CANPAN ブログ検索
Loading
  • もっと見る
聴覚障害者留学
 
 このブログは、2004年度より特定非営利活動法人(NPO)日本ASL協会が日本財団の助成の下実施しております「日本財団聴覚障害者海外奨学金事業」の奨学生がアメリカ留学の様子および帰国後の活動などについてお届けするものです。
 コメントでいただくご質問はブログに書かれている内容の範囲のみでお願いします。それ以外の留学に関するご質問は日本ASL協会の留学担当にお問い合わせ下さい。
« 2012年01月 | Main | 2012年03月 »
2006/4/28ブログ開設時からのアクセス数
UL5キャッシング
最新記事
カテゴリアーカイブ
リンク集
最新コメント
月別アーカイブ
http://blog.canpan.info/deaf-ryugaku/index1_0.rdf
http://blog.canpan.info/deaf-ryugaku/index2_0.xml
2012年1月生活記録 (第4期生 福永梢)[2012年02月19日(Sun)]
 ふくろうげんぞうさんはええことを言う。くどうなおこさん作「のはらうた」に出てくるふくろうで、彼を主人公とした絵本も出ているらしい。2011年のはらうたカレンダーの最後の月は彼のつぶやきなのだが、とても気に入っていて、友人からもらったものを壁に貼ってある。




---*--- いつもとちょっと違う一時帰国 ---*---

 今回の一時帰国は勉強になることが多かった。数年会っていない大学教授や、教育実習でお世話になった指導の先生、かつての同級生などとお会いした。留学終了後についてアドバイスや知識をいただいて大変勉強になった。認識障害のある年配の方と合計10日間一緒に過ごす経験にも恵まれた。友達のお母さんなのだが、お世話をする側の視点、お世話をされる側の視点にとても考えさせられた。特に、学ぶ姿勢の大切さを強く感じた。つらい思いをしたり悩んだりしながら、「自分が年をとったときどうなるか、どうしたらいいか、何が必要か学ばさせてもらっていると思う。ああ認識障害のある人はこういうふうに捉えているのかって新しい発見もある。ありがたいよね。」と言う友達から、私もまた学ばさせてもらった。このほか、東日本大震災で避難生活を送っている友達や、うつ病から社会復帰を目指す友達にも会い、今後ためになりそうなことばかりだった。
 一時帰国することにだいぶ慣れてきた。次回はレンタカーで旅行したりイベントやフェアに参加したりしてみたい。

---*--- いつもよりてんやわんやの学期初め ---*---

 アメリカに戻っていきなりバタバタした。今学期は外部のクラスをとる予定だったのだが、その交渉がうまく進まず、なかなか科目登録ができなかった。結局第一希望のところは交渉すらできずじまいだった。なんとか気持ちをきりかえ、第二希望のクラスを登録した。第一希望に劣らず学びがいのあるクラスで、楽しんでいる。
 今学期とるクラスは以下の4つである。

   ■ろうカウンセリング
   ■カウンセラーのための薬学
   ■健康カウンセリング(同学部メンヘルカウンセリング学科)
   ■実践研究(ソーシャルワーク学部)


---*--- いつもより早く時差ぼけから回復 ---*---

 太陽の光は絶大だなと感じることがあった。
 アメリカから日本に行くときはなんてことないのだが、日本からアメリカに行くときの時差ぼけがかなりひどかった。去年は10日間続き、今年はもっと続きそうな勢いだった。1回時計通りに寝ても、次の日はほとんど眠れず、その次の日また長時間眠る。そのせいで風邪をこじらせてぐったりしていたところ、隣部屋が空いた。悩んだが、思い切ってみた。一晩で荷物を運んだのだが、翌日時差ぼけがなくなった。風邪もまたたく間に治った。これまで住んでいた部屋は北向き&窓の外に障害物ありで、日当たりが悪かった。1日中電気をつけなくてはいけないほどだった。今は太陽の光がさんさん入ってくる南向きの部屋で、窓が2つ。思い切って引っ越してよかったと思う。
 自然のちからをもらいながら、今年1年間より飛躍していきたい。
2012年1月生活記録 第7期生 川口聖[2012年02月19日(Sun)]
こちらオーロニ(Ohlone)では、雨が多くなる季節のはずですが、今年は例年より少ないようです。雨が降れば、山のほうで雪が降るというしるしになるそうです。


(いつもお世話になっている「サンフランシスコ市民の足」BART。動力源は?!)

