄録します。

「こういう研修に自発的に参加された方々がいることは、
本当に、本当にうれしい。
自分が入庁した1980(昭和55)年当時、自治体職員の仕事は、
与えられた道をまっすぐやればいい、後輩ができないことはするな、
と言われてきた。でも、今は、まっすぐじゃないし、すべてのことが
これまでどおりじゃない。新しい道をつくらなきゃいけない状態。
失敗もするかもしれないが、今まだできていないことをするのが仕事。
試行錯誤の連続の毎日だから、想像力が求められる。
行政職員の仕事は、どの仕事も市民の役に立つ。もちろん、必ずしも
すぐ目の前で喜んでもらえるとは限らないが、将来、または、
誰かを介して喜んでもらえることを、忘れないことが大切。」

こんなお話を、心から言える市長って、全国に何人いらっしゃるでしょう。
すばらしい市長がいる長崎市の職員さんには、そのことを最大限に生かして、
今の間に、次に備える動きを、どれだけできるかが問われています。
知らない・気が付いてないフリはもうやめて、しっかり進めましょう。
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