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川北秀人on人・組織・地球

「地球上のすべての生命にとって、民主的で調和的な発展のために」を目的に、市民団体(NPO)・社会事業家(ソーシャル・アントレプレナー)や社会責任(CSR)志向の企業のマネジメントの支援や、市民・企業・行政の協働の支援などに奔走する、IIHOE[人と組織と地球のための国際研究所]代表者の毎日の、ほんの一部をご紹介します。


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greatでもfirstでもなく、betterをめざして進化する社会を [2017年01月01日(Sun)]
謹んで新年のお慶びを申し上げます。
昨年も大変お世話になりました。心よりお礼申し上げます。

個人的にも、組織としても、また、仲間とともに進めたことも、
とても充実していたにもかかわらず、国内外の、この閉塞感。
グローバリズムの綻びから、排他的な不寛容主義へ。
それも多数の選択の結果ですが、まったくワクワクしない。
より良い社会づくりをめざしているのに、またも力不足を
思い知らされた1年でした。

購買意欲の旺盛な途上国を生産の担い手とする近年の
グローバリズムは、グローバル・ブランドの経営者や株主を
豊かにしたかもしれませんが、結果として、その綻びは、
しくみやモデルとして持続可能性が低かったことを意味します。
先進国の中間層、ストレートに言えば、近年のグローバリズムで
恩恵を受けなかったどころか、むしろ、相対的には悪化し、
不安定性も高まった層が怒っているのは、賃金でも、社会保障でも
改善・停滞より、脅かされていると感じているからでしょう。

その帰結が「great」や「first」を標榜する勢力の台頭です。
組織も社会も、ダメなときは、きわめて内向き。
本来なら、社会も世界も変わり続ける中で、
進化し続けることが求められているのに、
何も失いたくない、全く変わりたくないけど、よくありたい。
努力はしないけど、プライドは高い。
そんなときに「あなたも、私たちも、悪くない。悪いのはあいつだ」
と、大きな声で唱える輩は、魅力的な存在に見えるでしょう。

さらに、兵法の古典に「ダメにするなら、与え続けよ」という
趣旨の言葉があるようですが、世界に先駆けてそれを実践し続けた
日本の地域社会に、若者を雇用する力がないのは、そのためです。

今、私たち、とりわけ、国土や人口の半数以上を占める「東京以外」に
必要なのは、未来世代からの借金を原資とする補助でも、
多様な価値や文化に対する不寛容、つまり他尊・共尊しない自尊でもなく、
変わり続ける社会や市場の中で、多様な価値や文化をも、
市場や商機として稼ぎ続ける意欲と力です。

それは、世界も同じ。
greatでもfirstでもなく、互いにbetterをめざして進化する社会を
実現するために最も重要なのは、その最前線である地域の人材育成です。

農業でも工業でもサービス業でも、事業なら、国内外の市場で
変化を商機にし、多様な人材の力が生かせる経営者を、
政治なら、変化を見通して厳しい選択肢も提案できる候補者を、
行政なら、職員数が減り続けても公共サービスの質と量が
劣化しないよう、管理も育成も経営もできる職員を、
NPOなら、小さな現場に溺れることなく、しくみという大きな現場も
つくり、まかなっていける経営者を、育てるしかありません。

しかし、最も重要なのは、ただ受動的に選択するだけの消費者ではなく、
より良い社会づくりを自ら担う市民を育てること。
どんなに企業や行政やNPOがイノベーティブであろうとしても、
市場が、購買者が、保守的であれば、社会がより良くなるはずはありません。

「地球上のすべての生命にとって、民主的で調和的な発展のために」を
設立目的とするIIHOEは、
1990年代には、NPOなど市民活動・市民事業の担い手に経営を、
2000年代には、企業の経営者に社会責任を、行政に協働を、
教え、促し、支え、ときにはその一員として責任を担いながら、
それなりの積み重なりと進化を実現してきました。

そして2014年に、設立20周年を迎えた時、2020年代に向けた
自らの役割を
「日本をチャレンジの森にする」
と定義しました。

そのために不可欠なのは、住民が、消費者から市民へと進化すること。
本当にありがたいことに、「地域を自ら経営する」という、
本来の自治の意義や必要性を理解し、進み始めていらっしゃる方々から、
ご依頼いただく頻度がますます高まっています。
課題最先進国だからこそ、チャレンジ最先進国に。
今年も、自らそうありたいと真摯かつ謙虚に希求する人々を支えると
ともに、そうありたいと真摯かつ謙虚に希求する人々を増やせるよう、
微力を尽くし続けます。
みなさまのご協力・お力添えを、引き続きどうぞよろしくお願いします。

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