☆読書量が...

1月23日に春学期が始まった。3月19日〜25日の春休みをはさんで、5月18日までの16週間の学期である。

受講しているクラスは
1)英語クラス(Reading and Writing Composition)
35人ほどの聴者クラスで、通訳者は2人、ろう人は小生1人、夜間クラスのためか、社会人が多そうな感じで、昨年秋学期に受講した英語クラスよりレベルアップされている。TIME誌の記事を要約したエッセーを提出する、作家4人のエッセーをあらかじめ読んでおいて、クラスでそれぞれについて議論するなどの内容である。去年より落ち着いて、クラスにのぞむことができたが、読んでおかなければならない英文量がはんぱないくらいです。でも、必要なことなので、うまくこなしていきたい。

2)ASLクラス(Principles of American Sign Language V)
25人ほどの聴者クラスで、ろう人は小生1人、難聴者は3人、昨年秋学期に受講したクラスから一緒に入った人は2人、ほとんどがほぼ日常会話レベルのASLができる人ばかりである。教官の手語表現スピードも、ろうアメリカ人にとってはあたりまえのレベルになっている。これまではASLがなんとなくわかるという感じになっていたが、今後は、Tutor(自主的な補習ができる教授システム)を利用しながら、一層のレベルアップにつなげていきたい。

3)ASL言語学入門クラス(Linguistics of ASL)
20人ほどのろう人・聴者合同クラスで、ろう人は7人、あとはもう日常会話レベルのASLができる聴者ばかりである。手語言語学とは何か、入門レベルで理解するという内容である。音韻にはNMM(non-manual marker/signals)を含むという教官の考えが示される、手語の単語にはiconic(類似的)なもの、arbitrary(恣意的)なもの、それぞれ五分五分的なものがあるなど、通訳者やASL教師に必要な知識ばかりで、言語学における英語表記に慣れていきたい。


☆Lunar New Year(春節)


(オークランド美術館での春節祭)

1月23日、日本では江戸時代までの習慣、沖縄県などの一部地域でお祝いをする旧正月の日、中華圏では春節の日である。1月29日にオークランド美術館で春節祭、2月11日にサンフランシスコ市内、ユニオン・スクエア・パーク(Union Square Park)辺りで中華新年パレード(Chinese New Year Parade)など、あちこちで春節にちなんだ催しがある。

☆おまけ(2月14日)


(バレンタインセール。男性から女性に告白する、あるいはプレゼントする習慣)
2012年1月生活記録 (第5期生 川俣郁美)[2012年02月16日(Thu)]
◆◇履修クラス◇◆◇
今学期は6クラス受講している。本来5クラスのみの予定だったが、どうしても受講したい春学期のみ開講のクラスがあった。 6クラス受講するのは、体力的にも精神的にも大変だと聞いていたが、そういわれると逆に6クラス受講してみたくなるのが私の性分。卒業までの履修クラス計画書を見てみると、今学期受講するのがベスト、ということで、そのクラスも受講することに決めた。春学期が始まって早2週間。すでに課題がたくさん出され、冷や汗ぎみだが、学ぶことが多く、楽しみながら取り組めている。


1) Human Diversity―人間多様性
人間多様性。社会には多様な背景をもった人が共生している。近年、グローバル化により、異なる人種や宗教、文化などを持った人々同士の交流が盛んになってきた。それに伴い、クライアントの幅が広がり、ニーズもさらに多様化してきている。そのニーズに対応するための知識とスキルを養うクラスである。


