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川北秀人on人・組織・地球

「地球上のすべての生命にとって、民主的で調和的な発展のために」を目的に、市民団体(NPO)・社会事業家(ソーシャル・アントレプレナー)や社会責任(CSR)志向の企業のマネジメントの支援や、市民・企業・行政の協働の支援などに奔走する、IIHOE[人と組織と地球のための国際研究所]代表者の毎日の、ほんの一部をご紹介します。


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東海若手起業塾 第4期 最終選考会でした!(川北) [2011年06月12日(Sun)]
ブラザー工業の創業100周年記念事業としてスタートした「東海若手起業塾」も、
第4期を迎えました。その最終選考会でした。
個別にお話しする時間がほとんどなかったので、以下にコメントしますね。
study*cafe 林幸弘さん
「自分で課題を発見し、自ら考え、他者と協力しながら課題を解決していくことが
できる人材の育成」は、おっしゃるとおり、わが国には不可欠です。
「わからんモンスター」、しくみとしてとってもおもしろいです!
ただ、昨年と同じことを言いますが、「チカラ」という言葉を使う以上、
それは可視化できないとダメ。自分たちらしさを表現する(つまり共感してもらう)
ための最大のポイントは、まっさきに準備をしておかないと。
また、単に「おもしろいソフトを拡げる」だけではなく、社会的な課題を解決する
ためにこのプログラムを活用してほしい。東海若手起業塾では強調していませんが、
地域の子どもたちの具体的な課題(他の地域に比べて○○が多いとか、
△△が著しく少ないとか、急激に所得が減った家庭が○○世帯あるとか)に
しっかり焦点を当ててくれると、僕個人としては、とてもうれしいです。
同じことを2回言われる、ということは、もう二度とないように。

REFS 小松浩二さん
規模が大きくない生産者が抱える課題に寄り添って商品やプログラムをつくり、それを
すてきなグラフィカル・デザインで発信する、ということまでできているので、
残された最大の課題は、質問したように、消費者側をどうやってコミュニティ化できるか。
ただ、気をつけなきゃいけないのは、デザインやテイストに惹かれた消費者が、
生産者の現場・現実とのギャップを、しっかり乗り越えていけるかどうか。
これは、塾で学ぶ・磨くというより、自分のポジションと機能をどう決めるか、という問題。

カノリミテッド 今村正人さん
タイ産の天然ゴムでビーチ・サンダル、というのは、本当に面白いですよね。
ただ、それが日本の、それも東海地域の社会的な課題と結び付けられないと、
この塾はお役に立ちにくいです。。
僕だったら、東海3県の砂浜を、世界で最もビーチ・サンダルで歩きやすい海岸に
するために、海辺で活動する団体と連携するところから始めて、次は川と森、
という流れで提案しますが。。。

yaotomi 犬飼亮さん
事業計画発表を求めるプレゼンテーション選考で、(ほぼ)哲学と統計だけを話す、
という度胸は買いますが、地域のニーズが見えないと、事業としての評価できません。
独居高齢者のための事業として、しっかり根付かせるには、彼ら・彼女たちの生活を
ちゃんと理解してないと。「来れる人に売る」のではなく、「最も必要とする人に届ける」
というところまで踏み込むなら、相手のくらし・視野に入り込まないと!
目標となる人数をたずねたのは、その数を実現しうる地理的な範囲を明確にするため。

<リンク:>HM Globalização 宮本ルーカスさん
ブラジルを見に・学びに・事業を切り拓きに行く日本人(と日系ブラジル人も!)を
増やすことは、とっても大切だと思います。
ただ、お隣の国、というほど近くはないので、どういうテーマやニーズを絞って
参加者や交流を増やすのか、という仮説がとっても大切!
日本とブラジルだけを比較するのではなく、他のラテンアメリカ諸国における
日本企業のプレゼンス(存在感)や、欧米企業のアプローチなどを、しっかり学んで、
日本企業にプレゼンテーションできるように、準備してください。

I LOVE 地元 近藤隆弘さん 谷口周司さん
竹を養鶏用飼料に、という切り口は、すばらしいですよね。
問題は、消費者にちゃんと評価し続けられるブランドにすることですが、
養鶏のプロフェッショナルでも難しいことゆえ、僕だったら、まず、先輩に
しっかり修行させてもらいます。事業である以上、その中核となる価値を
生み出す部分について、プロフェッショナルにならないと。

どうぶつ共生センター設立準備委員会奥田順之さん
愛玩動物の殺処分をどう減らすかは、本当に重要なテーマだけど、日本では
立法(議会)への有効なロビイングができていないがゆえに、即効性の高い方法を
確立できていない状態が続いてますよね。
大人や子ども対象の啓発や、市民登録による譲渡を促す枠組みは、
とっても大切ですよね。すでに十分におわかりのことだと思いますが、
(1)譲渡の仲介(による、仲介料収入づくり)
(2)賛同してくださる会員・寄付者の拡大(=会費・寄付収入の強化)
(3)察処分対象頭数を減らすための予防としての啓発(助成金でも可能かも?)
(4)売買規制強化のための議会への合理的な働きかけ(これは無報酬。。。)
の4つを、しっかりやってくしかないですね。。

Oisii Worksフード&デザイン事務所 佐藤実紗さん
ネットワークや、つなぐという行為は、あくまで手段にすぎず、
「誰のために、どんな課題を解決するために」という目的・目標こそが重要。
ネットワークのオーガナイザーやプロデューサーは、自分のためにではなく、
求められることのために、機会やプロセスをつくらないと!


選考は、かなり難航するだろうと思います。
ただ、いつも申し上げる通り、選出されようが、選に漏れようが、現在の取り組みを
しっかり加速しながら、より広く状況を理解し、より深く働きかけ続けてください。
コメント
川北様

先日の選考会、ありがとうございました。

コメントありがとうございます。
ロビー活動や事業化など様々なことが必要な分野だと思います。

今、自分がやるべき部分がどこで、誰とどのように協力しながらやっていくかという部分の設計を進めていかなければ鳴らないと思います。

この分野は得てして横のつながりが希薄であると思います。
きちんとコミュニティを作って、力ある推進を行っていきたいと思います。


オーディエンスからの指摘の中にも、『事業性が見えない、情に訴えかけるやり方は2流』などのごいけんをいただきました。寄付などの慈善的な収入を得やすいからこそ、そこに甘えたものであったのだと思います。

慈善的な支えを得つつも、成長していけるだけの事業性を作り、事業を加速していけるよう、邁進していきます。


ありがとうございました!!
Posted by:奥田順之  at 2011年06月16日(Thu) 12:49
川北さま

yaotomiの犬飼亮です。
先日の選考会ではお世話になりました。

コメントありがとうございます。

想いばかりで、サービスを届けたい相手が何に困っているのか
まったく見えておりませんでした。

ニーズの把握を意識し、事業を再構築していこうと思います。
ありがとうございます。

今後とも宜しくお願いします。
Posted by:犬飼 亮  at 2011年06月16日(Thu) 09:11
はじめてコメントします。
G−netの秋元さんのTwitterからきました。

1つ1つの事業に対するコメントを読んで、自分も頑張らないといけないなと考えさせられました。
良い意味で悩ませていただきました。
ありがとうございます。
Posted by:川北 輝  at 2011年06月12日(Sun) 18:18