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川北秀人on人・組織・地球

「地球上のすべての生命にとって、民主的で調和的な発展のために」を目的に、市民団体(NPO)・社会事業家(ソーシャル・アントレプレナー)や社会責任(CSR)志向の企業のマネジメントの支援や、市民・企業・行政の協働の支援などに奔走する、IIHOE[人と組織と地球のための国際研究所]代表者の毎日の、ほんの一部をご紹介します。


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「少しでも」じゃなくて「少なくとも○件」、国語じゃなくて算数 [2015年09月03日(Thu)]
先週末の土曜は「東海若手起業塾」で、
日曜は「社会起業塾イニシアティブ」で、
そして今日は科学技術振興機構 社会技術研究開発センターの
研究開発成果実装支援プログラム」で、選考を担当させて
いただきました。

プレゼンテーションしてくださったみなさまには、そのお取り組みに、
そして、お忙しい中、プレゼンテーションのためにご準備くださった
ことに、重ねて、深く敬意と感謝の意を表します。ありがとうございました。

そのうえで、今回、3つの機会を通じて気になったのが、今回のタイトル。
「『少しでも』お手伝いできれば・増えてくれれば」という表現をされる方。
その方はきっと、とても謙虚であるがゆえに、とても控えめにおっしゃったの
だろうと拝察します。しかし、限られた予算で、最適な成果のために、
選考せねばならない側にとっては、「少しでも」という謙虚さより、
「少なくとも○件」という目標と仮説、そして、実現するための合理性の方が、
ポジティブに伝わります。

これまでにも、何度かお話しした通り、提案にとって大切なのは、
「思い」の熱さではなく、「しなきゃ」というニーズと、
「これならできそうだ」という合理的な手法と資源とのバランス。
つまり、「こうありたい」という目標や理想から、現状を差し引き、
残された「課題」と、その原因から、どのような手法を、どんな資源や
技能をどのように生かせば、どんな成果に結びつくと期待できるかを、
教えていただきたいのです。

このように申請書や提案は、国語ではなく、算数で書いていただきたい。
どこかで喧伝されているような「思いのこもったラブレター」ではなく、
「効果的で効率的に実現できそうだと共感される提案書」になるよう、
いったんご自身でお書きになった後、審査基準をもとに、
自己採点してみながら、磨いてください。
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