2) Human Behavior and Social Environment II
                 ―人間行動と社会環境II

昨学期に続く、人間行動と社会環境の後半クラスである。前半は、生物的・心理的・社会的・文化的構成がどう人間個人の行動に影響するかを学んだが、後半は組織やコミュニティなど、集団の中での人間の行動について学ぶ。コミュニティ全体の向上のために、地域組織のニーズ・長所・方針・また、地域組織や地域活性化などに関するマクロレベルの理論を学ぶ。


3) Case Management―ケースマネジメント
このクラスでは、ケースマネジメントの基本理念、概念、技術の習得を目指す。さらに、面接、アセスメント、援助計画作成、援助・介入、評価、終結、記録作成などの方法を学ぶ。クライアントの生活の質の向上をサポートするあらゆるサービス(社会保障制度、職業安定所、カウンセリング、デイケア、老人ホーム、など)について学んでいき、多角面から支援できるようにする。また、すべての人間を、人種、性別、国籍、年齢、障害、宗教、文化、社会的地位、性的指向、経済状況等の違いにかかわらず、かけがえのない存在として尊重するために適切な倫理的価値観を修得していく。


4) International Social Work and Human Rights
        ―インターナショナルソーシャルワークと人権

国際レベルの社会問題について学ぶ。 貧困、飢餓、女性の権利、奴隷制、人身売買、強制労働、戦争、ジェノサイド、児童虐待、自然災害、エイズ、メンタルヘルス、障がい者など、様々な問題を取り上げ、分析し、国際問題の骨組みについて理解し、人権擁護と社会正義を実現する為に、ソーシャルワーカーができることは何かを学ぶ。 また、そのようなそのような国際問題解決に取り組んでいる組織や、インターナショナルソーシャスワーク実践の際にありがちな価値観の違いや倫理的問題なども学んでいく。この機会に、国際問題についてしっかり学びながら、人権についてじっくり考えていきたい。


5) Social Entrepreneurship―社会起業家
一般教養クラスのひとつ。このクラスでは、社会起業家について学ぶ。社会起業とは、営利目的ではなく社会貢献・向上を最大の目的とした事業のことである。現代の社会起業をリサーチ・分析し、社会起業のキーパーソンや団体指針の理解し、また、現代の深刻かつ複雑な社会問題を取り上げ、私たちに何ができるか、解決の糸口を考える。


6) Political Theory I−政治理論I
古代から現代に至るまでの様々な政治理論・政治思想を学ぶ。また、政治思想と行政の関係性を学び、世界の国々の政治や外交についての理解を深める。
2012年1月生活記録 第4期生 武田太一[2012年02月09日(Thu)]



アメリカ手話の動画もあります
http://youtu.be/rDodCi7XrZw

○冬休み
年末から1月上旬にかけて日本に一時帰国していた。一時帰国している間は日本食を堪能しすぎたせいか、ボストンに戻ってきてからしばらくの間はハンバーガーやピザなどを食べたいと思わなかった。そのぶん自炊する割合が増えてきて、経済面でむしろ助かっているぐらいである。


アメリカの友人に披露した正月料理


○春学期
この春学期は5クラスを受講しており、それぞれのクラスは以下のとおりである。

DE555 Literacy skills in Deaf child / 聾児の読み書き能力
アメリカ手話と英語は別の言語体系という前提の上で、聾児にどのように英語を教えるかそのアプローチについて学ぶクラスである。アメリカ手話は聾児にとって視覚的なものであり、何かを得ること、自分が考えていることを他の人と共有すること、他の人とコミュニケーションがとれること、自分にとっての言葉として感じられるものとして認識されている。その上で英語を獲得するということはバイリンガルになるわけであり、認識能力が上がる、友達の輪が広がる、仕事に有利になる、成績が向上するなどの成果が出るようになる。英語を教えるにあたってどのアプローチが適しているのか、今後議論を重ねていく予定である。

