CANPAN ブログ検索
Loading
  • もっと見る

川北秀人on人・組織・地球

「地球上のすべての生命にとって、民主的で調和的な発展のために」を目的に、市民団体(NPO)・社会事業家(ソーシャル・アントレプレナー)や社会責任(CSR)志向の企業のマネジメントの支援や、市民・企業・行政の協働の支援などに奔走する、IIHOE[人と組織と地球のための国際研究所]代表者の毎日の、ほんの一部をご紹介します。


Google

Web全体
このブログの中
カテゴリアーカイブ
リンク集
最新コメント
プロフィール

川北 秀人さんの画像
http://blog.canpan.info/dede/index1_0.rdf
http://blog.canpan.info/dede/index2_0.xml
(甚だ遅ればせながら)謹んで新年のお慶びを申し上げます [2016年01月05日(Tue)]
誠に遅ればせながら、謹んで新年のお慶びを申し上げます。
昨年も、本当にお世話になりましたことを、深くお礼申し上げます。
また、関東・東北水害をはじめ、各地で被災されたみなさまには、
重ねて、心よりお見舞い申し上げます。

「地球上のすべての生命にとって、民主的で調和的な発展のために」を
組織目的とするIIHOEは、
「社会事業家のマネジメント支援」、
「ビジネスと市民生活を通じた環境問題・社会的課題の解決」、
そして、「2020年の地球への行動計画推進」を事業の柱とし、
「日本をチャレンジの森にする」ことを中期的な価値目標に掲げています。
昨夏には、創設以来21年間に、全国各地で学ばせていただいたことを、
網羅的かつ体系的にお届けする「ソシオ・マネジメント・スクール」を開校し、
計6テーマ中、3つのテーマで先行して開講したところ、早速、熱心に
受講してくださった方々が、最初の修了生として巣立たれました。
今月末からは、残り3つのテーマが開講します。
そして8月には、全6テーマの今年度のクラスも開講します。
どちらも、どうぞお見逃しなく。

さらに昨年から今年にかけては、私たちの3つの事業の柱についても、
大きな転換点を迎えています。

まず、2020年の地球への行動計画の推進については、
世界の課題先進国である日本の地域社会/コミュニティが、
課題解決の先駆者となれるよう促し、多様で実践的な解の束を
世界に示すことで実現します。
高齢化は、65歳以上が増えた「第1幕」から、
85歳以上が急増する「第2幕」へ。
私が雲南市で学ばせていただいた「小規模多機能自治」を推進しようと、
昨年2月に発足した「小規模多機能自治推進ネットワーク会議」に、
設立時までに全国140以上、昨年末までに180以上の自治体行政が
参加してくださったことは、次の一歩を進める上で、とても重要な
基盤となりました。
地域を守り続けるための進化を促すために、長らくお待たせした
「ソシオ・マネジメント」第3号は、「小規模多機能自治
- 総働で人「交」密度を高める」と題して、その必要性や進め方の
ポイントを、データと実例を豊富に織り込んで、今月中に刊行します。

ビジネスと市民生活を通じた環境問題・社会的課題の解決については、
日本では若者の関心低下が続く環境問題ではあるものの、やっとパリ協定が
合意され、政府も「2030年までに13年比でマイナス26%」という
目標を掲げました。その実現は、工場でも行政でもなく、私たちの家庭や
オフィス、そして、移動や輸送の環境効率を2倍近くにまで高めることに
よってしか実現できません。
また、政府税調が11月に発表した「経済社会の構造変化を踏まえた税制の
あり方に関する論点整理
」を読めば、改めて、多数派である世代、つまり
現在の高齢者を優遇、正確には、先送りした負担を若者に負わせることを
前提に、誘導する施策を積み重ねてきた結果が、若者を非正規雇用へ追いやり、
結果として若者だけが所得が20年・30年前より下がり、あろうことか、
さらに先の世代である子どもの貧困を拡大しているという現実。
「東京一極集中の解消」と言われますが、しかし「論点整理」でも明らかな
通り、各産業の生産性を見れば、製造業も農林水産業も改善しているのに、
東京の主力産業である第三次産業は生産性を下げ続けています。
つまり東京は、世界で戦える力も、地域を支える人材も、育てていない。
世界で戦える企業を増やすために、社会責任への取り組みの進化と深化を、
地域を支える人材を増やすために、地域で「あと100万円」稼げる力の
育成を、それぞれ進めます。
このため、「ソシオ・マネジメント」第4号は「ベスト・プラクティスから
学ぶCSRマネジメント」をテーマに、準備を進めています。

そして、IIHOEの設立の原点ともいえる社会事業家のマネジメント支援に
ついては、「社会起業家支援」を標榜するプログラムが増えています。
しかし、それが単に先輩の話を聞かせるだけだったり、支援名目で資金を
提供することを優先するあまり、当事者の理解や社会の見通しなど、起業家
(の卵)が直面すべき問いに向き合わないままで規模の拡大を模索させたり、
挙句の果てには、拍手と審査しかしない輩の前でプレゼンテーションするために、
徹夜までさせているものまで現れてしまいました。
社会起業家は、メディアに紹介されたり、聴衆に拍手されたり、
いわんや、今後は通用しないような社会性や持続可能性の低い「過去の大物」
に審査されるためではなく、課題に悩み、危機にさえ瀕している人々などに、
1歩先の視野を持って、半歩先のプログラムを提供して、より良い社会づくりを
実現することにしか、存在価値はありません。
このことをずっと伝えてきたつもりが、その道を外す人たちが現れたことに、
自分の力不足を思い知らされました。
そこで今年からは、社会起業家(の卵)を支援するプログラムについては、
私どもが主催・共催し、企画と運営に責任を持てるもの以外には、一切、
お手伝いをしないこととしました。
各地で社会起業家(の卵)を支援するプログラムを主催されるみなさまには、
ご迷惑をおかけするかもしれませんが、しかし、この機会に、どんな社会を
つくるために、どんな課題にどう挑む起業家を、どう育てるのかについて、
しっかり考え直す機会としていただけることを祈念します。
IIHOEが主催・共催する社会起業家の支援プログラムは、あくまで
基本に忠実に。そのテキストとすべく、「ソシオ・マネジメント」第5号は
「社会起業家の事業デザイン - 調査とポジショニングから社会を動かす」を
テーマに、また、綻びが目立ってきたガバナンスの再建を促すために、
「非営利・公益の理事会 -判断・支援・働きかけのガバナンス」(仮題) を
第6号のテーマとして、準備を進めます。

さらに昨年は、日本と世界各国において、民主主義の脆さを思い知らされました。
多数の専横を許さないために、先人が積み重ねてきた知恵としくみが、
壊されたのを嘆いていても仕方ありません。
市場も民主主義も、大切なのは、良い選択肢をつくり続けることと、
その担い手を育て続けること。懲りずへこたれず、つくり、育て続けます。

最後にもうひとつ、お礼を。
関東・東北水害で被災された方々への支援活動と、
東日本震災で被災した子どもの放課後支援
お寄せいただいたご寄附が、それぞれ259,166円と316,392円に達し、
私からのマッチングを合わせて計1,260,312円をお届けしました。
みなさまのご協力に、重ねて、心から深くお礼申し上げます。
本当にありがとうございました。また、引き続きよろしくお願いします!

長文にお付き合いくださり、本当にありがとうございました。
今年は、これまでよりさらに無私・無心で進めてまいります。
どうぞよろしくお願いいたします。
コメント