SE534 Classroom and Behavior Management / 教室と行動管理
教員は自分の教室において生徒たちの行動管理が重要になる。生徒が何らか問題がある行動を起こした場合は、どのように対応するか考えなければいけない。例えば、席に座らない、講義中におしゃべりする、先生の話を聞かない、先生と目を合わせない、他の生徒を叩く、貧乏ゆすりをする、突然独り言を言う、などの行動が現れることがある。これらの行動をどう分析して解決するか、応用行動分析(ABA)について学ぶ。また、アメリカの法律に個別障害者教育法(Individuals with disabilities Education Act: IDEA)があり、この法のもとで個々の生徒に適した個別教育プラン(Individualized Education Program: IEP)を立てる必要があり、そのIEPフォームの書き方についてもこのクラスで学んでいる。

DE576 Advanced Language and the Deaf / 応用言語と聾
教室において聾児にとって言語が果たす役割と、バイリンガルアプローチがもたらす成果について考えるクラスである。世界中の聾児のうちの80%が満足のいく教育を受けられないという現実の中で、いかに聾児が遅れをとっているか考えた上で、教員たちに出来ることは何か考えなければならない。最初の数回のクラスはメインストリームプログラム(インテグレーション)について議論を行なっている。詳しい報告は次回の生活記録で出来たらと思う。

DE693 ASL6 / アメリカ手話6
教育現場でアメリカ手話を使うことを想定した上で、手話表現について練習するクラスである。小学校レベルにおける「時事問題」「地理学」「社会」「理科」「算数/数学」の科目の手話表現について他の受講生と共に議論をしたりしている。

DE574 Pre-practicum / プレ実習
聾学校において合計75時間の実習が義務づけられており、ボストン大学の近くにあるホーレスマン聾学校に週3回通っている。自分が担当しているクラスは中学部の重複クラスであり、5人の生徒が在籍している。それぞれがもつ言語スキルや社会スキルは様々であり、個々にあった教育アプローチが必要となっている。他の国から最近アメリカに移り、ホーレスマン聾学校に入るまでは手話や他の言語も習得してこなかったという生徒たちもいる。彼らに対して手話も英語も中学生であるにもかかわらず、幼稚園レベルで教えているという現実ではあるが、毎日少しずつ学んでいっている彼らを励みに聾学校での実習を堪能している。


家の前の雪


○今後の予定
2月から学内で新しいバイトが始まり、プレ実習が終わるまではかなりハードなスケジュールとなっており、体力的にも精神的にも大変ではあるが、この1ヶ月間何とか乗り切りたいと思う。


スノーブーツ初体験


2012年1月生活記録(4期生 川上恵)[2012年02月06日(Mon)]




今月の生活記録は履修クラスについて報告したい。今学期は5つのクラスを履修している。まず、法律通訳のディスコースクラス(Interpreter Legal Discourse)は主に裁判に関わる通訳、メンタルヘルス通訳のディスコースクラス (Interpreter Mental Health Discourse)は精神保健に関する通訳、今年から新設された盲ろう通訳(Deaf-Blind Interpreting), 実習(Professional Practice I )の場合、実際に通訳の経験をするのではなくギャロデット大学内の聴者通訳とろう通訳の現場を観察したり、クラスで通訳現場での状況判断などについて議論する内容である。リサーチ方法(Research Methods in Interpretation)は、2年生になると自分の決めたテーマで研究をすることになることから、そのリサーチのステップ方法について学ぶことを目的としている。今学期は、法律やメンタルヘルスのように専門分野を学ぶ事になるのだが、将来は役に立つ内容なのでこの機会に色々学んでいきたい。次回の生活記録は、前回のように各クラスについて報告したい。